2011年10月23日

イイギリ

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ずっと黙り込んで考え事するよりも、昨日垂直にイイギリの木(桐南天)に登りながら、考え事しているほうが、よいアイデアが浮かんだ

 
 昨日は愛知県や三重県に回り、注文分の枝を探し回ったり植木のチェックをしたり、今日も一日中 こなさなければならない仕事に追われた。 バタバタしているが、イイギリの木の上で”時差ぼけになるヒマもなくて逆に得やな”と、安心した。 

それにしてもイイギリも思い出深い木だ。
 
 昔 むちゃやってたころは、田舎の高速道路に車を止め、そこから崖下に下りて巨大な野生に生えたイイギリの木に登り枝を切りまくっては採集し、崖の登って乗せて帰っていた。おれが通っていた高速の崖下には人が投げ捨てた缶やペットボトル、エロ本などが落ちていた。鹿や猪の死骸や骸骨もよく見かける。 当時山の師のもとで修行中に身だったが、イイギリの枝を切って東京の市場や問い屋に持っていくと、たいそう重宝してもらっていい稼ぎになった思い出がある。


やんちゃをしていたあのころもたのしかったけど

 しかしいまは これも、育ててるひとから枝を買い取る以外、自然に木には手はださない。 


昨日もイイギリを切り花栽培している、めずらしい農家のおっちゃんから枝を切らせてもらっていた。



ところでイイギリは、時期になると取り合いになる。

 この時期、古民家や畑でイイギリが生えているのを見つけると、”枝を売ってください”と尋ねていって買い取ることもあるが、そういったときに 
 ”11〜12月になると、この実、鳥に食われませんか?”
と訪ねると ”アンタよく知ってるね”と感心してくれるから、たいがい安心して枝を分けてくれる。  

 鳥たちはどこにイイギリが生えているのかをよく知っていて、そのうえギリギリの時期まで実が熟すのを待って、時期が来たら人の手の届かないところから順番にあっという間に食べていくねん 
 おれはギリギリまで実の色が赤くなるのを待って、枝が切りごろになる、鳥たちが食べる直前を見計らって枝を採集しにいく。  


posted by seijun at 23:40| for ikebana , いけばな花材