2011年05月24日

サヤスカタナマンタナマンランカー

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先週はおもにジャワ島に滞在していた。




久しぶりにジャカルタに着くと、 飛行機を降りたらすぐに迎えがきていてそのまま市内へ。
  タイでもそうやけど、こんな仕事をやってるもんだから、入国審査や税関などを特別に列に並ばすに受けることができるときがある。めっちゃおおげさに言うと世界的に貴重な植物を取り扱っている職種の特権やね。





毎年この時期に行っている熱帯植物の仕入れとか、沖縄でのプロジェクトの素材探しとか、大学教授に会ったりとか、あとは純粋にとある庭を見に行ったり。

なにをやってたか、ひとつひとつ話すと長くなるのでアレやけど、 特に今回、衝撃を受けた出会いがあったので、これは書きとめよう。

今回 行動をともにしたインドネシアの植物業界で最も権威の友達の紹介で、 とあるプラントハンターに会った。


         そのプラントハンターに会いに行く前に言われたのが、

 ”世界中の植物園のひとが彼のジャングルから集めた植物や彼が交配した植物をほしがっているけど、彼は本当に人嫌いでほとんどのひとに心を開かないし、彼の収集した植物がある農場に入れてもらえない。地元の植物業者も立ち入れる人間は、ほとんどいないよ。 だからまず会ったら、清順はまず下手に出て、謙虚に彼の言うことを全部聞くんだ。間違っても自分の意見をいわないほうがいい。そしたらもしかしたら彼に近づけるかもしれないよ  私ですら10年くらい前に一度だけ入れてもらったことがあるけどもう入れない ”  


なるほど。   


 わかったから、どうでもいいからとにかくその人に会いたい。 


その話を聞いてから初恋したときのように毎晩そのひとのことを考えた。



そしてようやく彼に会う日がきた。  ラッキーなことにもうすぐシンガポールの植物園へ講演に行く予定だったらしいがうまくめぐり合えた。



現れたのは、なんともちっちゃいおじいちゃん。 70歳くらい?  そして。。。ほとんど話すこともなくすこし温室に案内された。







英語が堪能で、すこしだけ話す言葉だけでもどれだけ頭がきれるかだけは、よくわかった。 でもオレを疑り深く見ている気もした。



で 温室を歩きながら植物収集の話になったので、 ふと ボタンを押してみた。 

そしたら、マジで彼の顔が豹変!!




いきなり歩くスピードがあがり、 いきなり奥へ入ってきて、 ”オーケー、カモーン (とりあえず来い!!)” と叫ぶ! 


そしておっちゃんはすべての温室を見せてくれた。 

人の信頼に応じて見せる温室や農場を3段階も4段階も用意しているようなつくりだった。 一番最後に案内された農場では、みたことのない植物に愕然としてしまって頭がはげるかと思った。 

そのあとは話が尽きなかった。途中スコールがうるさくても大声で話しつづけた。  



もしおれがあと10歳若ければ 弟子入りしてたかもしれない。



インドネシアは、たくさんの島々からなるが、その島ひとつひとつにそこでしか見れない特異な植物がある。 
 とにかく意気投合したおれたちは一緒に白い花が咲くというジンジャーを探しにスマトラ島に行くことを約束した。  おれがあこがれの地、ニューギニアも、魔境イリアンジャヤも彼が目の黒いうちに一緒に行けたらいいなと思う。 
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なにはともあれ、今回ジャワ島で集めたたくさんの植物は7月には届く。
 いま現在は地球上のそれぞれ1万キロくらい離れた3箇所から大量の植物を同時に日本に導入しようとしていて、テーマは 地中海のおしゃれなオトナな植物、砂漠の忘れられない形をした植物、そして熱帯のトロピカルなド変体植物と割りとマトモな植物。   まあ 帰ったら伝統的な山野草を探しはじめるけどね。
 


人生・植物ありきで生きている人間にとって、 植物は人生でいちばんの嗜好物であり商品でもある。

つまり植物を真剣にやってると、夢とロマンの部分と、現実的な仕事の部分とを、行ったり来たりするねん。自分ではコントロールできないのだけれど。。。


posted by seijun at 19:15| excursive plants やんちゃな木