2011年08月06日

マトリックス

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先日、

”緊急でどうしても白い蓮の花、しかも咲きかけている状態のものがほしい”と注文を受けて

 ”そりゃそんな急には手に入らないだろう”とスタッフが話ているのを聞いた






 そのとき思い出したのが、2,3年前に、野山でトラックを走らせていた時、外の風景を何気にみていたら、ほんの一瞬、目に入ってきた数輪の白い蓮の花。 

この一瞬のビジョンがおれの頭のなかに蓄積されていたようで、 その話を聞いたとき、おれの頭が一瞬であの時見た小さな蓮池の白い花にマトリックスした。 
 
”あの どこどこの道を走って、一つ目の民家を越えてすこし走ったら右側に小さな池があって、そこに白い蓮の花があったような気がする。 見てきてみて。” 



的中だった。 


ぴたりとタイミングも場所も的中し、スタッフが持ち主さんからわけてもらって来てくれ、注文に間に合わすことができた。


 
 いかに数年前の一瞬の記憶でもどこにどんな花があったかを鮮明に記憶しておくのがこの仕事の重要な要素になる。 




今日の夕刻は、仕事の合間に京都へ行った。 非常に貴重な会で蓮の掛け軸をお目にかかる機会があった。 


 やはりこの時期の蓮ほど、目にいれてうれしいものはないなぁと思う。 毎年ながら初物の蓮の花を見ると美しさに声をあげたくなる。






ましてや白い蓮の花は、まさに不思議の極み。

お客さんはこれを見て、

 ”鳥肌が立ちました。 はやくヤリたい”と言った



白い蓮の花は、あまりエロティックさを感じさせないのに、なぜここまで美しくて魅力的なのか、訳がわからない。

  透き通った感じとか、触りたくなるというかチューしたくなるようなその花びらのラインが、男を狂わすのかな。


 
posted by seijun at 01:35| for ikebana , いけばな花材