2012年01月28日

沖縄ニテ

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沖縄の農協組合・"太陽の花"さんの試験栽培農場でかねてから進めている、おれがいままで熱帯でハンティング・仕入れしてきた植物の委託栽培状況を視察。  これからもどんどんおもろい植物を栽培実験してゆきます。



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 これはおれが名付けた新品種のドラセナ "ソング オブ サイアム" の秘密の畑。

のびのびと育っています。 ここに来るたび、知らない間に遠くで自分の子孫が繁栄していることに、興奮を覚えます。これは男やから ? 

posted by seijun at 23:05| ornamental plants , 観葉

2012年01月23日

千年希望の丘・岩沼市

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今日は津波で甚大な被害を受けた、仙台空港すぐ近くの宮城県岩沼市ニテ。
宮城県事務所の方と、とある企業の依頼で岩沼市役所へ打ち合わせに、そのあと現地視察。

 
現在岩沼市は、津波からの安全な街づくりの計画のひとつとして、千年希望の丘と名付けた丘稜地帯を人工的に作り、そこに植林し、もしもの災害時の被害を最小限に食い止めるとともに、先進的な復興モデルの実現の場を目指している。 http://www.city.iwanuma.miyagi.jp/kakuka/kurasi/seikatu/matidukuri/documents/gaiyou.pdf




このプロジェクトは、瓦礫を活用して丘を作りつつ、津波がここまで到達したなど記憶を未来へつなぎながらメモリアルパークとして機能する、すばらしいプロジェクトやと思う。

そこに植林するのは、太平洋側は松、街側は桜などが中心になる予定やけど、日本の桜の苗というのはほとんど大島桜に接木されたものが多い。 ということはざっくり言うとそういう苗は品種うんぬんの前に寿命が短いということなんやけど、千年続きますように、という市の方々の思いを汲み取ると、植える桜の苗もちゃんと考えて手配しなければならない。塩分の多い土壌について心配されていたがそれをクリアするのは簡単やけど、それよりも寿命の長くいきる台木に接いだ病害虫に強い品種が必要。 話せば長くなるが。。。 こうみえてもいろいろ植物に関しては割りと引き出しが豊富で頭もマトモなほうなので(?)微力ではあるが協力していきたいと思う。
  
 

 明日は沖縄へ行くので今日は寝ます おやすみ 




 
posted by seijun at 23:53| diary

2012年01月21日

植物を探し倒す

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鎌倉ニテ

納品を終えたら、今度は湘南の近くのお寺さんで、大きな植木を引き取りに行った。 そしてその足で東京の事務所へ。 

 いま、東京の植物専門のコンサル事務所の立ち上げにむけていろいろ動いている。

次の日は、東京で大事なプロジェクトのプレゼンテーションがあり、そのあとは名古屋にむかった。

その次の日は名古屋にトラックでスタッフに迎えにきてもらい、一日中植木産地を回り、いま依頼を受けている多数の案件に答えるために植木を中心に探した。




 いまの季節は毎日毎日たくさんの依頼が入ってくる。 そのすべての注文や依頼を納期に間に合うように植物を探したり、咲かせたり芽吹かせたりして納品しなければならない。 


花宇の植物を使ってくれる常連さんの注文は、規模の大小に関係なくひとつひとつに愛情を持って全部おれがやりたい気分やけど、もちろんそんな世界ではないので、みなで役割分担する。

  日本のこの季節というのは植木や花が一番眠っている季節なので、おれにとってはその間に全国を旅して素材を調達しないと(日本の木は根が動き始めると掘り起こせないものが多いから)、春からの依頼にこたえられないので走り回る。


移動中は、植物の勉強をしたり、考え事をしたり、妄想したり、メールや事務仕事をしたり、集中してドーナツを食べたりしている。 疲れが溜まってきてどうしようもなくなったら、”みんなゴメン!”と思いながら寝ることも稀にあるが、みんなが一生懸命働いている時間の場合はどうも後ろめたいらしく、熟睡できない。


先日は、この春公開の”ハンター” という映画から コメントがほしいと依頼されて、新幹線のなかでドーナツを食べながら鑑賞し、感想を書いた
http://www.hunter-movie.jp/
 



昨日帰ってくると、花宇の仕事場には800人分のいけばな稽古用の桃と、長野県で切った1500本ほどのボケが開花調整され、山師が切った数百本の椿の枝や、 何百株という、これから開花調整するいろんな花木の植木や切り枝がストックしてあった。
 
  花宇の男はこの季節に全国を死ぬほど動き回って花を捜し、植木を堀り、枝を刻む。 おれも全国、旅から帰るたびにおれも新しい情報と素材を持って帰るが、みなの仕事の形跡もしっかり見える。  がむしゃらに走り回って植物を探しているのはなにもおれだけではない。  

 

 

posted by seijun at 23:02| for landscape , 庭木

2012年01月20日

筑北村桜切の様子 追加写真

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持ち帰った大量の枝は、 うちの会社にある流水の池につける。 一部は早速温室で温度をかけていつでも桜の注文に答えれるように。一部は地下0度の部屋に入れて春以降のイベントに備え、一部はうちの山に流れている川に持っていき、一部は屋上のストックに。






これは今回見つけた、赤い芽をした啓翁桜の突然変異。 夢中でチェンソーを振り回していがらも何千本という桜のなかでわずかに輝いていたこの芽に釘付けになった。
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早速採集して持ち帰った。 新種となればいいなぁ。 それにしてもこの10年、相当な量の桜の枝をみてきたけど、こんなのは初めてやな。  啓翁桜は他の桜にくらべて挿し木が比較的容易なのできっと着くと思う




これはおまけの写真。 信州にいくまえに、ホームセンターでみんなのために買った40足の靴下。
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posted by seijun at 00:01| for display , 装飾用

2012年01月17日

NHKの。。。



宣伝するの忘れてたんやけど、今夜日付が変わった18日の深夜1時にNHKのラジオ番組に出てるのでよかったら聞いてね〜 聞き手の須磨さんが植物が好きだったということでおれも結構たのしく収録できたと思います 

http://www.nhk.or.jp/shinyabin/


NHKといえば、今月号の趣味の園芸にも観葉植物講師として載ってます
22日(27日再放送)のテレビにもでるのでよろしくご笑覧ください
http://www.nhk.or.jp/kurashi/engei/



あと、ハンティングワールドの雑誌や日経BPモメンタム、ガーデンビズにも植物や仕事に対する思いを語っているので見てみてね


 信州から深夜に帰ってきた次の日、全員で桜を積み下ろしたり荷造りしたあと、筋肉痛のまま飛行機に飛び乗り、昨日は福岡県でめちゃめちゃてんてこまいに畑周りをして、今日はレッカー車で朝早くから名古屋の現場の下見に行き、夕方には富士山のふもとで植木をひきとり、いま、明日の現場の鎌倉へ向かって爆走しています。 助手席で車酔いしそう。 富士山がかっこよかった
posted by seijun at 18:56| diary

2012年01月12日

長野県筑北村坂井ニテ 桜切男塾2012



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長野の山に入って、もう4日が過ぎた



 今年も相変わらず年明け一番の恒例行事、いつもの筑北村へ 桜の大枝の切り出しに来ている。 



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朝起きて、朝飯を食って桜をひたすら切りまくる。 大きな掛け声で枝を束ねて、筋肉痛でガタガタきている体を鞭打ちながら重い束をトラックに積み込む。 昼飯を食って、またひたすら星が見えるまで作業を繰り返す。毎日たぶん寒いと思うが汗が吹き出る。 陽がくれて気温がマイナス五度に落ちても気合で作業。 ここではロープも凍る。


作業が終わり、冠着荘につくと温かい部屋に入るとうれしくなる。冷えたからだのまま男5人で貸切の風呂に入り、最高に気持ちいい温泉でみなでうなる。 

温泉で存分に温まったら、浴衣に着替えて食堂で”今日もおつかれさん”と乾杯。 この極寒の地で真冬に飲むアサヒスーパードライが死ぬほどうまい。たぶん一年で一番うまい。 
そのあと、家畜のように大量のメシにがっついて(また料理が最高!)、寝る。 また朝おきて朝飯を食って桜をひたすら切りまくる。 ひたすらこれの繰り返し。




たまには、吹雪にも遭います
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おかげさんで血がたぎってきて、荷造りにも甘えをなくせます。
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毎年10tトラックをパンクさせるくらい大量の桜を積み込むので、力ずくで限界まで束を小さく絞り込まないと全部乗らない。

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いよいよ吹雪が横殴りになってくると、体感温度がハンパじゃない。 
その時ハッとひらめいて、なんとなくこの寒さで生ケツを出したらどれくらい人間のケツが冷たくなるか、純粋に知りたくなった。


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結果は、極寒の風がおれのケツの割れ目を伝って奥のほうまで冷えて 玉袋がキュッとあがる感じでした 





インターンの山下君は沖縄の料理人。 期間限定やけど、現在 全身で花宇を経験中。
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まさか桜男塾まで着いてくるとは思わなかった!



そして敬愛する寿男さん。40年以上、花宇とつきあってくれている戦友だ。

死んだおれのおじいちゃんのかつての仕事の相方とこうやって孫のおれが一緒に仕事できる幸せ。 ! 

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84歳。まだまだ雪道を、畑から畑へ、山から山へ、軽トラで攻めまくります。

過去2度ほど、寿男さんの軽トラの横に乗っていて、凍っている道路で激しくドリフトし、あやうく天国へ連れてってもらいそうになったこともあるが、たのしくやってます。


この冬芽の桜たちを、これから順々に春にむけていろんなイベントのために咲かしていく。
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 今年もたくさんのひとがおれたちの桜を待っていてくれるはず、と思うとがんばれねば、と思う。


posted by seijun at 22:55| for display , 装飾用

2012年01月07日

今年も大暴れします ?

この2,3年周った海外の国々で目をつけた植物たち、百数十種類が、日本にむけて準備を進めてる。

 
そのなかでもやはりここ数年圧倒的に人を引き付けているオリーブを今年もそこそこ準備している。毎年輸入するたびにかっこいいやつから2,3ヶ月ですぐ売り切れになるねん。

これは2週間くらい前、積み込み前日の状況。 
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梅干しくらいの大きな実のなる品種の古木がたくさん見つかり、到着するのがたのしみだ。
 いま彼らは、、、そうやなぁ インド洋のあたりかな。 


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これは、とある国で3000個秘密に育ててもらってるアデニウム・アラビカム。 つまり砂漠のバラね。


今年は、とある有用植物を追っている関係からアメリカの砂漠に行ったり、オーストラリアとニュージーランドに標的にしている植物を見つけにいったり、巨大な木を輸送したり、尊敬する先生と台湾の山に黄色のリンドウを探しにいきたい。あとは治安が良くなればあの国へ、あまり知られていない第3の竜血樹の種を採集しにいきたい。辰年だけにね。笑 
   毎年回っている仕入れの国の合間に、そやなぁ、今年こそは行きたかったイリアンジャヤに世界一でかい葉っぱのイチジクを探しに行けたらと思う。 メキシコはなぁ、そろそろいかなあかんけど、前回行ったときにいろいろあったし、おれもいろいろ行きたいので、仲間のプラントハンターに下請けしてもらって1月中に行ってもらうことになった。 あとは、中近東のあそこにも行きたいなぁ。。。 
 

そうえいばおれの本って、帯に年間移動距離地球3周分って書いてあるけど、あれって実は間違いやったなぁと思ってさ、最低5周はしてると思う。まぁどっちでもいいけどね! 
 


 旅をして、光る植物を見つけたら、あとはどこの国のものをいつ輸入するか決めて、あとは現地の人とやりとりをしながら書類を揃えたり検疫を通したりとことん綿密な作業。 
 

旅をして、ほしい植物が見つかるとこまではこの上なくたのしけど、それ以降はストレス以外何者でもない。

毎年海外から輸入する植物の量がじょじょに増えて、今年はすでに春までに100トンくらいの植物の輸入を手掛けている。扱う量が増えれば増えるほど それに見合う知識と見識が必要になる。
   おれが植物を輸入してる姿をみて”生態系は大丈夫?”と言っているアホなひとが自ら知識のなさを露呈している間に、今年もおれは相変わらず植物のすばらしさを伝えていきたいと思います。


 あ そういえば プラントハンターっていうロマンチックな響きのイメージを崩してしまうかもしれんけど、円高でユーロとドルが安くなってることに割りと敏感になっている今日。 



posted by seijun at 22:44| excursive plants やんちゃな木

2012年01月06日

今日は 仕事初めでした。 




夢中で一日仕事をしててあっという間に陽が沈んでしまったけど、たまたま舞台に飾るための大きな雲竜梅をトラックから積み下ろし、開花調整するためにその木を温室に入れながら
 
”それにしてもええ木やな。今年は辰年だけに雲竜梅がちょうどええな ” と思ったら、

ふと ”なんておれの仕事ってステキなんだろう”

と、なぜか毎年やっている普通の仕事やのに、妙に幸せの波が押し寄せてきた

すんません

というわけで、さぁ今年もがんばるぞ〜 

posted by seijun at 21:57| diary

2012年01月04日

お正月のお花

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銀閣寺の大書院に活けてあった、お正月のお花です。  


達磨大師の掛軸をみて”おお!”と言うと、珠寶先生が”毎年お正月には達磨大師の軸をかける”と教えてもらった。 達磨大師というと個人的に、拳法の達人で、お釈迦様の教えを伝えたひと。。。というイメージがある(13年間習った少林寺拳法で、小学生の時に試験に出てくるから勉強した記憶が)

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今日はまた、官休庵の床の花がすこし変わったということで千さんから写真が届いたのでみなさん拝見してみてください。




さてお正月休み。 

いかがお過ごしですか。

おれは、本当に、本当に毎日寝ていました。 とにかく外に出たくなくて毎日朝昼晩と、嫁さんが呆れるくらいずっと寝ていた。

 
元旦は、朝起きて家族でおせちを食べてまた昼寝。 それで初夢を見たんやけど、それが、とにかくドーナツが食べたくてしかたなくドーナツを探しまくる夢でした。 嫁さんにドーナツを探す夢を見た、なんて言ってて、



で、昼寝から目が覚めておばあちゃんとコタツにいたら妹が帰省してきて、目の前に出てきたのがコレ
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いやぁ 初夢がすぐに叶うなんて、なんて縁起のよい年だろう。 奇跡やわ。

おかげで晩飯の前に1つ、晩飯の後に3ついただきました。




 ほぼ寝正月ですごした連休やったけど、いちおうセールやし買い物に行かな、と思って、京都にすこし買い物に行って車を運転してたらびっくりしたのが、街を走っている車にほとんど しめ縄 がなかったこと。 

 日本の国のみんなは機械ばっかりに汚染されて、縁起を担ぐこととかを忘れたのかなぁとちょっと心配してしまいました 



posted by seijun at 21:34| for ikebana , いけばな花材

大晦日は。。。

京都、武者小路千家・官休庵で、千さんにお茶を振舞っていただいた。 






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裏庭で花を捌く千さん。




 ”正月は毎年 床の間にちゃんと花を立てたい”と電話で千さん言っていたので、 

おれは手土産に椿の花を三種類持っていった。 



ひとつは、数ある椿の中でも名花と呼ばれる、正月らしい紅白の”岩根絞り”

もうひとつは、この季節にかかせない、茶人に最も親しみやすい椿のひとつである”白玉”

もうひとつは、葉も花も独特、日本の椿とは一線を画すベトナムの椿”ハイドゥン” 




京都に向かう道のりで、千さんがこの3種の椿のなかから、どれを使うかなぁとたのしみにしていた。 


 今回は茶花としてではなく、たてはなをするということやったので、なおさらだ。


ところでみなさんは、その3種の椿のなかから千さんがどの椿を使ったか、わかりますか?






椿を包んであった紙包装を解いた瞬間、まるでおもちゃを見つけた少年のように夢中で手に取ったのは、ベトナム椿でした。 ”これは珍しい!” と言って一輪の花を見ながら本当にうれしそうやった。  

 おれも、なんとなくわかっててんけど、温室でハイドゥンが咲いていたのを見たときに”千さん 喜んびそうやなぁ”と直感で。  
 
  うちみたいに伝統的な花を扱っていると、いけばなでも茶花の世界では、たまにいる知識人っぽいひとが”こういうものは古典の花には使わない”と言う。 決まりきった教科書どおりにしないと不安になってしまうひとね。 

 しかし自分が新たな歴史の教科書になる存在と無意識にわかっているひとは必ずしもそうならない。そしてそういうひとに限って古典の知識に長けている。おれはそう思う。 

千宗屋さんはまさにそういう存在やと思う。 

 数年前パリで出会った日に、おれが”千さんの存在自体がアバンギャルドですね”というと、千さんが”別にアバンギャルドに振舞おうと思ってお茶をやっているわけじゃないけど”とナチュラルに言っていたのを改めて思い出した。 
 
 
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 余談になるが、利休の生きた前後時代の古典いけばなの絵は、池坊専好の立花図に代表されるようにどれをみても満開の花が立てるように活けてある。
 もともと日本のいけばなは供花が元になっているので、花を立てるように活けられる”たてはな”という活け方が始まりだ。
そして当時絶大な影響力を持っていた唐物文化では満開の花がよしとされ、その感覚はもちろん”たてはな”にも浸透しているからいつでも満開の花が活けられたと予測できるけど、、、というか普通、花は咲いたときが一番きれいなわけやからみんな飾るときにはそういう状態のものを使うやんね。  
 しかし利休は、花が咲き誇っている状態を活ける、という常識を、 ”花は野にあるように”と、咲きかけている花(蕾)にも美しさを見出し、それを活けた。そしてさらに、立てるようにではなく自由に活けた。 これが現在でいう”投げ入れ花”の始まりであり、これを究極までマイナスの美学で研ぎ澄ましたのが茶花であり、 利休以降、茶花では蕾のものが活けられるようになったが、 これをやり始めたことは当時としては相当センセーショナルなことやったと思う。


おれの意見やけど、利休は、ひとと違うことをしようといつも頭をひねってたわけじゃなく、なにが理にかなっているかとか、気持ちよいか、相手にとってベターかを常に心に留めて言動していただけで、たまたまたどり着いたよりよい考えや作法がその時代までの常識に当てはまらなかったとしてもそれを貫き、それを見て人が心を打たれ連いていっただけなんじゃないかなと思う

ここで話はもどるけど、 
もし千利休が現在に生きていて、3種の椿を出したら、まちがいなくベトナム椿を選んでいたと思いませんか。 ”いとおかし”(おもろいやん)ってね 

大切なのは形式ではなく、心やと思うねんな    

千さんにも利休の血が流れていて、それが珍しい美しい花に素直に反応しただけで、たまたまそれがベトナムの椿だっただけ、ということやね。 茶花に熱帯の花を使ってはいけないという辞書はない。そう考えると、たまたま花宇の温室でベトナム椿が咲いていて、官休庵の正月の床の間に千さんが立てたのも自然ならそれでいいのだと思う。 

ちなみに千さんが真に立てた松は、先週銀閣寺花方の珠寶先生と兵庫の山に登って切ってきた時のもので、梅もお寺にあった紅梅と白梅だ。


  かつて、いけばなの各流派の家元方々が公式でない場所で花を学んだという伝説の花人 岡田幸三先生から直接手ほどきを受けているだけあって、千さんのたてはなの手つきは、おれが想像していた茶人のそれをゆうに超えていて、 陽の気があふれる(つまりノリにノッている)いまの千さんを象徴するように花が見る見る決まり、大きく羽ばたくような花だった。

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千さんは花を立てながら”たのしい”と10回以上言った(おれもびんびんきたけどね!)



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そういえば、おれが官休庵に行ったらちょうど情熱大陸の取材のひとがいてたよ。 8日が放送らしい。たのしみやなぁ 

posted by seijun at 00:43| for ikebana , いけばな花材