2010年12月06日

山の神様に御参り




今日は、銀閣寺 珠寶先生といつもの山へ、松を切りに言ってきた。

冬の山は太陽が近く、すごく気持ちよかった。


帰り道にふとおれが吉川町で趣味で作っている桜の公園に行き、そのあと地元の神様に挨拶に行った。
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 実は、パリで2008年より行われている慈照寺国際文化交流が、今度は香港に上陸する。 チーム銀閣寺は明後日に香港入りします。今日は香港で使われるたてはなの真の枝を切りに行ってきた。


帰りにこのプロジェクトの成功とみんなの無事と健康を祈って神様に御参りした。


 
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ここんとこ2ヶ月間ずっと一緒のTVディレクターさんも御参り。
  どこでも着いて行けるようにと、トラクターシューズも装着している。笑
これで日本の山でもジャングルでもこわいものなしです。 これからもプラントハンターと一緒に国内海外問わずがんがんいきます。トラクターシューズ必須です。
posted by seijun at 23:39| for ikebana , いけばな花材

2010年12月05日

クリスマスはひきつづき正月花材もぼちぼち開始

コレ、昨日は山から採ってきた木の実
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コレは、イチゴの木 の実。  じつはこのイチゴの木の実は神戸のカラーズという花屋さんがおれに”こういう実は使える”と教えてくれたので、採ってきたもの。フェミニンやな。



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いまはクリスマス用花材と正月用花材を日々仕込んでいる。


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コレはおれのおばあちゃん。 
正月用の瑞光松を毎年慣れた手つきで仕上げてくれる
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 この時植えたやつ http://blog.hanau.jp/article/27546767.html
 がおれのおばあちゃんによって仕上げられ、お得意先に届けられます。

posted by seijun at 20:43| for ikebana , いけばな花材

2010年12月02日

再会


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パリで活躍するフローリスト、斎藤由美さんと再会です。
http://ameblo.jp/yumisaitoparis/



昨日は芦屋で人気の花屋、アイロニーの谷口さんと、日本へ帰国中の人気フローリストの斎藤由美さんが遊びに来てくれてにぎやかでした。
 どうやら二人は、近々東京の浅草でコラボしてデモンストレーションをするらしい。  要チェックやで



午後は日没までは大王松のうえで過ごした。

この一週間は正月用の花材を切りに周る一週間。




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左に見えるのがミーツ畑。 上空20mより。


密植された大王松はほそく高くのびていく性質があるのでうえのほう迄登ると、風に揺れるだけで全身の神経が逆立つ感じで刺激的。大きな枝を切り落としたりするとヤジロベーみたいに木が揺れてなお刺激的。 

 もち命綱なし♪






今日は朝から仕事場で松を捌いている。景気のよかったころに比べて正月用の松の出荷はくらべものにならないほど減った。 それでもこの季節になると 松のにおいが満ちていて、おれみたいな古い商売の家に生まれたら、季節の行事的な仕事によって”今年もこの季節がやってきたんやなぁ”と感じることができる。 いままで当たり前やったこの季節の特色のにおいとの再会も、最近はすこしだけ、ありがたいと思う





posted by seijun at 13:53| for ikebana , いけばな花材

2010年11月22日

21世紀のサロン

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昨日は、銀閣寺の研修道場ができたということで、お寺の大書院から新研修道場にお引越し。

花務係りを手伝うみんなでワイワイいいながら

 お寺にあった花の道具や資料や珠寶先生がまとめた花伝書などを新研修道場の秘密の部屋に移動したりした。 


新研修道場では、茶、花、香を中心に学べる場所になるが、それ以外にも、他のジャンルの講師を招きセミナーなども開かれる。
 これはまさに室町時代に義政公が描いていた、夢のサロンの再現だと思う。 


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これは今回持ってった ”朝倉” という山茶花。




 もうすぐ冬ですね。
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2010年11月17日

落慶法要記念、武者小路千家大茶会 銀閣寺  のお手伝い



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午前7時半 まずは銀閣寺に新しく建設された研修道場の雨戸を開けるところから今日が始まる。




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大書院ニテ。  床に たてはな をいける珠寶先生。  あ〜 なんだかこの、先生が花を活けるのこのポジションから見るのひさしぶりやなぁーって。 ホッとする感じです。 今日は桐が真。下草にはおれにとって今年一番の 赤椿  ”妙蓮寺”の満開の花が一輪。 

ご存知のとおり、 茶会の床の花は、 通常開いた花ではなく、蕾を活ける。 しかしたてはなや立花は 開いたものを好んで使う。 古い花伝書に描かれたたてはなや立花を見るといつでも満開の花が活けられている。

 



今日は、武者小路千家の若宗匠・千宗屋さんの記念すべき銀閣寺で初のお献茶式だった。




一通り準備が整った午前10時半 、お献茶式が始まる。 
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そういえば千さんのお献茶を見るのも パリ以来やなぁー としみじみしながらも一つ一つの所作に見とれてしまう。

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やはり この人は茶道のために生まれてきたひとやぁ と。

先ほどちょうど千さんから携帯へメールが入った。
”今日は忙しいなか駆けつけてくれてありがとう。お茶も差し上げたかったけどまたの機会に!義政公と美しい紅葉に免じてお許しください。また来月 香港で会いましょう”ってさ。

若くしてあんな大役を終えて本当にたくさんの客人をもてなしながらもおれのような一般人にこういうメールを送れるところに千さんの人柄が表れていると思います。

実は今回の前日、 珠寶先生から 
”千さん初の茶会をがんばって盛り上げましょう!”というメールもあった。おれも今回の茶花は一輪一輪にこだわったつもりだ。

 いつも思うけど珠寶先生も千さんも輝いている。確実に世の中に必要なひとたちだと思います。
なんだかパリに行きたい気分になりました。


ところで 次回の慈照寺文化交流プログラムは、来月8日〜12日、香港で行われる。いまからたのしでならない。




今日はこれからの東山文化を担う二人の後ろ姿に にやにやしながら帰ってきたのでありました。


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2010年11月14日

魅せる

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広島でのいけばなデモンストレーションのリハの様子。 今日の本番をみることはできなかったが、リハーサルでも十分に見ごたえのある舞台やった。 
40歳くらい年の離れた方と、美しい木や花という共通の感覚を共有し、お仕事させてもらえるのが何気にうれしい。 また、この仕事をご一緒させてもらった広島の小島芳華園のおっちゃんも気持ちのよいひとで非常に雰囲気のよい現場でした。 きっと本番はすばらしいものだっただろうと思う


使用したのは、八房五葉松 紅枝垂れ楓 枝垂れエンジュ、 インド鶏頭  その他



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posted by seijun at 22:40| for ikebana , いけばな花材

2010年11月03日

古典花についてちょっとだけ。

いけばなには、伝承花と呼ばれる昔から伝わる花の様式みたいなのがあります。


室町時代から伝わる ”たてはな” ・ ”立華 ”

江戸時代に生まれた ”お生花(オセイカ)”や ”格花” と呼ばれるもの、

そして襖絵をモチーフにした 琳派調いけばなや 自然の風景を表現する 写景花 などが思い浮かびます。
  

 流派により、すこしずつ言い方や手法が違うこともあるかもしれないが、 おれたち職人はどんな注文がきても 各花型にふさわしい姿の枝や木を探さなくてはならない。おれの仕事はこのことを学ぶことから始まったが、いまでも非常に重きをおいてやっている。

 また、 花の仕事において、何人たりとも日本人の感覚が生み出したこれらの伝承花、世界に通用する美意識の具現化したものとしてこれらをどうこう言える立場の人間はいない。少なくとも西洋のフラワーアレンジメントをやっているひとで、いけばなにも興味があったり、リスペクトしているひとに限って 花がうまい、というイメージは個人的にある。
 逆に いけばなの古典花を甘く見ているフローリストの話を聞いていると ”まだわかってないなぁ” と思う。(笑)


 ところで、シーズンになると、花会で使われる毎日のように古典花の注文に対応すべく花材を集めているが、意外といままで ”お生花(オセイカ)”のことを話す機会が少なかったかもしれない。
ちなみにおれが めっちゃかっこいいと思っている花型のひとつだ。 なんというか、 無骨でストイックな感じ。  おれ個人がデータとして持っていて、許可済みでみなさんに見せれる”生花(セイカ)”の資料が少ないので申し訳ないが、 とにかく天・地・人の不変の二等辺三角形で構成されるその花型がすごくかっこいい。 ぜひ覚えておいてほしいものだ。


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生花を構成する枝は、体 用 留 とも呼ばれ、それらにふさわしい枝を数あるなかから切り出す。 これは山茶花の枝。

 おれは花素材の”スケール感”というのを大事に思っていて、それは必ずしも大きくて質量がある、というのだけではなくて、この山茶花の枝ようにひとつの枝に年月が凝縮されているような、そういうスケール感というのもまた非常に重要やと思っている。若い枝にはなんの罪もない。だけどおれたちがなぜその枝がどれだけ古ねているかとか、枝のしまりや風情にこだわるには理由がある。 限られた器と空間のなかで、どれだけ花や草木の表情を見せれる枝を用意できるか、というのはおれたちのような仕事をやっている人間には永遠のテーマで、 わびさびとは、ある意味、時間とスケール感からくる美意識なのではないかと思うくらいだ。
(もちろんそういう本物の花素材にこだわる仕事を評価し、注文をくれる方が現代にもいてるから、という理由もあるけどね。)

ちなみに外国人にそういうものを使ったいけばなを見せたら、ストレートにハートに届くらしい。

おれたち日本人は古典を愛してこそ、本当の意味でモダンな花や創作花を愛でることもできる。愛でるというのは知ることから始まると思う。花や草木、植物のことをさまざまな角度から見て、もっともっと知って、いろんな価値観をふと見つけてほしい。こっちの世界もすごくおもしろいから。
posted by seijun at 23:22| for ikebana , いけばな花材

2010年10月31日

秋の定番

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蛇瓜

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山芍薬

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真弓

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四季咲き連翹

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野茨

いくつ触ったことありますか? 

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2010年10月25日

早くも葉牡丹の堀上げ

ハボタン

おれの熱さが葉牡丹のおっちゃんを動かす!
でもまだ色でてへんで?
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2010年10月03日

全員休日返上中

今日は本当はお寺に行く日やったけど、泣く泣く出勤。

 花宇にモノを頼んでくれるひとたちは、みな、この仕事だけは全身全霊でやる!っていう意気込みなので、材料を用意するおれたちは死んでも納期を守らないとあかんし、期待に応えないといけない。 

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世界中の植物を行事にあわせて、世界中の植物が一気に出荷できるように常に在庫をたくさん持っているのがうちの特徴


けど、仕事が立て込んでいる時期は、朝早く起きると眠すぎて、
 ”もういやや〜”
と2秒だけ思う。

布団のなかで15分 ぐずってなんとか起きる。笑


 けど、毎朝仕事着になり鋏をぶら下げると血がたぎってくる。

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これは最高級の木瓜(ボケ)に実をつけているところ

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これは今日 東海地方で切った南天。 何十年もいけばなをやってるひとならこの枝のすごさがわかると思う。


10月半ばになり落ち着いたら 好きな音楽聞きながらサーフィンに行きたいです

posted by seijun at 21:15| for ikebana , いけばな花材

2010年10月01日

よくある目線


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山の獣道を歩いていて、途中に張り巡らされた蜘蛛の巣に気付かずに勢いよく顔を蜘蛛の巣にひっかけると、 バリバリって音がします。 これは山を歩き慣れているているひとなら経験があると思います。


 茣蓙はいい。  昨日は雨で結構寒かったが、茣蓙は、写真のように自分に覆うと山道の行きしは雨を塞ぐかっこうの合羽になるし、蜘蛛の巣が顔にバリバリっと張り付くのも防いでくれる。また、帰りは切った枝や花を包む道具になる。


 今日は晴れた

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豆柿を切っているとき、ふと木の上で 空をみた景色。




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この先には秘密の花材畑があります。

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2010年09月29日

つみこみ

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大王松

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苔躑躅

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苔羅漢槙


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這杜松

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久留米松
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2010年09月27日

トークショーを終えて

金沢より帰宅。いつものように注文の対応に右往左往している。





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さて、おとといの金沢21世紀美術館にて、決死の覚悟で迎えた5回目のトークイベントは、不思議な空気に混乱し、緊張して自分なりになれずにあっと言う間に終わってしまい、あのいつもの終わったあとの あの超爽快な気分は正直ありませんでした。笑  
あ そういえばおれって人前でしゃべるの苦手やったって思い出した!  こころなしか、持っていった石楠花もおれの横で恥ずかしそうに咲いているふうに見えた。



 しかも、ステージでトークしながら自分で勝手に思いが溢れて溜まらずついには涙してしまう始末。 オイオイどないやねん俺! 

 まぁ両手足らずくらいのひとたちかもしれないけれど、涙したのがおれだけでなかったと後から知って少し救われた気がしました。
聞いてくれたひと本当にありがとうございました。
  クオリティーの低いトークではあったけど、いけばなというものに自分がどれだけ意識しているのかよくわかったしそれでよかったかも。


 それにしても今回の金沢での思い出は、家元・若家元の方たちと飲んだこと。

 お酒の席で、花について真剣に語る方の話を聴いて”このひと、こんなこと考えてるんやなぁ”って、思ったり、普段は見れない素の表情を見たり、リラックスして話す姿を見ていると、なんだかうれしくなった。酒の飲む量やオヤジギャグなども全部すげーよかった。 

華道の世界や家元というと、ちょっと堅いイメージがあるかもしれないけれど、それどころか、めっちゃフレキシブルで、熱いひとがいたり、刺激的だった。
 
最後の総勢30人を超えるの実行委員の打ち上げの日は、おれも飲みまくってホテルに帰ると午前4時だった。 


いけばなとともに成長してきた花宇が、ここにきていろんな仕事を依頼してもらえるようになり、たしかに仕事の幅は増えた。いろんな人と出会う機会や仕事をする機会も増えた。 
 そう言うとかっこいいけど、時代とともにいけばなだけで食っていけなくなったから、というのもまたウソではない。 けど結果的にはそれでよかったんやなぁと思う。いけばなで食っていかなきゃと思うと、それに頼ってしまいそうでこわい。 けどいろんなラインができているいまなら、いけばなの仕事を ある意味、より大事に落ち着いて協力できているような気がする。

 
とはいえ、金沢に入る前日まで山でいけばな花材を探していたし、帰った日も今日もいけばな仕事てんこもり。 うーん そういう毎日が気持ちいいねんコレが。

 

あ いまいいこと思い出した。トークショーが終わったあと80歳を過ぎたであろうお花の先生が、
 ”あたし、この年になってあんな感情になったん久しぶりやわぁ” と言ってくれたこと。

声をかけてくれたひと、ひとりひとり覚えている。本当に感謝! 
posted by seijun at 23:31| for ikebana , いけばな花材

2010年09月18日

金沢21世紀美術館 いけばな展にむけて

もうすぐ金沢です。


最近はその花展に使う材料を見に来られる いけばなの家元先生方が多い。 ぶらっと来られるひともいる。


今日は花道みささぎ流の片桐功敦さんと、花材を切りに能勢にあるうちの山の畑へ。

 先日までオーストラリアに行っていたという彼は金沢の花材をまだ決めていなかったようで、  
  そして思わず鶏頭畑の横の、葉鶏頭畑を発見するなり子供のような目で喜んで

”コレだ!”


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 金沢で使う花材を下見したあとは 、彼が毎週連載している朝日新聞掲載用の作品撮りもした。 これがおもしろくて、毎週道端などで彼が偶然出会った花を即興で活けるというもの。しかもそれが携帯のカメラで撮っているというのがおもしろい。今回は思わぬ葉鶏頭と見つけて早速片桐さんはそれを手に竹林に入り、おれが周りの藪を倒し、朽ちた竹を切りもどしてそれを花器に片桐さんが葉鶏頭を活けた。    なんとも独特の空気感がただよう美しい即興花になった。 

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みささぎ流とは先々代前のからのお付き合いだ。


また生真流の家元、川岸慎園さんは温室でなんともすばらしい花材に目をつけた。 じつはこのコルジリネ、 もう5,6年もまえに手に入れたもので、おれがタイの王族の方に譲りうけた、ニューギニア原産の大切な植物。 もちろん世界にもほとんどない植物。

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  これを温室に親木として大切に植えていたんやけど慎園さんが ”若、コレ 全部切ってもらえるかな?”とひとこと。
 数ある植物のなかでただものじゃないものに目が留まるのはさすがやなぁと関心しつつ、 でもそんな貴重な植物を切ってと言ってくれる彼は貴重な存在だ。 当たり前の話だけれど、おれは即答で
 ”もちろん切れますよ” 
   
 好きなひとには、自分の苦労して手に入れた花も惜しげなく捧げ、逆に、どんなにいい商売になりそうでも嫌いなやつには自分の気に入ってるものは売らない。コレ プラントハンター的おれの基本。
posted by seijun at 10:38| for ikebana , いけばな花材

2010年09月12日

これならかぐや姫もいてそうな太さ

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 注文は太さ13cmの金明孟宗竹。

金名孟宗竹とは、簡単にいうと、斑入りの孟宗竹。幹が黄色と緑のストライプになっている。

花材のプロならわかることやけど、”そんなぶっとい金明孟宗竹、普通見つかるわけないやん”というような注文。 

 しかし、数年前に訪れた森のなかに巨大な金明孟宗竹があったのが記憶の片隅にあり、今日現場へ行くと太さ13cm以上のものを発見!  

おれは自分の入った山や通った道で見つけた光る素材は一瞬見ただけでもずっと記憶に蓄積できる特技がある。つまりどこにいけばどんな植物が手にはいるか何万以上の植物のありかが頭に詰まっているということ。今回もそれが役にたったわかりやすい例。 というか、そういうことができないと、全国からさまざまな植物調達の依頼を受けるこの仕事は成立しない。

 それと、もうひとつ大事なことなんやけど、自分たちの扱った範囲以上の植物を要求してくれるお客さんがいて初めておれたちもまた新しい可能性が広がるということ。 つまりは無茶を言うてくれるお客さんはありがたい。 

 まーとにかくあまりよくわからなくてもいいので、とにか今日のところは13cm以上の太さの金明孟宗竹を発見したことを褒めてください。

 
ところで今回この竹を売ってくれた森の持ち主さんは 

”22,3歳のころはおれもいけばなにあこがれて小原豊雲先生の家元教室へ習いにいったもんや” と自慢げに昔話をしてくれた。
 もう50年も前の話だった。
posted by seijun at 23:31| for ikebana , いけばな花材

2010年09月03日

目線をちょっと変えてみる

今日は朝早くから和歌山へ

車輪梅の仕分け。
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道路の中央分離帯などによく植えられているのがシャリンバイという低木。実はこの木が、不景気とともに出荷できずに農家さんのところで余っているものが多い。時が経って枝が古ねてしまったものは公共工事では使えない。


でもその植木がいけばなの稽古に向いているということに気がついた。


そしておれがこれからいろいろと期待している植木屋の健ちゃんやシャリンバイの農家さんに、いけばなのお稽古にどんな枝が使えるかいろいろ説明。
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集荷。


こういうふうに、植木屋さんが工事に使えないと思ったものをいけばなの素材として見出してリユース? するのはこれからもやっていきたい仕事だ。 


集荷した車輪梅は 杉の子 のみなさんに根っこの土を落としてもらって根っこつきの切り花として出荷します
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杉の子のみなさんは刃物はあぶなくて使えないのでひとつひとつトンカチと手で土と根をほぐします。




シャリンバイは、海岸沿いの岩場などに自生する常緑の花木。 改良品種もいろいろあるが、一般に丸葉車輪梅といわれるものをいけばなに使う。

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2010年08月06日

暑くてねむい

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今日は一日会社で作業。 多肉植物の剪定をしたり、植木を植えたりやることが山ほどある。
 この暑さでやる気のない植物に喝をいれてやる気あるようにさせたりする仕事。
 半端じゃないのはおれたち全員の汗の量。笑

暑くて自分に負けそうなこの時期はできるだけ仕事を役割分担せず、スタッフ全員が近い場所で仕事をすることで乗り切ろうと思ってる。


おれ自身は東京帰りの今日は朝の作業からモウロウとしてきて、ちょっとだけ、しんどかった。

ところで今日は東京からFAJさんが来られた。 そういえば、うちのパテント品種の植物は、以前ブログでFAJさんオリジナルで流通すると書きましたが、http://blog.hanau.jp/article/39565564.html

そしたらソッコー JFIグループの方からご指摘のお電話いただきました。 厳密にはJFIグループという豊明花き卸売市場さんも入っている日本最大の花き卸売りグループのが管理するとのことです。おれも誤解せんように気をつけないとね。


 まーわかりやすく言うと名古屋と東京を中心にどこでも仕入れれるようになるということです。たくさんの植物がメッセージになって流通することを願います。



 そういえば、いま日程を調整してるけど来月は、世界的に貴重な植物をジャカルタに住んでいるとある社長さんに納品することになっていてる。

  JFIグループとのコラボはおもろい企画なので、今回のインドネシア滞在の機会にいろんなところを周り、いつもより市場価値の高い植物新種の発見に力を入れようと思ってる。


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あ そういえば変なヘリコニアが咲いた


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ちなみにこれは市場的価値はあんまないけど、日本で初めて咲かせたヘリコニアの花。 でも初めて咲かせた花というのはどんなもんであっても愛着があるものっすねぇ。



さー 仕事も終わったし、いまから1時まで寝て、四国へサーフィンいくぞ〜 頭ふらふら〜
posted by seijun at 20:26| for ikebana , いけばな花材

2010年08月04日

春音さんです

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毎週 花宇に通ってくれている春音さんです。





毎週季節の花材を地方へ送ったり、定期的に活けこみ用の花材や茶花を取りに来るフローリストさんがいます。そういった花材は、料亭やホテルや、商業施設などに活けられています。




春音さんは活けこみ用の花宇おまかせ花材を毎週5000円分、雨の日も風の日も取りにきてくれます。 こういう女性一人でやっているひとはすごいなぁと思うし、花宇はそういうがんばっているひとの味方です。 いやいやそれ以上におれたちが感謝しています

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2010年08月02日

日本人としてみておきたいもの

昨日、国立能楽堂へ

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こういう仕事柄、いままでも能の舞台で飾られる生の花や木を頼まれることが幾度とあったが、実際、能と言うものを客席から見たのは初めて。


金剛流という、京都に在住する唯一の能の流派の 会だった




特に印象に残ったのは、まず狂言。言うとくけどめちゃめちゃおもろかったで。痛快に笑わせてくれる。
 おれにとってお笑いというと、ドリフターズの金樽が頭に落ちてきて大爆笑という時代のシンプルかつ原点の笑いと、ダウンタウン出現以降の知的でセンスのよい現代のお笑いの2つくらいしか馴染みがなかったけど、狂言を見て、”ああ素晴らしく笑わせてくれる” という気分になり、500年以上前に存在したお笑いを経験できてよかった。たぶんその時代であそこまでレベルの高いお笑いは世界に存在しなかったんじゃないかな? それに狂言はオトナのお笑いという感じでオシャレ度が抜群だ
 若い人なんかはデートに狂言を聞きに言ったらええのに、と思う。

そして 珠寶さんの立花供養。会場にいた全てのひとが一体となって見守る。おれは脇正面から見ていたけど、活け手があまりにも集中していたのでこっちは逆にリラックスしてみれた。珠寶さんがライブで花を活けるとき、よく見ているとたまに下草を入れるときにふと楽しそうな顔をする。そういう時は決まって調子のよいときであり、なんだか見ているほうもうれしい気分になる。日本の伝統芸能の最たるものである能の舞台という聖域で大したもんやなぁと感心する。花を下げたり運んだりする役目だった福田さんは能の舞台に上がるということで緊張して夜も眠れなかったらしい。また当日家を出て、現場に向かう途中気が付いたらポケットに自宅のエアコンのリモコン入っていたというのだからよっぽどなのだろう(笑)

 今回は、兵庫の山で切り出したメン松を真に、添えには高野槙、下草は急遽東京の老舗の茶花屋さんで調達したムクゲの花やセンノウなどだった。このセンノウがよかった。



もったいないなぁと感じたのは能の舞台の周りに飾られている若松や美術道具の草花が造花やったってこと。職業病なのかも知れないけれど、すごいいい時間と空間やっただけに。


ともあれ舞台はハイライトへ。面をかぶったひとが登場し舞い始めるととっさに吸い込まれてあの世にいてるようなこの世にいてるような不思議な感覚。分かりやすく言うと宇宙に連れてってくれますよ、って感じかなぁ。みんなも機会があったらぜひ能を経験してみて。オススメします


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またこの能の会の休憩時間に、以前おれを大徳寺のお茶会にデビューさせてくれた先生や、岡田幸三先生のもとお弟子さんの方や、来年東京で本の出版記念講演を依頼していただいている池袋コミュニティカレッジの方や、いつか会うことになるだろうと思っていたひとや、有馬頼底猊下ともお会いすることができた。










そして帰りは銀閣寺花チームで駅弁と乾杯。プリクラ風に。
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深夜に岐路につき、爆睡。







すぐ夜が明けた。

今日は朝から暑かった。
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依頼を受けている仕事を頭のなかで整理しながら畑へ。汗を吹き出しながら草苅り、支柱たて。
杉の子学園のみなさんやトライやるウィークの中学生たちと植えたインド鶏頭と葉鶏頭が秋にむけ、グングン大きくっていますよ。
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ヒマワリも大きいものはもうおれより背が高くなっている。注目の世界初の石化ヒマワリの栽培挑戦は、葉っぱを見ていると普通のヒマワリと違うくて、軸も四角い気がする。おれにはわかる。もしかしたら本当に奇跡が起きるかもね。

夕方に畑から帰るとソッコー水シャワーを浴びて京都へ。
今日は千宗屋さんが音頭をとってくれて、銀閣寺花チームと千さん三浦大徹さんとパリでの国際文化交流の慰労会。


パリでの日々のように 今日もまた心震える言葉と、大爆笑の繰り返し。 このみんなの一丸となったチーム感がなにより最高だと思う
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ハイ、プリクラ風に。

っていうか、おれ一人だけ楽しそうに笑ってるやん!

 ”みんな笑って〜”って言ったのに。


posted by seijun at 23:45| for ikebana , いけばな花材

2010年07月17日

いちおう波にのってます

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ちょうど、おれたちが波待ちしているところからは崖に懸崖の松が見えた



今日は市吉さんと、四国へ。
波も天気もご機嫌だった


実は今週は夏風邪を引いていてずっと咽の痛みと鼻水と咳が止まらず、昨夜まで微熱もあったんやけど、”四国のあそこでサーフィンしたら治るかな?”と思って、午前2時から市吉さんと合流し、 四国へ爆走。






久しぶりの波乗りは子供みたいな気分になり、すげーたのしかった


そういえば、ちょっと前から四国には伝説のサーファーがいてると周りから聞いていた。

 海から上がり、今日はその人を紹介してもらうことになっていたので、その人の家にむかう

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櫛本さん。 

男前だった。 ごっつあんです。

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櫛本さんちの和室。”気”サーフボードと、窓の向こうには裏白


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串本さんの削るボードは、磨きぬかれた日本刀のようだった




おれ18〜20歳までオーストラリア人の最強格闘家のリック ディディオというひとに弟子入りしていたのだけれど、櫛本さんはリックに似ていた。 一つのことを極めているところとか、カリスマ的なところとか、老若男女とわずたくさんのひとに慕われているところとか。  いやー 男前に会うとホンマ気合入ります。

とりあえず、なぜか同じ年じゃなくてよかったと思います。

海に入ったり、人に出会ったり、おれすっかり元気になり、風邪がぶっとんだ。 

そういえば、昼休みに市吉さんが”サーフィンしたら風邪治るで”と言った
posted by seijun at 23:31| for ikebana , いけばな花材