2011年10月19日

仏ニテ




一年ぶりに訪れたパリにて、 ギメ美術館でたたみを搬入しながら、なつかしい気分やなぁとしみじみ思って。



2008年から続く慈照寺国際文化交流プログラムへの参加で、今年の秋もパリへ。 
銀閣寺お花チームはすでに9月から渡仏していて美術館でのワークショップやお献花などの活動をやっている。 


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 行きしの飛行機でご一緒した銀閣寺の和尚さんである平塚景堂執事長と、シャルルドゴール空港に着くと、大事に持ってきた2mくらいの長さの花材箱を引き取り宿へむかってタクシーに乗った。

 




今年はorleanというジャンヌダルクで有名な町で舞台花があり、それに合わせて日程を調整した。

いままでの 秋は日本の野山で毎日注文分の花木を探して切る季節だったけどここ4年間は銀閣寺のみんなとパリで顔を合わせて一緒に仕事をするのが毎年のたのしみになっている。 






到着した翌日はギメ美術館でのワークショップ。  年々 確実にその内容も濃くなっています。
 
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2日目、みなは電車に乗りorlean へ向かった。 おれはいつものように遠出の仕事は関口さんの車にたくさんの荷物と花材を乗せてorleanに向かう。 いつもスペインで長距離運転していてたのしいが、フランスのドライブもまた違っていてたのしい。 

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     舞台裏では日本から持ってきた、 先日山で切り出した女松、山茱萸の線と実つきのよいもの、今年一番に咲いた太神楽椿と西王母、そしてうちのお稲荷の前に植わってる紫陽花の残花など。
それらが珠寶先生がパリで摘んできた花と一つの花瓶のなかでであう
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椿は一週間後に丁度満開になるものを慎重に選んだが、まさに舞台本番で満開になった。



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 本当のいけばなというのはただ見てくれの花のデザインを整えるという浅はかなものでもなく、 そのときのタイミングや花材との出会い、見ている人や、場所や室礼、もちろん活け手の気の持ちようなど、さまざま要素が合わさった上で、本番一本勝負で決まる。 珠寶先生の花は100%やらせなしなので、この真剣勝負がおもしろくでたまらない

    自分の用意した花が想像どおりに活かされるとすごく満足感がある。


    自分の用意した花が想像と違って活かされるとすごく勉強になるし、

    自分の用意した花が想像を超えて活かされると高みにのぼれる

 



  また、 orleanでの舞台では、  御香の御家流 のご宗家・三条西尭水先生 が聞香会を披露された。
 舞台後、ご宗家が不意に伽羅の香りを持ってきてくださって、その香りを聞かせていただいたが、初めてお香を聞いたこの感覚がこれがまた衝撃的で、なんというか”こんな世界があるのか”というしか他なかった。 

 また、銀閣寺執事長の講演では、sunya つまり ”空”の境地についてお話され、個人的にタイムリーな話題だったもあり非常に心に残る講演だった。そしてあれからというもの、寺田寅彦が気になってしかなたい。 

   
posted by seijun at 23:02| for ikebana , いけばな花材