2011年05月15日




 生きたヤギをそのまま逆さづりにし、首を切る。 

そのとき、包丁で首を切ろうとすると筋肉に当たって血管が切れないから、まず首の根っこに手をあてて血管の場所を確認しその場所でナイフをぷちゅっと刺してグイッと横に切れば血が下へ、ドサーと流れ出てくる。 その血を誰かが桶で受ける。 そうやって血を完全に抜いたら肉を捌きはじめる。

 
”切った首をまな板において上からナタで一撃で真っ二つに割り、なかにある脳みそをスプーンで食うとこれがまたうまい。”

沖縄のおっちゃんたちがあたりまえに教えてくれる。 俺たちなんか、そんな話聞くと、すげえ!ってびびってしまうよなぁ。

肉はよく食べるけど捌いたりすること自体は非日常で、そういうことを自然にやってきた沖縄のおっちゃんたちの男子力にちょっとびびったぜ。


ヤギの肉のにおいで充満した飲み会場となった農協の出荷場は、野球部のころの更衣室のにおいがした。(練習後のほう) 
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 みな、ヤギは癖があるけど元気がでるから食べてね、と薦めてくれた。しかし中井さんもさすがになかなか箸が進まなかったらしい。    まあおれは気がついたらおかわりしてたんやけど。。。


これはヤギの金玉を刺身で食う話を聞かされてぶっとんだときの中井さんのようす

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沖縄というと、普天間基地の問題などで、おれたちから見たらなんとなく申し訳ない、という気持ちがあるやん。 あそこに基地があって滑走路が中国に向いているからこそ、本土のおれたちが安心して暮らせてるし、アジアの平和が保たれているらしい。 いわば沖縄のひとの生活が犠牲になったうえでの自分の生活という概念がないわけでもない。

ところが沖縄の農家さんたちと飲んでいると、あっけらかんとしていて明るい。彼らが若かったころ、米軍の基地の忍び込んでお菓子やエロ本をパクッたりしていた話など、武勇伝を聞いているとほんまに愉快。 沖縄のひとの生命力に圧倒されるねん。


沖縄では観葉植物農家などを回ってると、たまにハウスの片隅にヤギ小屋を見かける。 雑食のヤギは観葉植物も食うから 剪定したドラセナの葉っぱなどをえさに、育てる。

で、お祝い事になるとその育てたヤギを誰かが差し出してみなで捌いて食うねんて。

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沖縄でのあっという間の時間がすぎ、みなといい話ができてがっちり握手で締めくくったあと、
大阪へとび、そのままイーマで行われるeatripという映画の上映会へ。 



  友達の野村友里さんの監督を務めた作品で、 前々からみたかったので、うちのスタッフ全員と待ち合わせて、 見にいきました。

http://eatrip.jp/index.html



あの、あの映画みたいち視聴者としていうけど、  


めちゃめちゃよかったで。  なんというか、想像以上でした。 




冒頭、鶏を小屋から出して料理するところからがつーんと引き込まれる。 あっという間の時間だった。  

 料理って、 現実とライフスタイルのファンタジーやなぁ    料理は、おれは一生しないと思うけど、知っておいてよかった。 



命を食べる、ってこととか、 食べ物を囲む人々が幸せになれるのが食卓だとか、 食べることはだれにとっても自然で一番大切なことやねんなーと思った。



ヤギを捌いている話を聞いてかわいそうとか、 花や木を切ってかわいそうとか、 浅はかな正義感でそんなことを言う人に限って マクドナルドを食うたり寿司を食ってても 牛さん、魚さんかわいそう、っておもわないのにね。 たとえ野菜を食っててもひとつの命をいただいていることには変わりないわけで。 

 よく言われるけど、たしかにいけばなの業界では花や木に対してかわいそうなことをしている奴等はいるけど 、それは例外として、おれは基本的には 人間てのはだれかの命の犠牲によって生きてることには変わりないのだから、あとは木を切って材木にしたり飾ったりするその人間に、きちんとした見識が必要なんやと思う。  食べることはその究極なんかな。



eatripでは 最近はやりの説教じみた映画でもなく、美しい映像のなかにきちんと現実とメッセージがあり、すごくバランスがよかったぜ〜。   友達の作品だから言うわけではなく、本当にマジよかったよ  



このイベントのオオトリは、映画の出演者のUAさんのライブ。 


みな感動してぶるぶる来てたね。 

おれが大好きな”蘇州夜曲”という歌が、UAさんが出したカバー集 に入っているんやけど、それが一発目に聞けてぶるぶるきた。  一番好きな”水色”はもっとぶるぶるきた。 





ライブの最後に即興でできた ”木を植えましょう”をみんなで歌った後(コレもぷち感動)、最後にみなでイーマに記念樹を植ました。 

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はいはーい 記念撮影。
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記念になる木はなににしようかな〜って悩んだけど、その結果 かりんの木にしました。

だれもがみたことのないカリンの実がなるので、またイーマへ見に来てやってください。 カリンの花びらって何色?しらないひとも。



posted by seijun at 22:56| unforgettable flower,  いつまでも