2010年04月22日

運命






今日は、京都鴨川のたもとにある妙音弁才天で祭事があり、銀閣寺花方.佐野珠寶(玉緒)先生がお献花するということで花を拵え、京都へ。



ちょうど同じタイミングで白沙村荘の橋本妙さんに花を頼まれたのでまず橋本関雪記念館によって花材を納入したあと、妙さんと現場にむかった。



そして、雨のなか祭事がはじまった。
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 妙さんが、妙音弁才天に向かう車のなかで
”あの小さな弁天様ねぇ、最近は不思議と盛り上がってきてるのよ。たぶん玉緒ちゃんが行く所は栄えるからやね”
 と言った言葉を思い出した。 みな、お献花に見蕩れた

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お献花が終わると、大光明寺の矢野謙堂住職がその花を受け取り、祀るとお経がはじまった



ところで弁天様の祭事には正直、面を食らった

 びっくりしたのは、数人のお坊さんが唱えるお経の威勢とその激しいアクション。お経本を勢いよくアコーディオンのように開いたり閉じたりバンバンしながらお経を読むねん。まるで子供がお経本を遊ぶようにというか、ロックギタリストのようにというか!
  とにかくびっくりしたけどすごくかっこよく、景気がよかった。



弁財天は芸能の神であり商売の神であると聞いた




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今日のお献花の真には白の花水木が使われた。それに紫蘭と錦光花躑躅が少し

現場には銀閣寺・写真部の鈴木心君、坂井真紀さん夫妻が駆けつけていて、雨にも負けずにその場を切り取った。写真がたのしみだ




 
 祭事が終わったあと、矢野住職を囲んでみなでぬくいお茶をいただいた。
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ちょっとおもしろい顔あわせで。妙さんもごきげん





ところでこの小さな妙音弁才天に、シャーマンがいた。


 祭事のお手伝いとしてたくさんの奥様が割烹着を着てお世話をしていたのだけれど、そのなかにその人は紛れていていた。

そのひとはそこの弁天様をずっと守っているひとらしい。

 みなが帰ったあと、静かな小さい部屋でおれはその人と話す機会を10分ほど与えてもらったんやけど、

 

 その時間はおれにとって人生レベルやな、と思うくらい重要な時間でした。





顔を合わせた瞬間

最初に”名前は?” と聞かれて

”せいじゅんです。清いに順番の順と書いて 清順です”


と言ったら、急に声を上げて ”ああ〜そうか、やっぱり...わかった、わかった   ああ〜” 

って。











 そのあとの会話はホンマに信じてもらえなさそうなので、端折っておきます。

 でも、そのときの会話で、すべてがおれのなかでつながってん。

なぜおれが銀閣寺と出会ってからずっとただならぬ縁を感じていたのかとか。
”清順”という名前を授かったのかとか。
500年以上も前のこととか、珠寶先生と出会ったタイミングとか。

おれが守るべきものとか。全部つながった。今日ようやくわかってん。 

いちおうは、人生を彩るドラマは毎日をどれだけ一生懸命生きているかで決まると思ってたのだけれど、たまにだれかがチカラを貸してくれている気がしてしかたなくて、その都度”ラッキーだ”と思ってた


 話を聞いたあとしばらく頭が飛んでいたんだけれど、まもなく弁天様の奥にある六角堂へ案内してもらい中へ通してもらった。 

”そこでは、 なにをどれだけお願いしてもいいのよ”といわれたので、自分のど芯に流れる夢を、30回くらい強く願ったよ









 今年も、銀閣慈照寺の花の、パリでの活動が始まる。いま思えば2008年の金閣銀閣相国寺展inパリから始り、あれからもう2年かと思うとあっという間だ。 今年は5〜6月にかけて行われるのだけれど、今日もらったスケジュール表に目を通すと、プチパレ美術館ギメ美術館での珠寶先生のデモやワークショップはもう目白押し。そして6月半ばにある、とある美術館での珠寶先生と千宗屋さんのお献花、お献茶がハイライトになりそう。おれは花材調達係りとしてその辺りにパリへ行くことになる。 待ちきれへん。
 









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 あぁそうやった、そうやった。

もし、アイスランドで噴火がなかったら、今日のおれはいまごろイタリアに向かう飛行機の中だった。妙音弁才天に行くこともなかったし、シャーマンにも出会うこともなかった。現地の知り合いの社長さんが所有するホテルに泊めてもらって、調査予定の農場を回ることも全部決めていたのに全部キャンセルになって、正直ちょっと残念がっていたのだけれど、

 今日を終えてみて、全部が必然やと気づき、出張がキャンセルになったのも適時的やし、なるほどなと思ったら運命が愛しく感じた
 むしろこうならなかったはずがない


今日みたいな強烈な日もなかなかない
posted by seijun at 22:45| unforgettable flower,  いつまでも