2009年10月01日

ふと秋の花材

秋も深まり 季節の花材を切りに山や畑を往復しています。
この仕事にとって、いちばんたのしくて、花形の仕事です。

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やぶさんざし

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苔枇杷。100年以上たった古木の枝

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珊瑚のような枝ぶりの苔躑躅

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花切りの途中で見かけたコスモスがきれだった

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まむし草の実

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白椿。いまの時期につばきを用意できる業者は日本で何人いるかな〜?

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疲れた体にはレッドブルがよく効く

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扇芭蕉の花。いわゆる旅人の木の花。

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ヒオウギの実

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トコロカズラの実。山野草を知っていると人生がすこし豊かになります

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ケンポナシ。この木を自然の森の中で見極めれたらかなりの職人といえる。

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これは気になるかまどやのメニュー

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白梅もどき。
 むかし、葉っぱをむしる時間がなくてそのまんま梅もどきを納品したら、あるいけばなの先生に
 ”うめもどきって自然では葉っぱが付いてるの!?”

って驚かれて逆にこっちが驚いたことがある。
(いけばなではいつも葉をむしった状態で使われるから)

これは以前にも
 ”この立派は梅の枝はどんな山で切って来たの?”
といわれて驚いたときとおなじ。どんなに日本中の自然の山をあるいても梅の木は生えてない。梅は人里にあるものだ。

 活け手も本当はその木がどんなところでどんな風に自然に生えているか最低限知っておいたほうがええかなぁと思う

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2009年09月27日

パリから写真が届きました

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佐野玉緒さんは自然体でいつもとかわらずいつもどおりに花を立てているようだ。

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 実は去年のプチパレ美術館での”金閣銀閣相国寺展”での花の舞台とワークショップの大成功があって逆にそれがプレッシャーになるかもと本人は言ってたけど、おれは正直横で見ていて”ほんまにそうかなぁ〜”っていう気がした。ギメでの仏像に囲まれて花では迷うことなく鶏頭が真。”すっごい気持ちよかった” らしい。
花屋冥利につきるシーンだった

その夜、招待客だけを招いての小さな部屋でのデモでも観客を心をわしづかみ。花を立てる回をかさねるごとにある現象がどんどん起きているような気がする。

 おれは改めてこの仕事に参加させてもらっているりがたみと、意義深さを感じた。まわりまわる縁に感謝している。

http://blog.livedoor.jp/doujin1486/archives/51330687.html
佐野玉緒さんがパリで綴る日記。



この写真はおれが飛行機に乗る前にランジス市場へ花を仕入れにお供させてもらったときに撮ったもの。
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 実はすでにこのプチパレ美術館でのいけばなワークショップはすでに予約が取れにくいくらい席がつまっている状態で、どれだけパリの人がいけばなや禅文化に興味をもっているかわかる。 
 ランジスには昨年と同様、パリのホテル”リッツ”の装飾を全面に手掛ける斉藤由美さんが同行してくれた。



 ものごとを100年単位で考えてみると、 この100年は日本人がヨーロッパから来た西洋の花のデザインに魅了されフラワーデザイン人口が増えつづけた100年やったと思う。

けど、よく考えてみたら、次の100年はどうだろう。

つぎの100年はヨーロッパで日本のいけばなが流行るよ。 



これはまだ全世界の花人口のなかでもほとんどの人が気づいてない点だ。
posted by seijun at 23:55| for ikebana , いけばな花材

2009年09月25日

南仏でびゅー

フランスで、日本の伝統芸能を中心にコーディネーターとして活躍する宮本さんはとても顔がひろく、つぎつぎと銀閣寺の活動に協力してくれるひとたちが増えています
 昨日はパリ郊外へ、松などの自然の花材を求めて森の地主さんを訪ねた。 
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 いままで何回海外へ仕事に出かけたか覚えてないけど、どんな国にいっても、海外で植物や花を調達するときにいつでも一番重要な要素は共通。

 人脈と, 経験からくる嗅覚です

パリでは銀閣寺の花の活動を支援しているひとたちはとても温かく、どんどん人の輪がひろがります。昨日もすばらしい人たちに出会えました。
 幸運にもここでのプラントハンティングはおれの持ち前の嗅覚も発揮する必要がありません。

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アメリカキササゲは日本のキササゲと違って実が長く、すこしカーブする。けど今日切らせてもらったアメリカキササゲはうちにあるのよりめっちゃ実が長い。これはおもろい。 

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見たことがない花も切らせてもらった。


ちなみにこの花材を採取した町にはMIYABI(雅)という日本食のレストランがあって、そこでは日本の職人さんが気合のはいった料理を作っていた。めっちゃうまかったのでまた寄りたい。


夕方にパリへ戻るとすぐ支度をしてこんどはフランスの南海岸のほうへさらなる素材を求めて電車に飛び乗りました。
これもまた、温かいひとたちの紹介で縁ができた旅でした。

昨夜遅く南仏のナントカという駅につくと本当にお迎えが来てくれててホッとし、そのひとの家に泊めてもらった。今朝目覚めて気づいたけど、そのひとはフランスで一番大きな園芸会社のオーナーさんでした。朝は広い庭を散歩しながらエスプレッソで目を覚ましたよ。
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午前中は広い農場を案内してもらい、ステキな植物にもめぐり合え、すぐにサンプルを持ち帰る。
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→セネキオのビラビラした葉っぱやから "senecio viravira "。それにしてもなんててきとーな名前だろう

そういえばいろんなナーセリーを駈けずり回る途中で、ひとつガーデンセンターにも連れてってもらったんやけど、そこでフランスで出版されていたいけばな”龍生派”の本が売られているのを見かけた。”オオ!?”ってな感じでとりあえず買った。
そのあとは、南仏二つ目の目的地、ニース近くの有名人の庭などを手がける庭師さんの事務所へ。これも紹介で訪れたのだけれど、今日はじめてあった庭師さんやったけど、実はこの庭師さん、去年からおれのことを追いかけてくれていたらしい。笑 ようやく会えた!と喜んでくれた。変態な木が好き同士というというのは、言葉が通じなくても意気投合するのに時間はそんなにかからなかった。

花や植木の話をしているとどんなに時間があっても足りない。そしてここぞとばかりにパリの美術館での銀閣寺の話をすると二言返事で”協力できることがあったらなんでも言ってくれ”とみんな言ってくれる。時間はあっという間にすぎて、すぐにパリへ帰る電車に飛び乗った。

昨日今日と初めてパリの郊外にでたけれど、景色がステキで、本当にフランスっていいところなんやなぁとつきなみなんやけど関心しながら車窓から景色を眺めて、フランスはこの先もずっと縁があるやろなぁと一人で感じていました。

明日は四時半に起きてランジス市場へ行きます。そのあとは市場から直接空港へ行き、10時間ほどじっと座ってれば関空に土曜の朝に帰国します。帰国したらすぐに枇杷を枝など花展用の花材を切りに岐阜の田舎までトラックでぶっとばす。 そろそろいけばなシーズンが近づいてきて、のこぎりやはさみなどうずうずしている
posted by seijun at 07:51| for ikebana , いけばな花材

2009年09月21日

ひさしぶりのパリ

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大枝はもちろん、たてはなに使いやすい細口の松も先端の枝まで折らずに持って来れててよかった。去年は持ってきた椿の花がほとんど落ちていてパリの空港の手荒い荷物の扱いに対抗して十分な荷造りをしていったのがよかった。その他、すすき、苔南天、夏はぜ、やぶさんざし、その他 オミナエシ、オトコメシ、山野草も無事。もちろん鶏頭も。 
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去年の大行事

http://blog.hanau.jp/archives/200810-1.html

http://blog.hanau.jp/article/22851440.html

思い出すなぁ あれから一年やね。


今回は明日がメインイベントです。
そろそろ美術館へ花材持って出発、たのしみやなぁ〜
posted by seijun at 20:07| for ikebana , いけばな花材

2009年09月19日

山の恩人

エイジロウさんは以前おれに

”柳のような男になれ”


と言ってくれた。


風にも雨にも深雪にも逆らうことなく適応するしなやかな枝。一本筋の通った幹に、木の地上部よりもすごい力をもつ根っこ。それからというもの、柳こそ、理想の男像だと思っている


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おれにはたくさんの恩人がいて今日まで生かされているんだけれど、エイジロウさんもまさにその一人だ。 

おれは明日友人の結婚式に出席したあと、銀閣寺依頼の仕事でパリに発つ。昨年秋のパリのプチパレ美術館での金閣銀閣名宝展での銀閣慈照寺の花の仕事の大好評に引き続き今年のパリは、ギメ美術館で佐野玉緒さんが舞台花をたてる。昨年の成功が花材を考える側にも多少のプレッシャーを与えるのだけれど、そこにエイジロウさんがまた今日も救世主のように現れていい松が生える山のオーナーと話をつけてくれた。そこで宝モノにも似た松の枝を手にいれた。
(簡単に言ってるけど研ぎ澄まされた感覚をもついけばなの世界において一流とされる松の枝が採れる山は日本にも非常に少ない)


今日は朝から超巨大なクリスマスツリーを探すところから始まり、もちろんデモに向けて花材を切り出したり、依頼されている植木を段取りしながら、市役所へ走ったり、友達の2次会のウェディングツリーを準備したり、人に怒鳴ったり、スタッフとおれの出張の間の段取りを入念に確認したり、重要書類に判を押したり、関西の観葉のドンと打ち合わせたり。腹も減らない。でもずっとパリでどんな花がふさわしかという自問自答は頭から日がな離れなかった。 

 今回のパリでのデモが重要だということは関係者ならだれもが知っている。エイジロウさんがあれだけ動いてくれるのも成功させなければという熱い気持ちがあるからだと思う。

エイジロウさんの見つけた松山から見下ろす景色は涙色で風が気持ちよく硬派な雰囲気で気分が高揚した。

 花材を求めて3000里(もっとも3000里ってどれくらいかしらんけど)旅をしつづけるおれに、まったく違う発想と人脈でチャンスを与えてくれる佐野エイジロウさんに感謝したい 清順拝

 
posted by seijun at 00:25| for ikebana , いけばな花材

2009年09月05日

山へシバ栗狩に

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昨日は飲みすぎました。最近びーるがうまい

昨日は山でシバ栗を切りに。シバ栗は野生に生えている原種の栗で、食用の栗に比べると実はちいさく、枝も細くて風情が出やすく、秋を彩るいけばなや茶花に最適やねん。普通シバ栗というのは下山で大きな木の枝先を切るものなのだけれど今日はなんとなく山の上のものを探しにまわった。どんな木でもそうだけど、風当たりが強い環境や、十分な養分のない場所に育つ木は枝がすくすく育たない分、枝ぶりに味がでます。逆に木がすくすく育ついい環境にいてると木もぐんぐん生長するからまっすぐな枝ぶりしかできない。そう、花市場に出荷かれるようなやつ。
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おれたちの枝モノが支持を受けているのは。山をこの足で歩いて一本一本実付きや枝ぶりを選んで切っているから。市場ならクソ安く枝を仕入れれるときがあるのもわかっている。けど、モノがちゃいます。それを高いか安いか、というのは個人の自由です。大量生産されたしょうむないものを10本買うか、優れたものを5本買って仕事するかの違いです。案外しょうむない市場の枝をあんまり変わらない値段のときもよくあると言われる。
 
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たまに茂みにいい枝を見つけて飛び込むとエエ感じで茂みに捕まります。おれたちの仕事は人が想像している以上に激しくワイルドだけれども、別に獲物をとってきた苦労の具合によって値段が変わることはありません
posted by seijun at 11:34| for ikebana , いけばな花材

2009年08月29日

のぞきっくす

 ”おまえナァ、山登り言うても遊びちゃうぞー 修行しに行くねんぞ!
大峯山言うたら、昔は行って帰ってくるだけで村中にうさわになるくらい有名な女禁制の修行の厳しい山やってんぞ ”



って、おれの敬愛する植木職人の丹村さんが山のぼりに誘ってくれた。丹村さんはもう20年くらい大峯山寺に通っているらしい。
そして今回おれも休日を利用して5人の植木職人たちと大峯山へ。



朝早くでて、奈良県へ。大峯山ふもとに着くと早速登山道には女性禁止の結界が。
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1200年も続く男の修行の場とあって登山は結構道が険しかった
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若い男の人でも本気でへばるひとやびびってる人もいた。高低差の激しい往復10kmの道のり

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道中にある休憩所。行者さんたちも修行にきている。この山では出会うひとに”こんにちは”の代わりに”ようお参り”と挨拶をする。
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頂上へは裏ルートがお勧め。この道を行くひとはいないので道しるべもなく遭難しやすいし途中落ちたら死ぬうふつーに死ねるところがあっておもしろい
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途中いろんな高山植物やすばらしい枝ぶりの木々たちがたのしませてくれる。おれはこの登山は余裕だったのでたのしめた
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ミズヒキといえば赤花をだれもが思い浮かべるだろう。だが大峯山には白花!があった。だから水引と呼ばれているのか。たくさんのひとに聞かれた美しい野草。”これはトリカブトですよ”と教えてあげたらみんな驚いた。また、自生する横向き大山蓮華をみてうれしかった。あまり知られていないが横向き大山蓮華の実は見事。この山にはありえないくらいかっこいい山板宿もみじも、七竃も、苔がついて震えるような枝ぶりの木がごろごろした。これは必見。アララギ(コメツガ)も空気の薄くて厳しい自然環境のなかでなかなかの姿をしている。よだれがでそうだった。採取できないとはいえこんなにいけばな花材の多い山も珍しい。
何度も感嘆の声がでてしまった
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でもやっぱりこの山で一番強烈やったのはやはり、有名な”のぞき”やった。 これはまじすごい。頭が真っ白になった。本当に人生で初めての感覚を覚えたわ。
 

これがその女性禁制の荒行”のぞき”の様子です。 


はっきり行ってカメラを回すのも怖いぜ。
足とロープを持っている3人が手を離せば落ちるってやつ。人を信用せなでけへん



花宇の男の子孫は全員ここへきてこの修行を受けるべきだ



なかなかの休日でしたよ
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旅館はみんなでなかよく相部屋です。


いまから寝ます。大峯山最高。おやすみ〜

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posted by seijun at 22:56| for ikebana , いけばな花材

2009年08月25日

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そろそろ鶏頭が本領を発揮してくる時期やなぁ

posted by seijun at 23:07| for ikebana , いけばな花材

アフリカのお茶

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おれは麦茶をあんまり飲まない。

というのは高校野球児のころに夏に麦茶を飲みすぎて嫌になったことがあるから。あのころはファンタ以上にうまい飲み物はないと思ってたなぁ

今日は夕暮れにオンハゼを切りに山へ。山の仕事の途中で飲むルイボスティーは最高。いまはビスマルキアとルイボスティーがおれの中で熱い存在だ。ルイボスティーはアフリカのお茶らしいんやけど、麦茶の代わりにルイボスティーを飲むようになってもう1年。ほんとに麦茶が飲めなくなるくらいハマっています。のどが渇いたときにもうまいし、メシにもよくあう。

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ちなみにこういう背丈ほどもある山シダが茂った斜面でオンハゼを何時間も探すときはうまく獣道を利用して動きます。獣道は山の畝に沿っても、斜面であっても、一番合理的なルートについているからうまく利用すると足の疲れがぜんぜん違うねん。また、切った枝は獣道沿いに集めて見失わないようにし、50本束づつ荷造りし肩に背負って山を降りる。

 
posted by seijun at 23:02| for ikebana , いけばな花材

2009年08月04日

ちょっくら

旅行に行くと決めた日からがんがん仕事が入ったり問い合わせが増えてバタバタしていた。

今日も持ち山を駆けづり回って植木や枝を探した


今日回った植木畑ではいつもにも増してたくさんのうんこが落ちていた

ところで植木畑で遭遇する鹿、猪、犬のうんこと人間のうんこの見分け方を知っていますか?


    *       *         *

ちかくにティッシュが落ちていたらそれは人間のうんこです。
今日みたのは、まわりに2枚しかティッシュが落ちてなかった。
ということはかなりの技術を持った人間が野グソしたと推測する


と、しょうむない話をしてるヒマもないです。

いまからちょっくらピラミッドに行ってきます。



携帯もメールもできると思います。引き続きよろしくお願いします

posted by seijun at 20:07| for ikebana , いけばな花材

2009年08月01日

談山神社ニテ

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休みの今日は奈良県の山奥にある談山神社へ。

 おれが普段いけばな展に足を運ぶのが意外と少ないのは、水面下で動いている仕事が多く、自分が何者か言えないことが多いのと(そういうのは絶対ブログにでてこない)、あとは普通に忙しい身なので行くタイミングがないこと。  
 今回は直接招待いただいたのと、いろんな流派の活け手が興味深い場所で活けることに惹かれて朝早くから出向いたが、

 伝統の格花や、造形作品、小宇宙的な水盤に活けられたものまであり十分にいけばなを堪能できた。

この花展は小原流、未生流総家、創美流華道、日新流、華道本能寺が参加している。 9日まで公開しているから興味がある人は行ってみては?アベックなどでデートするのもよいよ 笑


今日は公開活けこみだったということと、貴重な場所での山のにおいに囲まれて見れたイベントやったから本当に行ってよかった。 



 ちなみに大きな竹筒の花器に真柏を活けている写真に写っている13重塔は世界で唯一の、貴重な建築物だ 

 
 
 


posted by seijun at 23:12| for ikebana , いけばな花材

2009年07月20日

おれのマシン

おれが暴走族に入ったのは、日本に帰国してからまもなく。
だから21歳だったと思う。きっかけはエンジン音だった



とにかくアクセル全開気合十分がモットー。


まぁ暴走族と言ってもおれのマシンは耕運機と草刈機、そしてチェンソーやけど。 


今日は朝からチェンソーで段竹の新芽を飛ばす仕事で暴走しまくった。
 

 段竹は普通に育てていると新芽が太くてまっすぐ育つのでいけばなに使えない。つまり元気が良すぎてしまう。すると瓶花や景色活けなどで映えるような風情のある枝はあんまり収穫できない。
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 そこで考えたあげく、毎年段竹の根元を重い鋤(すき)で突いて根を傷つけることで風情のある枝を作ろうと思いついた(正二さんが)

 毎年この時期になると鋤をもって段竹の畑を延々と腕が上がらなくなるまで突いていたけどそのうちもっといい方法がないかなぁと考えた。そこで、段竹の新芽を腰くらいの位置で切ったとき、そうすることでその切り口から細くて風情のなる枝が夏の間に芽吹いてくることに気づいた(正二さんが) 

こんな単純な植物の生理的現象を利用するようになって(正二さんのおかげで)夏から秋にかけて安定して段竹の風情のあるやつが安定して出せるようになった。

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段竹の畑のちかくにある老人ホームのおばあちゃんがやってきて段竹について質問攻めにあい、これまた段竹についてついつい語ってしまった。 
   こんなボロボロのどろどろになってびしょ濡れでTシャツから乳首が透けているおれに対してなにも気にすることなくうれしそうに話しかけてくれた。 

畑の暴走族はたまにモテる。

近所の老人ホームのおばあちゃんとヤブ蚊あたりにモテるのです。




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おれのマシンはたまにおれの気合についていけない。今日もブイブイいわしたったで〜
posted by seijun at 21:44| for ikebana , いけばな花材

2009年07月16日

屋上のはたけがにぎやかです。

未生流総家家元の和田高甫さんです。

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大阪のど真ん中にある未生流会館のビルの7階屋上に去年作った畑が順調だ 
http://blog.hanau.jp/article/17256426.html
http://blog.hanau.jp/article/17286629.html

この畑は山野草が好きな家元が好きなときに花を摘んで活けれるように、とつくったもの。 今日久しぶりに訪れてみていまではこの畑に好きな山野草を植えたり手入れをしたりしてること自体が家元の癒しになっているような気もした。
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花がぐんぐん成長してもう畑はにぎやか状態。家元はもう手狭に感じているらしく次は8階にも畑をつくりたいとのこと。

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今日持っていったのは柳の古びた古木のでっかいのみっつ。伝統花の大作に使われるものです。 年配の先生方が枝を見ながらこの枝はあーだこーだと言っているのを聞くのが好きだ 

posted by seijun at 21:52| for ikebana , いけばな花材

2009年07月12日

コンセプトを持って

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これは珠寶さんが今日、稽古にきた奥様の前で花を軽く手直ししたもの。興味深いと思い、書院の白壁の前に持っていって活けた花を表と裏、どちらからもカメラに収めてみた。
 ちなみに最初の写真のほうが裏。(活け手が見えない側)

 花のデザインそのものの美しさももちろん重要だけれども、コンセプトを持って花を活けることが必要とされていくこれからの時代に、仏様にも花を手向けるこのスタイルはいつの時代になっても不変の強さを感じる。


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 おれが22歳のとき、ある名手が蓮の写景を活ける撮影現場にご一緒したことがあった。1mを超える大水盤に活けられていく蓮の花と葉。真っ白なスタジオでの撮影だったがその活けられた蓮があまりにもきれいでまるで天国にでもいるような気分になって感動したのを覚えている。その名手は惜しまれながら今年亡くなられたが、そのときから蓮はおれのなかで特別な花材としていまでも意識している。 



DSC_0164.jpgこれは珠寶さんがとらえた視点のひとつ

蓮は数ある花のなかでも素材そのものが神がかり的に美しい。
 この季節、よく蓮畑でたくさんの蓮を見ると感動するもんだけれども、実はうまく活けられた蓮を身近に部屋のなかで見るときに気づく美しさは、これまた格別やと思ってる。


 こんなにきれいな花材はブサイクに活けるとほんまに申し訳ない。だからおれの手で立てることでお花自体にがっかりさせないように努力する、というのが今日のおれのコンセプト。(笑)

あとは、タイミングさえあえばうちの会社は1万本の蓮の花を用意できるということもここでアピールしておきたい。



posted by seijun at 23:02| for ikebana , いけばな花材

2009年07月05日

この季節の花材は短命

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半化粧300本

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紅李720本

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小葉のいいアセビ100本

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雪柳は1000本


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ヤハズ300本


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これはオマケに撮った蓮の葉。


この季節の花材は短命。
だから早めに注文をもらっても注文で納める期日ぎりぎりまで待って直前で切りまくって集めます。この季節の花切りは瞬発力が必要です
posted by seijun at 18:59| for ikebana , いけばな花材

2009年07月01日

新しく買ったお気に入りの携帯で写メまくり

ところで問題です。

この写真は一体どんな写真でしょーか?

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答えは、昨日、雨のなか、いけばなの上等な稽古用のびわの枝を100人分切りに行くために、急斜面を這いずりながら登ったら山のなかで獣の遭遇してびっくりした瞬間にたまたま撮れた写真。わかったかな?

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これは山の上のヒネた枇杷の木から見た風景の写真

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これは木のうえでいただいた枇杷の実。美味。

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これは山で怪我をした正二さんの手の写真。

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これは今日手伝いにきてくれたお笑い芸人の青木さんと、この季節の景色活けには欠かせない段竹の写真。

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これは一昨日、満開の桜の枝などを運んでくれている杉の子学園の仲間。

posted by seijun at 22:54| for ikebana , いけばな花材

2009年06月29日

できるだけ時間があるときは畑にでたいと思っている

この季節は畑にむかう男のトラックの中は暑苦しくクーラーがんがんでゆきます。


鶏頭畑はマルチ(草よけシート)を敷いてやってるので苗の間の草引きはしなくてもよいけど、谷の部分がわさわさ草が茂ってきます。
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こいつを草刈機できれいに刈るんやけど、やわらかい鶏頭の苗や敷いてあるマルチをひっかけないようにぎりぎりの角度をつけて慎重に高速回転する草刈機を操ります。テクです。
 それはニキビのできた頬の髭を100円カミソリで剃るときくらい慎重になります。

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きれいになると気持ちもよくなります。 

http://blog.hanau.jp/article/18639863.html
一年草の花材はやがてくる収穫の時期まで地道な作業の繰り返し



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草刈の仕事は妙にテンションが上がるときがあるからたくさん仕事した気分になれるステキな仕事です。  今日は途中ですげえ雨が降ってきてみんなびしょぬれ。行きの車内はクーラー、帰りは寒くて寒くて暖房全開です。


posted by seijun at 20:16| for ikebana , いけばな花材

2009年06月28日

ちょっとした花材

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タケシャガという花材を知っていますか?


その名のとおり、シャガの葉っぱに竹のような軸がついている。

よく立華で注文を受けるが、これはさわやかな今の季節でも秋の風情ある変色したときにでも使う。

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銀閣寺の書院は今日も熱かった。 

posted by seijun at 23:27| for ikebana , いけばな花材

2009年06月23日

使い手が安心して仕事ができるように

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”南は沖縄、北は北海道マデ。 どこでもどんなもんでも優れた花材を送ります”
 っていう普通なキャッチフレーズとかそろそろ使っていこうかなぁ 

うちの荷物を送る手段として、少量なら毎日集荷にきているヤマト、サガワ便。大仕事は4tトラックチャーター便、そして中くらいの仕事はJALカーゴ、大阪圏内は毎週三回の配達便。たまにおもしろそうな仕事は清順宅配便。
 
今月も全国いろんな場所に荷物を送っています。(たいした量じゃないけど 笑)
 今日はひさしぶりにおれ自身が空港に配達したけど、最近だんだん貨物ターミナルに入る手順が面倒になっているね。 いいことやと思うけど。

 090623_1807~02.jpgこれは紅枝垂れ楓と青枝垂れ楓。

この時期に楓など繊細な葉っぱのものを扱うときは植木屋の植木を掘る技術と花屋の水揚げの技術と両方必要になります。
 いけばなの舞台花などに使う大型の花材は安全のために丁寧に大きな根をつけると重くて輸送にもコストがかかるし、なにより花を活ける現場は真剣勝負の場なので荷物が重くて動かしにくいと仕事が大変。だからうちはその植木が水が下がらず十分なパフォーマンスができる程度に限界まで土を削りできるだけ軽く扱いやすくして出荷します。


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2009年06月20日

お地蔵様にたむけた花

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今日の白沙村荘での行事は非常に思い出の残る日でした。

 今日の花材は5/19日に、月とお日さまの間の山で切った桧が真、添えにはないだ切ったササユリ、珍至梅、杜松のしゃれ木、金糸梅、桔梗、竹しゃが、紫陽花。お地蔵様にはササユリと桔梗。

今日はなぜかみているだけで超緊張した。

たくさんのひとが固唾をのんでみていた。

今日は風が強く吹いていた。

舞台が終わったとたんに雨が降った。

お地蔵さまに手向けたササユリは咲かなくてよかったんやな。

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公演を終えたあとのふたり。 今日はじめて知ったんやけど笙という楽器は使うまえに暖めてあげないとあかんらしい。 おもしろいね。
ちなみに今発売中の婦人画法で金閣寺銀閣寺特集がされていて慈照寺の花も紹介されています。要チェックや


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