2010年07月15日

草刈草刈草刈

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6年くらい前から、趣味で桜の公園を作っている。 これはその公園に上がる道。

 
なかなかおもしろい地形で、見晴らしのよい高台にあり、山田錦の田んぼを縫うように桜の木を植えて、てっぺんから見下ろせる。
 

こんな1500uもある土地を無料で貸してくれている藤田さんに感謝の念が尽きないのだけれど、そのおかげですごくたのしくこの公園の成長を見守っている。



場所は兵庫県吉川町。

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てっぺんは小屋と野菜畑と駐車場。 

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裏斜面には”本桜”と業界で呼ばれている、日本で激減している桜を植えている。 
 

 正式名称は 御車返し という桜。 

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これはマムシ


 
posted by seijun at 20:23| for ikebana , いけばな花材

2010年07月12日

水の季節

関東からは早速昨日今日と野山を走り回ってます。
今日は少量の雨と大量のイラガのなか、 柘榴の枝を切りまくっていた。IMGP6087.JPG

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そういえば友達の 菊池君が自分の結婚パーティーで、花嫁がもつブーケに食虫植物を入れたいと探しにきた。 

”ホンマにええの?”

と聞いたら、

”嫁も食虫植物を希望しているので”

とうれしそうに 花宇の2Fの水の温室の部屋でネペンセス ダエリアナを選んでいたが、

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たまたま撮ったこの写真は、 ネペンセスのポジションが原住民みたいにちょっと気まずい感じになった


posted by seijun at 23:01| for ikebana , いけばな花材

2010年07月03日

梅雨 苗植え 遅蒔き分

昨日の深夜 空港での仕事を終え帰ってきたら、さすがに疲れていた。

なんかちょっと疲れていたけど、今日はひさしぶりの休み。家のなかに引きこもってだらだらしています。



  今週は雨のせいで逆にやることが多く、陽が暮れるまでずっと
山でいけばな花材を切っていたり、

毎日みんな畑で泥まみれになっている。


 
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今年は、遅蒔き分の苗の植え付けは、杉の子学園の知的障がい者のかたたちと一緒に植えた。  
みなさんに協力していただくと、苗植えという単純な仕事がおれたち自身たのしんでできるのがうれしい


みんなで苗植えを終えると、ちょうど雨が降ってきたので水やりしなくて済んだ
posted by seijun at 21:29| for ikebana , いけばな花材

2010年06月25日

ちょっと気づいたことのメモ

昨日は実はたった3本の枇杷の枝を切りに、岐阜の山奥まで行っていた

 気づいたのは、単に侘びさびという言葉ではすませれない枝があるということ



今日はいつものごとく松をトメる。つまり剪定。

気づいたのは、松の手入れというのは技術うんぬんではなく、松の生理的なことを理解したら、自然とできるということ。逆もしかり



*これは昨日の山での一人昼休憩のとき携帯で撮ったムービーです。


クイックタイムでみたらいけるらしい。しょうむないです
steve miller band の名曲とともにどうぞ
posted by seijun at 23:48| for ikebana , いけばな花材

2010年06月18日

帰国




いま、成田

帰りの飛行機はメシも食わずに10時間ぶっつづけで寝た

フランスの美術館を全速力で走り回ることにはだいぶ慣れてきたように思うけど今回は特にこの銀閣寺の国際交流プログラムのハードなスケジュールはとにかくあっぱれで、おれも一昨夜、仕事が終わりハイウェイを5、6時間飛ばして深夜にパリに着いた。荷台には秀吉公の金茶碗など大事な機材が満積で少し肩がこった




一昨日、ブルー王立美術館での最終日 出来事。

経験したあとは、
”とてもじゃないけどおれのコレはブログの手に負えないっす”
と言ってしまうくらい、凄い経験をしたのだけれど、
 ”そんなことはないよ”
とふたりに励まされたしせっかくあの現場にいたひとりの人間として、みなさんにちゃんと伝えないとなぁという気持ちです

  


というか、おれ  若いうちからいろいろいいものを見させてもらって本当にいい人生やなぁと思うんやけど、もしかしたらこれからもっともっとすごいことが待っていて、その序章なのだと気づいたらブルブルくるね。 その分ちゃんと自分の肥やしにしていましてる経験を 恩返しないとな、って思うねん

 もうすぐ大阪へ発つ飛行機なので とりあえずまたゆっくり書きますね いつもブログをみていてくれてありがとう
 
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posted by seijun at 16:42| for ikebana , いけばな花材

2010年06月16日

茶の湯 ワークショップ in musee de brou

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昨日の朝、メルセデスに茶道具と花道具と花材と畳を積んでパリを出発。

目的地は musee de Brou.(ブルー王立修道院/美術館) パリから500kmほど離れた町にある。

 途中ブルゴーニュ地方やシャンパーニュ地方など聞いたことのある地名を超えてスイスの国境付近まで車を6時間走らせ,
無事現場へ到着した。

 
 Brou美術館に着いてまずたまげたのは単純に、その美しさやった。
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この美術館は,ヨーロッパ最大王族ハプスブルグ家出身の女性、マーガレット夫人が自分の愛した夫を亡くしたときに、その深い愛情から夫ひとりのために建てたお墓と修道院だったと聞いた。

スケールが圧倒的すぎて、びっくりしてしまうが、それでもこの歴史ある建造物のバックストーリーを聞くとなんだか温かい気分になる。 そういえばこのブルー王立修道院(ブルー美術館)は、京都に銀閣寺が建てられただいたい同じころにできたそうだ
 

今日は、修道院の中庭横で、千宗屋さんがホストになってのワークショップが行われた。
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日本文化に興味を持ちリスペクトする方がたが集まって来られ、みな千さんの話を一言でも逃すまいと真剣に耳を傾けていた。すばらしい光景やった。

おれ、花の世話役調達役として来ているのに、お茶の手伝いもまためっちゃたのしくって。たまらんかった

 武道は13年ほど夢中でやったことがあり、次は日本男児としてそろそろ茶道をやりたいと思っていたタイミングだったのでありがたかった


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首からぶら下げたクリスチャンのペンダントを握り締めながら通訳さんの言葉に反応している年老いた女性や真剣にメモを取る人などがいて印象的やった  何度も千さんが言ってたけど、お茶は宗教を超えるということ
  
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午前も午後も話を聞きにきていたおっちゃん。彼は かつて若いころはビジネスに明け暮れて世界中飛び回って忙しくしていたが、ある日突然、”自分の人生ってなんだろう?”って気づいて、それでお茶といけばなを習い始めたと言っていた。 これこのおっちゃんは本気でイケてると思う。






ワークショップが始まる前、しつらえの一つとして古びた鉄のランプに花を活ける珠寶先生。
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日本から持ってきた大山蓮華に、庭で切らせてもらった、マーガレット婦人をイメージして交配された紫のバラ、そして奥のちらりと覗くマーガレットの花が一輪。
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どんなに大きな木でも、どんなにちいさな花一輪であっても、おれは自分の素材が役に立つのなら 世界中どこへでも持っていけると思う。


 
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明日はいよいよ マーガレット婦人とダンナさんの眠るお墓のなかでのお献茶・お献花式です

 千利休の子孫と銀閣寺の花を伝える花人、このふたりがここに並んで... 500年前にだれがこのシーンを想像できただろう!って思うと興奮します
posted by seijun at 06:39| for ikebana , いけばな花材

2010年06月14日

海外でいけばな花材を育ててみる

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ヨーロッパカエデの花が見事やった。


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今日は銀閣寺花チームが美術館でワークショップしている間におれはパリ郊外へ。いつも花材を切りにいかせていただいているセルジュさんの家に行き、これからの銀閣寺の花の活動で必要な花材の苗を植えさせていただいた。


今回植えたのは、シャガ、タケシャガ、皐月、小菊、南天、そして富士桜。 

 ”これはマウント・フジの周辺に自生している桜で、ちいさな白い花がたくさん咲くよ” と説明をするとセルジュさんはたいそう喜んでくれた


 うまく実ればいいなぁと思う。

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最後はみんなでおいしいごはんをいただきました。フランスの家庭料理に感激!


posted by seijun at 02:12| for ikebana , いけばな花材

2010年06月11日

トライやるウィーク最終日

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今日は東谷中学校のみんなの最終日、みんなで畑に行って印度鶏頭と巨大ヒマワリの種まきです。 

毎年ブログで報告するのが恒例になっている鶏頭の仕込み。

これが秋にはこんなんになる。
http://blog.hanau.jp/article/32813318.html


最後は明日パリへ持っていく大山蓮華をみんなで切りにいって無事トライやるウィーク終了。 毎年のことやけど、この川西市が推進するトライやるウィークははおれたちにとってもめちゃいい経験になってる。

そうそう明日からまたフランス滞在。 今回はたくさんの苗を抱えてゆきます。これは珠寶先生が”フランスの地で花を育てて、それを使って花を活けたい”という思いから生まれた発想やねん。

 
 物事を10年スパンくらいで考えれるひとっていうのはそれが普通だけど、目の前のことに夢中になってしまう人は、10年単位のアイデアがついつい非日常になってしまう。 
 おれももっと物事を10年単位で見ないとね!と思います。

 どんな仕事にも通ずるところやと思うけど、とにかく物事の種を撒き根を広げることは非常に重要だ。


また花を育てることにも重きを置いて花を活ける人が増えればどんなにステキだろう、と思います。 


ところで銀閣寺パリでの花の活動は順調に進んでいるもようで、
http://blog.livedoor.jp/higasiyama9-doujin/archives/156883.html
これからもまだまだ各美術館などでのイベントが目白押しです。
 


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そういえば瑠璃柳は弱耐寒性なのでパリやパリ郊外で育てるのはむずかしい。おれもこの花好きなんやけどな〜 フランスで育てたかったわ
posted by seijun at 22:51| for ikebana , いけばな花材

2010年06月10日

モウロウ

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昨夜 仕事が終わったあと、すぐ鹿児島に飛び今日は一日ジャングルなど周りいけばな花材を調達し、帰ってきました。

最近、たまに体と目が朦朧とするのは気のせいかな? 




鮮やかな紅色は アメリカデイゴの花
posted by seijun at 22:48| for ikebana , いけばな花材

2010年06月03日

西班牙から仏へ

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スペインでは無事 樹齢1000年以上のオリーブの視察、今秋輸入予定の鉢モノの仕入れ、積み込みシュミレーション、多肉植物のサンプル収集、パエリア一気食いと、計画していたどおりに順調に進み、意気揚々と飛行機に飛び乗りパリへ。


現在パリで活動中の銀閣寺花方・佐野珠寶さんに合流し、さっそくお手伝い。 今日は、明日明後日にパリ市内の美術館での献花に使う花材を調達するためにパリ郊外の森へ。
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ヨーロッパ特有のカエデの花がきれいやったので採集


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取材のかたも一緒に来られていました。




posted by seijun at 05:37| for ikebana , いけばな花材

2010年05月20日

最近ちょっと寝不足。

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昨日の朝、満開の桜をたくさん出荷しました。

桜の開花は、過去に真夏や秋にも咲かせたことがあるけど、できるだけ冬の間か、2月までに注文を聞いてると開花調整がやりやすい。


今回は依頼を受けた時期的にちょっと遅く、また日程も途中で変更があったりリスクのある仕事でしたが、この仕事を依頼してくれたひとが”これでカッコがつきますわ!”と喜んでくれたので、やってよかったと思いました。

だれかの、お別れ会で使われるとのことです。
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それにしても、五月半ばに見る桜もまたうつくし




午後は佐野珠寶先生と合流し、花を切りに回る。これは銭葵。
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5月21日は銀閣寺の開山忌。花務はそれにむけて大忙し。

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うちの花材畑を数箇所一緒に回り、季節の花材を調達。数時間でみるみる集まった


posted by seijun at 09:16| for ikebana , いけばな花材

2010年04月24日

三寒四温のなか

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輸送経路がようやく確定し今朝、グアテマラへ蘇鉄の種を10万個輸出した。
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これでおれの種子は合計95万個南米へ旅立ったことになる。目標は1000まんこ。いけるでしょう



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午後は山へいけばな花材などを切りに出掛けた。 がんがんいった 

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いけばなの写景などに使う老松というのは、こういう厳しい環境のところに生えているものが、しまっていて好まれる。 


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落ちないように


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これは死人に手向けるために切った花。三つ葉躑躅の花。
わかりやすく言うと、葬式で使われる花の注文を受けているということ

posted by seijun at 00:34| for ikebana , いけばな花材

2010年04月04日

銀閣寺ニテ 大事件



昨日は土曜日の定休日やった。疲れていたのかなにもできず一日中ずっと寝ていた。 

今日は、連休をもらって銀閣寺花道場へ。

月に1,2回 いい気のながれる銀閣寺大書院に来て心と体をほっとさせて自分自身を癒すのがおれにとってかけがえない時間になってきた。花材屋としてだけでなくいち人間としてあれこれヤヤコシイことを考えずに花を向き合って、明日へのチカラにするねん。

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いま研究会では、立花風のたてはなをやっている。 花材は、季節のものとちょっと季節より先駆けたものを、何種類も卸束のまま持っていってる。それらを大きなバケツに漬けて並べ、みんな思い思いの自分の好きな花材と枝ぶりのものを選び、寛永時代の花器に活けてもらってる。


普通のお花のお稽古のように使いやすくあらかじめ枝を捌いては持っていかず、おれたち職人が切り出した枝を敢えて卸束のまま持っていくのもまた佐野珠寶先生の教えで、これはおれのオヤジがかつて小原流の安部豊武先生の花道場に習っていたときと同じだ。
また先生からの花材の細かい指定は一切ない。
 のでおれが”今日はこれや!”と思ったものを持っていってる。

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今日は八重桜、紅普賢象もしくは関山と呼ばれる桜や、平安枝垂れ桜、朴の木、鴫立沢楓など。

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これは突抜忍冬。 忍冬のようなスイカズラ系統の花材は水揚げが悪いのでいつでも根付きで納める。 これもできるだけ自然の状態から自分の思う姿の枝を抜き水揚げをして活けるほうがおもろいのでちょうどいい。研究会が終わるとその株は銀閣寺裏の花材畑に植える。



ところで今日は京都はすごいひとやった。銀閣寺もひとひとひと。シーズンなのか、いまは国宝の東宮堂同仁斎が善政公のコレクションで書院飾りされた状態が特別拝観できる。おれも昼休みに同仁斎を見に行こうと思い、とりあえずそのまえにトイレへ。

そこで事件は起こった。

用を足してさぁ行こうと便器を流した瞬間、作務衣からポロッと財布が落ちた。




 一分後、おれは情けない姿で、よごれた自分の財布を洗っていた。



財布が落ちた瞬間、便器の奥でブツと一緒に吸い込まれそうにぐるぐる回ってる自分の財布を見て完全にパニック状態になり、”これマジやばい”と思っておもくそ便器に手を突っ込んで財布を救出したが、結果はみなさんのご想像通り。

事件後、おれの体内のアドレナリンが止まらなかったらしく、とりあえずその勢いでみんなのところに行き、便所での一部始終を報告した。

”でも、財布は臭くないから”
と報告を締めくくると、全員にドン引きされていたのに気がついた。 



でも稽古後、
 ”ほら、クサくないで、匂ってみて?”と植松君に言うと

 ”あ、ほんまや、クサくないやん”

と、植松君が勇気をだして匂ってくれた。他人のババが付いた財布を嫌な顔せずに匂ってくれる。 気を使って臭くないと言ってくれる。こんなやさしい仲間が銀閣寺にいるのもまたおれの誇りです



posted by seijun at 22:39| for ikebana , いけばな花材

2010年03月10日

かつてといま

おれは”息子さん”と呼ばれていた。

 
とりあえずお客さんからは”花宇の息子さん”という認識だ。

これ当たり前の話で、幕末から代々先祖がいまのオヤジの代までこの仕事をやってきて、先祖とオヤジがありきでいまのおれがいるので、おれはただ自分の先祖がやってきたことに乗っかって仕事をしてるだけやから。

 こうやって誇りを持って自分の仕事ができるのはそういうことのいかげやと最近ようやくわかってきた。29年かかった。

でも4,5年まえは”息子さん”と呼ばれるのにちょっと抵抗があって、

”おれはおれだから”

みたいなノリがちょっとあったように思う。  
でも最近はクソ生意気やったおれもめっきりかわいくなり(?)変な自意識もなくこうやって先祖に感謝しながら今日も仕事ができる。もしかしたら、
”花宇の家に生まれてよかった”
”オイシかった”
”花宇に生まれたからこそいまエキサイトな毎日が送れる”
と素直に思えるようになったからこそ、自分にゆとりができたからかもしれない。


でも最近、自然と周りのひとから自分のことをようやくすこしづつ花宇の西畠清順としてみてもらえるようになってきたような気がする。 オトナになってみていつの間にかいろんなひとと仕事を夢中でしていたら気がつくとそうなっていた。 






そういう意味ではおれが先日嵯峨御流の辻井ミカ先生と会ったのも、オトナになってから初めてやったと言ってもいいかも知れない。 
 いままでは、辻井博州先生と辻井ミカ先生が来社されると挨拶をして、あとはオヤジが打ち合わせしているのを遠くで見て気になっていただけやったんやけど、先日先生がこられたときは、いけばなの話に花が咲き、ようやく初めて会えた気がした。



辻井ミカ先生と、”塀のない寺”で有名な常寂光寺の長尾住職。(ところでこのおふた方が友達同士やったのは初めて知りました 汗)
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自分の育てた花が花人の目にどう写っているか、いつも気になる。でも自分が惚れ込んで育てた花を目のあるひとが活けたいと思ってくれると 、”よかった” と思う。 
ブータンミツマタはここまでなるのに6年かかった。でも23歳やったときのおれの目に狂いはなかったと確信。


とにかくこのおふた方との時間はいろんな話があふれるように出てきてたのしいひと時でした。(これも花宇のおかげやな)


辻井先生は忘れられないような話をたくさんしてくださったけど、特におれのオヤジのことを指して、
”私はこのいけばなの世界の裏にこんなに玄人の
方が陰で動いて支えている人がいるということを世間に知ってもらいたい”とおっしゃったときに 

なんてことを言うひとなんだろうとびっくりした。 

普通はありえない言葉やねんそれって。辻井先生にそうやって思ってもらっただけでもう十分だしこういう仕事やっててよかったと思う。でもそういえる辻井先生は、すごく”豊か”なひとなんやなぁーって思った。器がおおきい。たとえば自分のためだけに花を活けてるひとなら絶対言えない言葉やと思うから。 伝説の言葉だ。

 http://mikatsujii.com/

おれはこれからのいけばながよくなればいいなって死ぬほど願ってて、だから流派を問わず一生懸命花を活けているひとたちがもっと多くのひとに知ってもらえたら、と思っているんやけど逆にそういう風に思ってる花人が少しでもいると不思議な気分になる。

posted by seijun at 00:58| for ikebana , いけばな花材

2010年03月01日

トンネルを抜けるとそこは雪国やった










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そしてファイブミニ。


実はあのあとブログを見た人にいろいろ言われて気がついたんやけど、こないだの吐き気と頭痛は疲れではなくノロウィルスやったらしい。 いま流行ってるねんて。そういえばおれは流行に敏感だから前のノロウィルスもばっちりかかってたの思い出したわ。

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今日は朝滋賀県から金沢に向かい造園家さんと落ち合った。
金沢という街はちょっと特別なカンジがする。 なんといか、文化度が高いというか、京都や奈良とも違って、ひとつひとつの民家のやお店の庭の植木がきっちり手入れされてて、でもそれは気取ったカンジではなく”身だしなみが整っている”ようなカンジ。不思議な街でした。


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そして昨日銀閣寺。 大書院にて最近恒例の立花の研究会。

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今回みんなが活けたのは苔本桜、黒目やなぎ、ひのき、石楠花、椿、アメリカシャガ、赤花アセビなど。



今回は下草に使った花材について

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加茂本阿弥という椿。

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桜狩という石楠花

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赤花馬酔木。

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夢路という石楠花。


結構花は開いてるものよりも蕾の風情や開きかけのものを好んで活けるひとも多いと思う。たとえば椿で言うと、実際、おれもプラントハンターとして働き始めたとき、”大きく花が開いているような風情のない椿はいけばなにむかん”と教えられた。しかし古典の花の伝書に出てくる花は満開のものが描かれているのが多い。

もちろんそれは半開きや蕾のものより先達が満開の花の愛でたという理由からだと思うが(現実的にいけばなを描いて残す場合、花が開いているときじゃないと絵になりにくいという理由も考えられるけれども)

 ただひとつ思ったのは、千利休が床の間に茶花を活けたときにはすでに一輪の蕾やうつむいたように咲きかけている花の侘びさびに魅力を感じるような美に対して感覚ができいたはずだが、それ以前はやはり花は満開こそが美しいとされていたはず。開きかけの花の魅力や蕾の風情を愛でるような感覚は、あんがい比較的現代的な価値観と推測する。

ということで今回はできるだけ満開の加茂本阿弥という大輪の大きく開く白椿を選んだ。 石楠花は園芸品種で日本の石楠花と西洋石楠花を交配したものを開花させて持って行った。 石楠花はあまり古典の花には使われないが、花自体がマッスになっていて椿よりも簡単に根元を占めれるので使いやすかったように思う。これは盛り花でも投げ入れでも同じことが言えると思う。 

ちなみになぜ桜と柳は自然と絵になっているかというと桜は選びに選ばれた枝(産立てにしても立花の形になるようなもの)であり、柳は黒芽柳だから。

ちなみに研究会が終わったあとかばんを開けたら最初の写真のファイブミニがそっと入っていた。実はこないだのブログを見てウケてくれた福田さんからの差し入れだった 謝謝!

posted by seijun at 22:01| for ikebana , いけばな花材

2010年02月25日

おれのアドバイス

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夕方、今日の現場は急斜面の山肌。

枇杷の枝を切りにいくこの山の急斜面は、道なき山を歩きなれてない現代っ子にはちょうどいい洗礼になる。

見習いの渡部は、古い枇杷の大きなに木登って枝を落としたり、切り出した何十キロの枇杷の枝の束を担いで降りる途中見事にひっくり返って斜面をころがって行ったり、なかなかたのしんでくれたようだ。笑  



やさしいおれが渡部にかけたアドバイス


”谷に落ちて死なないように”

”自分が落ちても枇杷は落とさないように”

”できるかどうかではなくやる気があるかどうか”

”根性みせるかどうか”



posted by seijun at 22:51| for ikebana , いけばな花材

2010年02月14日

春の気配

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今日は夜明けとともに起き、みんな早出で朝からトラックの積み込み。 この日のために開花調整されてきた何十種類の花木がひとつの現場へ運ばれる。とはいえ種類によっては無理をさせて咲かせようとしてうまく咲かないやつもあって、くやしい気分もちょっとある。



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5mのぶっとい竹。



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朝荷物を取りに地下冷蔵室に行くと、7度に調整されてる部屋なのに暖かかった。

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これはヒマラヤ石楠花と呼ばれてるもの。今年のお気に入り。


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これは枝垂れの白樺の芽吹き。まだ寒い二月に一足早い春の息吹を感じませんか。

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夕方の積み込みも終わり、これから京都のホテルで満開のでっかい桜をおっ立ててそれから今夜東海地方方面にむけて走ります。夜間のETCは安いからね。
posted by seijun at 18:50| for ikebana , いけばな花材

2010年02月06日

つっ、疲れた

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黒松の割りに結構しまった小ぶりの松が結構見つけた。大きくて力のあるものも。紅つげ の地を這うようなものも写景に使えるかもと思っていくつか切った。木藤もたくさん切った。

つっ、つかれた。

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2010年01月27日

今週日曜日

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銀閣寺の研究会。

珠寶さん指導のもと、銀閣寺大書院という最高の場所と、寛永時代の器と、花宇の高級花材を使った至上の花の稽古。

何度きても信じられない稽古だ




ところで、蝋梅って知ってますか?

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これは蝋梅を真に使った立花風たてはな。

蝋梅はこの時期、春の花木たちに先駆けていちばんに咲く木。とてもきれいな花だし、豪華でにおいもよい。でもなぜかなかなかクローズアップされない木だ。  よく考えてみると、古くからある花木なのに、おれの知ってるかぎりあまり古典の立花の真にもつかわれないし、襖絵にもでてこない。  

 なぜかというとそれは、蝋梅という木が、ただ単純に絵になる姿になりづらいということやとおもう。琳派といえば松や梅の力強く風情ある枝ぶりが思い浮かびませんか。蝋梅の枝はたしかにそれらにくらべて枝に風情が出にくく、株立ちになるので遠くから見ても木姿としてはパッとしない。 それでも蝋梅の、本当にローソクの蝋のような質感の花はおれも大好きやけど、これまた絵では表現しにくく画材としても遠慮されていると、聞いたことがある。

posted by seijun at 23:48| for ikebana , いけばな花材

2010年01月21日

そういえば


命をかけてやってくださいね

とも言われてました、昨日。

付け加えておきます。




いまはいけばなの仕事に明け暮れていて気がつくと一日があっという間に終わってしまう。



あ〜 超充実しています、毎日。サイコーです。





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