2011年05月04日

発見と創造



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おれがめちゃめちゃ好きな言葉のひとつに、
 

アントニオ・ガウディの 

”人間は創造しない、発見する” と言った言葉がある


 


 最高とおもいませんか。 





おれの仕事って、クリエイティブじゃないし、おれ自身、センスのかけらもない。

 だからなにかを創り出したりするのは苦手だ。




  けど、植物を発見することだけはだれにも負けない自信がある。

 

いけばなや、庭つくり、植物を使ったあらゆる空間装飾において、その素材となる植物は、真に植物素材そのものが作り手に発想をあたえなければならない存在だ。



 逆にいい花を活けたりいい庭をつくれるひとは常にいいものを見ている人、いい素材をよく知っている人が多い。 
 花や木そのもののことをあまり真剣に勉強せずセンスやデザイン画だけでは、自分の頭のなかにあるパターンの花や木しかなく、型にはまったスケール感から抜けることはむずかしいし、スケールに見合ったものは作れない。 だれの想像も、植物そのものの枠から超える想像はできないからだ。


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 ちなみにこれはガウディがpalmetto つまりヤシの葉っぱをモチーフに建築に活かしたサンプルだけれど、これこそ数年前からおれがスペインの提携農場で育ててもらっているヤシ、チャメロプス・フミリスというヤシだ。 

 チャメロプスは、普通のヤシとちがい、自然に盆栽風にコンパクトになる特徴と、雨の少ない地中海で育つため乾燥に強い。また寒さにも強いので日本でも簡単に生育する次世代の優良造園素材と思っている。 ちなみに毎回おれがこれを輸入するとすぐ売り切れ状態になる。 (ガウディヤシとでも呼んだろか!)

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 ところで サクラダファミリアを支える大きな柱には、感嘆した。 

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この美しい柱のモチーフになった木を知っていますか?



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プラタナス。

ちなみにおれはくわしく知らないがスペインにあるプラタナスは交配種らしい。 

そうそう、バルセロナの街路樹はほとんどプラタナスやったね。 街に植えられている街路樹の樹齢から推測すると、サクラダファミリアの柱はガウディが街路樹に植えられていたプラタナスをみて、それをモチーフにしたという可能性は低い。  建設が始まった時期より樹齢が若いからね。

 どちらかというと、若きガウディがプラタナスの幹の魅力を発見してサクラダファミリアの柱のモチーフとして用い、それにあわせて後に街路樹にプラタナスが植えられたと考えるほうがロマンチックだろう。




最近おれも建築関係のひとと話す機会も増えたが、建築家という職業は基本的に意識レベルの高いひとが多くいてる業種に思う。 そんなひとたちがさらに植物と関わりを持った建築の可能性を引き伸ばしてくれたらと思う。

  おれが世界中の植物からなにかを発見することで、どんなジャンルにせよだれかとなにかを創り出す発想のきっかけになればいいなと思う。






”人間は創造しない、発見する” とガウディが言った言葉は、裏を返せば、


 ”ほかの人が見てないラインを発見しまくったぜ!”      という自負と、
 ”本当の意味での創造という境地にちょっと足を踏み入れたのさ。”

というふうにも聞こえないでもない。 


いやー考えれば考えるほど恐ろしいほどの天才だ。





 
 
posted by seijun at 03:42| for dreamer , 男の夢とロマン