2011年08月31日

花と緑の震災支援フォーラム in 宮城

東日本大震災後、 花園芸業界にも立ち上がった さまざまな支援活動。  

それらの代表が一同に集まる”震災復興フォーラム” が仙台で行われました。  
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初日はおれは ”花や緑にできること” という講演、

2日目は各団体代表者とのパネルディスカッション。各々の団体がやってきたこれまでの活動報告と、これからの支援活動について激論?を交わしあい非常に有意義な時間をすごせました。
方法論よりも 精神論の割合が少し多かったかな、と反省もしましたがが、結局それは 花や緑が物理的に作用するのではなく心理的に作用するということをプロが潜在的に知っていることの証明と思いたような気がします。





 今回のフォーラムででてきたアイデアで、個人的に記憶に残ったデータがあって、それは人は忘れる生き物だということ。 過去何百年前にも東北の先人たちは津波で大きな被害を受けたにも関わらず、その過去を記憶しつづけなかったので今回の津波の甚大な被害にあった。 だから津波の最高到達点に木を植樹して言い伝えていこう、というアイデアです。
個人的には 青森から福島まで木を植樹し、国家プロジェクトにするべきくらいのアイデアではないか、と思っています。
 
 フォーラムには仙台市の行政関係者さんも出席されていたが、 とにかくこれからは津波のあとの景観街づくりにおいても、いつものように日本全国どこでも同じようになってしまう街の植栽計画にならぬよう、この機に園芸や植物のプロと行政が連携していくべきだと強く思っています。 



どちらかというと 支援するほうが”あんなんしたい、こんなんしたい、これをシンボルにしよう”と言うよりも、 花や緑の支援活動というのは 地元からこういうあういう要望によってなにかをする、というのがベターなはずと基本的には考えているが、なかには被災しなかった人から出たアイデアのなかにも 未来につながるすばらしいものもあるかもしれない。 






おれが今回のフォーラムの出席するきっかけになったのも、被災地の花や緑に関する支援活動の情報を得ていれるのは、ここまでずっと行動をともにしているNHK出版の編集長 向坂さんを中心としたメンバーの尽力によるものも多い。  

  避難所から仮設住宅に移り、仮設住宅のなかでのコミュニティーを円滑にするきっかけとして園芸教室をしたい、など被災地のニーズも数多くあったがそれに応えて支援活動を行ってきたのもNHK出版の周りのひとたちだ。

先日 南相馬市から、”仮設住宅数百世帯を対象に園芸教室をしたい”という話があったときに、 真っ先にその話を向坂さんにすると それに見合うだけのプランターや苗を手配し(企業からの寄付を募り)、そして園芸の先生に声をかけて成功させ、数百世帯の被災者を対象に園芸教室を行い、喜ばせたことなども向坂編集長の尽力と人脈によるところが大きいことを声を大にして言いたい。


このように 仮設住宅などで園芸教室を開き、新しく”ご近所さん”になった人同士が、コミュニケーションするツールとして植物を触ることはすごくいいことやとつくづく実感している

このサイトには、花業界で支援活動を行っている団体や、活動報告などを一覧にしてみれるので支援先を探している企業さんなどは特に注目したい。

http://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_s_hanamidori



 まだ震災後1,2ヵ月後くらいのこと。 遠くからボランティアに来ていた警察官3人が毎日パトカーで寝泊りしながら活動していた。  環境が悪い中でも自主的に支援活動を行う若い警察官に、岡井路子先生が見かねてハーブを手渡しそれをパトカーのなかに置くと、3人の警察官は、寝るときの車内の匂いがマシになり毎晩ぐっすり眠れるようになったという。 

このように園芸の知識があれば、ちょっとしたことでも人の環境をよくしたり好影響を与えることができる。
 また、震災直後はパニック状態であったひとたちが、いま仮設住宅に入りだんだん現実を受け止めはじめ、自殺者が増えているという事実もある。 これは本当に深刻な問題だ。
花や緑を実際に手に取り、育てたり、それで心理的に励まされたり癒されたり。。。


花や緑ができる役割は、実際のその植物の持っている効果を使う身体的影響と、それを触ることによって心が落ち着いたり気を紛らわせたりする心理的影響があり、まだまだできることは多いと実感しています。



自分自身は すでに始まっているプロジェクトもあるし、これからも要望があれば、自分にできることを微力ながらこれからも協力していこうと思っている。





また今回の出張では南相馬市の復興ヒマワリ大作戦のイベントが行われ、おれは初日のフォーラムの講演が終わったあと仙台から南相馬市へレンタカーを飛ばし遊びにいってきました。 地元の方々が中心になって、すごくほのぼのとした、いいイベントでした。
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大きく育ったひまわりにたっぷりの愛情を注ぎました。
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 南相馬市で栽培された野菜、例えば、とうもろこしやじゃがいもは、平均50〜80ベクレル、 口にいれてもなんの問題ではないのは明白だ。(食べ物の出荷基準値が500ベクレル)
 
ひまわりは、500ベクレル。 食べ物とちがうので、これもまた安全なのはわかった。(もともとひまわりを植えた土地の土壌から800ベクレルしか検出されなかったので。)

おれは南相馬のひまわりがきちんとデータとして安全だとわかったので、これらをドライフラワーとして再利用できないかと考えている。


  農水省の方に聞くと ”ひまわり”がどれくらい放射能を吸い上げたかは9月半ばに公表されるらしい。 正直 ”ひまわりが人(放射能)が汚した世の中を救う” という夢はどこまでどうかわからない。 しかし少なくともそれで数え切れないほどの笑顔が増えたことは言うまでもないですね。

セシウムというのはカリウムとよく似ていて、カリウムをよく吸い上げるほどセシウムも吸い上げるという。


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そういえば、

瓦礫と泥で一面セピア色だった津波の爪痕は、いまは草原になっていた。
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posted by seijun at 18:07| diary

2011年08月29日

2011年08月27日

秘密の花園

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せわしい毎日の中で、こうやって野山に花を摘みにいくのが本当に自分にとっては贅沢な時間になってきた。



  いまめちゃ忙しい。 毎日毎日毎日毎日毎日 とにかく入ってくる注文と依頼に、いかに段取りよく応えるか全員野球で無駄のないように日々なんとか乗り切っている。


 けど、 そんなときでも、花宇の花を選んでくれる方、御用達をしてくださる常連さん、お付き合いしてくれるひと、問い合わせくれる人には、自分がどんな状況でも応えるのが男だし、それが卸屋魂。 
 ”いそがしそうだから”と敬遠されていたら、きっとそれまでの仲なのだろう。

 

たとえば珠寶先生が、おばあちゃんになって足腰たたなくなったとしても、一緒に季節の花を探したり、今回はこんな花、あんな花と話したりしてるような気がする。 

今回の花は、今度NHKで若冲の特集番組のなかでみれると思うから、要チェックやで。


そういえば、とうとう銀閣寺花道場のホームページができあがったので、これも要チェックやで。
http://www.ginkakuji.jp/  



 今年からやりはじめた三千坪 秘密の花園には、鶏頭の畑や実験中のひまわるの畑、そして世界中から集めたスペシャルな植物を少しづつストックし始めている。
  
 山の上の、風が通る気持ちのよい秘密の花園には、たまたま高砂ユリが自生していてまるでご褒美のようだった。 いや、おれじゃなくてね。

秋には、印度から輸入した用土をもちいて山野草の畑を作りたいと思っている。  




 盆休みを開けてから、花宇の男衆もなかなか死に物狂いで走り回っていて、女衆も出荷や作業に追われているが、みなが流した汗の量の分むくわれるように、そして花宇に用があってここを訪れるひとを喜んでもらえるように、これからも多少背伸びしながらも世界から全国から心の通う植物を集めてこようと思う。




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posted by seijun at 23:34| rare plants 希少植物

2011年08月25日

おっぱいぷらんつ 

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と、ノリで呼んでしまったhttp://blog.hanau.jp/article/42311456.htmlステファニアが大人気でうちの事務所に残していた最後の一個も、お世話になっている人が譲ってほしいということで、なくなってしまってちょっとさみしい。 笑



普通、観葉植物というのはおおまかにいうと”飾ってたのしむ”か、”育ててたのしむ”のふたつの付き合い方があると思うけど、 この”おっぱいぷらんつ”はちょっと違うたのしみ方ができます。

猫や犬や、熱帯魚と生活すると その子たちの 仕草や動きが愛しいでしょう。  この”おっぱいプランツ”も似たような感覚があって、数週間でもあっという間に蔓がみるみる延びて全然違う印象になる。 そう 、こいつを見てると 動いてると実感できるというか、 伸びたら這わせてみたり、切ってあげたり、 一日単位で動きを見れるし、ペットを飼っている感覚に近いわけです。 


また、”飾ってたのしむ”感覚も ”育ててたのしむ”感覚も 見てたのしむという視覚的な要素がベースにありますが、 この”おっぱいプランツ”は それ以外に、”役にたてる”という要素もあります。

  いま流行の緑のカーテン。 窓の外にゴーヤなどの蔓植物を植えて陽を遮るというやつ、知ってるでしょう。 これっていまどこでも行われているけど、暑い真夏の日は毎日水をあげないとあかんし、管理が大変。屋外にスペースがないとできないやん。 でも ”おっぱいプランツ”は優秀で、写真のように這わせるものさえあれば 室内に置いていてもあっという間に緑のカーテンを作ってくれる室内型緑のカーテンにできる観葉植物やねん。  このペットはそうやって役に立つこともできる。


 世界には本当にいろいろな植物があって、たくさんの人にもっともっと伝えれたらなぁと思っています。 植物そのものを見つけるのがプラントハンターの仕事やけど、その魅力を発見することや、その植物の使い方を発見することすらも、また現代のプラントハンターの仕事と思っています。

そういえばこのブログに貼ってある”今日の花”(スタッフブログ)にもおれたちが扱っている植物が毎日ひとつずつクローズアップして紹介されてます。 せっかく日本一扱う植物の種類が多い会社なので毎日すこしづつでも紹介していければいいなと思って、みんなに始めてもらった。一日ひとつ、植物の名前を覚える人生を過ごしたらちょっと豊かになるかも知れないし、また見てみてください。(業者の方、出てくる植物に関する問い合わせもそれを元に言えば話がスムーズです)



ところで最近問い合わせの多い新種の観葉植物でおれが名付けた”オサメユキ” 
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いままだ農家さんのとこで1000株くらいしか増えてないので、もうすこしリリースを延ばそうと、パテントを管理してくれているFAJさんと話しています。
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このオサメユキは、俺が結婚するまえに名付けたもので、嫁さんの旧姓と白い葉っぱをかけて考えた名前です。
 もちろん新芽に白い葉っぱがでてくるのが特徴やけど、 それがたまに黄緑やったり、緑色が濃かったりするので、実は育てていてもつぎに白いのがでるか何色がでるかはわからないので、恋愛占いみたいにして使えるかもね。笑  白いのがでたら恋愛運向上!みたいな。 



とにかく、 これからおれが発見したり花宇がやっているオリジナルの植物には、メーカーのしるしとして、植物タグを付けて卸販売していきます。 


いままでにない園芸ラベルを、ということで デザインは中島英樹さんをご紹介いただき、お願いすることになりました。
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まちがいなく日本を代表するデザイナーです。 なんといったらいいか説明できませんが、とにかくすごいおっちゃんです!! 中島さんのデザインがこの業界にきたらすごいと思います。






話はおっぱいに戻るけど、

タイとミャンマーの国境あたりに生きるこの植物は 現地のひとが”ガオクルア”と呼んでいて、そう呼ばれている植物は  ”プエラリア ミリフィカ” と ”ステファニア エレクタ ” という二つの植物があります。 

現地のひとでも、見ただけではその”ガオクルア”がプエラリアなのかステファニアなのかを見分けるのは困難らしい。 

とにもかくにもプエラリアを画像検索してみたら、おっぱいの画像がたくさんでてくるし、サプリメントにもなる、”オッパイプランツ”と呼ぶにふさわしい活躍ではあるが、 おれが輸入したものはプエラリアではなく、ステファニア だった。 



ステファニアも画像検索したらおっぱいの画像が少しでてくるけど、ステファニアがおっぱいに効くかどうかという男の夢とロマンはさておいて、この愛嬌ある植物をまた手に入れれる機会が待ち遠しい。

posted by seijun at 03:39| for dreamer , 男の夢とロマン

2011年08月22日

色の選びかた

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今日は、花宇女子チームが 見てるだけでも暑苦しい、もこの髪の毛を見かねて散髪していた。

よかれと思って夏用に刈り上げたが、園芸用のはさみで切ったおかげで見事な虎刈りというか、えらいことになっている。笑





  
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花宇にはなかなか個性的な女子で構成されているが、今日は花宇のマリア様こと浜田さんが、おれにヤシの苗を持ってきて 
”せいじゅんくんが持ち帰ったこのヤシの学名、わかるかな?” と聞くので、

”それ、Licuala caudata もしくは Licuala orbicularisやで。”

 と応えようとしたら、そのネームタグに目が留まり、

”浜田さん、それよりおれの名前の漢字まちがってんで!笑 清純じゃなくて清順やで!”

 と15年以上勤めてくれている浜田さんに、とりあえずやさしく突っ込んでみた。

 

なかなかキツい一発ではあったが浜田さんのキャラならしかたない。。。


そういえば、最近 女子チームが おれが仕事中にズボンがずれていつもケツ側のパンツが見えていると笑いネタにされていることを小耳に挟んだ。

ので、ついにボロボロのベルトを買い換えた。


ベルトは、こないだ出張中に血便が出たのでなんとなく赤い色にしてみた。



 

ちなみにこの夏の季節は、仕事中は真白のTシャツしか着ない。

 特に理由はないが、おととしくらいから 毎朝何色のTシャツを着ようか迷うのがわずらわしくなったからだ。
 
もちろんプライベートでは花柄などのTシャツも着るけど、

夏の仕事中のTシャツは白の無地で、基本的には乳首が透けなければいいと思っている。


posted by seijun at 23:18| diary

2011年08月20日

そのうちアートの世界と植物も近くなる

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おれがいままで見た個人宅で一番おどろいたのは、”奥沢の家”だった。 

合理的で住みやすく機能性がある美しい住宅がよし、とされているこの時代にあえて、あの家が建ったのが強烈だった。 なんというか迷いがない、というか。 


狭い路地の現場で、レッカーで操りながら ちょっと誤って雨水管やアスファルトをぶち壊しつつ、なんとか樹齢300年のオリーブをうえた。   自分は普通の植物から自分だけしか手に入れれない植物まで、幅広くいろいろ扱っているけど、
 最近気づいたのが、ある程度のものになると その植木自身が行き先を選ぶこともあるということ。  
 つまり、植木が自分のオーナーを選ぶことがあるねん。この感覚、わかりますか。

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ところで、この奥沢の家の植栽工事をしたときに、見物しにきてくれて、おれがぶっ壊した壁やアスファルトなどを修復するのにおれのケツを拭ってくれたのがご縁で(笑)、 吉野誠一さんと知り合った。


昨日は朝早くから、土砂降りのなか、その吉野さんが東京三宿にオープンしたカフェ ”SUNDAY”に観葉植物を納品。 
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 アート業界に精通している吉野さんのオープニングは夜のレセプションにはギャラリストや美術館関係の方々など アート関係の方がたくさん来られていました。  
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 アートで生きるひとを見ていると、確信できるのはすごく意識の高い業界やなぁということ。
 そういうものを見てきたひとたちが植物をみた感想が、いい意味で ”植物園芸花好き”とすこし違うのも、おもしろい。
   

 巨大なベロの葉のような、アンスリウム(ANTHURIUM PENDUXCUBENSE)や おれが惚れ込んで初めて大きな木を日本導入に成功したビスマルキア(BISMARCKIA NOBILIS)など。


 おれとしては、いままで何十年も日本の植物業界のひとががだれも手に入れたくても入れれなかったものなどを ”かわいいでしょう”と普通に持ってくるような業者であり続けていきたいと思います。

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ちなみに今回の植木鉢は、ひょんなことで、北島絞りという新幹線やロケットの先端を作っているすげえ板金職人さん(?)に鉄やアルミをまげて作ってもらった。
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来週もまた、art it の今福さんがプロデュースしたバーのオープニングに行く予定。 そこには国内最大級の壁面緑化が着工中で、今福さんの手腕でパトリックブランの壁面システムと花宇の植物が出会い、大きなみどりの壁面になります。 この壁面には流通している規格モノの植物以外の、入手困難な植物や、おれと親父が海外から独自に入手したものなどが使われる。 盆前に大量に植物を送ったのでいまちょうど青山フラワーマーケットさんが一生懸命工事してると聞いている。



posted by seijun at 23:12| unusual plants , キワモノ 

2011年08月17日

お盆の夜

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今年も京都の夏の風物詩、大文字焼きを体験させていただいた。 


今回は、火を点火するまえに東日本大震災で被災した方々への黙祷が捧げられた。


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我が家も、毎年恒例の行事の御詠歌西国三十三番を、おばあちゃんと中心に親戚が集まって先祖の前で歌う。 
   般若心経を聞きながら、お供えの果物の余りを食べて

”今年も夏が終わるな”

 と毎年思う。
 
posted by seijun at 23:13| diary

2011年08月16日

不撓不屈、南相馬市復興ひまわり大作戦



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撮影・桜野良充



このプロジェクトの発起人、地元農家の八津尾初夫さんが手にしているのは奥さんです。



http://midorinet-minamisoma.jp/

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/08/20110811t63024.htm


来る27日、福島県南相馬市で種を撒いたひまわりとともにイベントがあります。ぜひよろしく


posted by seijun at 08:55| unforgettable flower,  いつまでも

2011年08月15日

一瞬の境目


上海に滞在していた、お得意先のフローリストさんからの電話。

”ホテルのブライダルフェアに使う3mの青いモミジの枝がたくさんほしい”


早速切り出しに。

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うちの得意な仕事として、ホテルのロビーや宴会用に季節の切り枝や植木を卸したりレンタルしたりするのがある。

もともとモミジは水揚げがよくないので、 こういう暑い季節にモミジの大枝を切り出したら、何秒以内に切水に浸けれるかが重要なポイントになる。  また風にも陽にも絶対当ててはならない。 一秒でもチンタラしてられない仕事である。
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 切り出した現場で十分に水を飲ましたら、さっさと冷房を効かせた車にぶち込んで、乾燥させないようにおもくそ水を打ちます。 帰り際には絶対車の窓を空けないことも重要。

   こういった一瞬一瞬のこだわりが 最後 活け手が花を活けたときに利いてきます。


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 ところで 一昨日 熱闘甲子園見て興奮しすぎてなかなか寝付けなかった。  そうそう、  八幡商業と帝京の試合。 勝負をわけるのは本当に一瞬の気の緩みとか、ちょっとした心境なんやね。紙一重やわ。

 VTRやのに鳥肌が全身ブツブツきたわた。    やはり甲子園はいいなぁ おれは行けなかったけどね。
 


posted by seijun at 21:00| for display , 装飾用

2011年08月14日

水遣りとは!

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このこうもりらんを見たことあるやつは本当に少ないのでは? これは世界中の植物園や植物収集家がほしがるやろうなぁ。  おれ初めてみて ハアハア言った。 

これを手に入れれるルートは世界中のだれにも絶対言わない。


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これは太平洋のとある島に生えているリュウビンタイの仲間。日本の沖縄などに自生するリュウビンタイとちがって、軸が黒いのがグッとくるでしょう?   これもどこの島にあるか絶対だれにも言わない。笑



 そういえば、最終日、アポまで3時間ほど時間があったのでトディーに、 サーフショップに行きたいというと、”マイアミビーチから南へ5分ほど走った道路沿いに新しいサーフショップが最近できたよ”と教えてもらったので飛んでいった。  

サーフィンはへたくそなのに、見てたらタウカンの短いファンボードがどうしてもほしくなって。。。
サーフショップのおにいちゃんもいい感じで、話していたらママがパイを持って現れてとてもほのぼのしていた空気に負けて 買ってしまった。 
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帰りの飛行機では異常なくらい 畑のひまわるとかが心配になってほとんど眠れず、家に着いた次の日は早速畑へ行くと、


スタッフの片岡が水遣りをしていてくれてた直後にも関わらず、おれの思っていたとおり、水切れで死にかけ寸前のひまわるたちがいまにも苦しそうになんとか立っていた。
で、ギリギリセーフ。 すぐに水遣り。
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  もう数時間遅れていたら確実に今年のひまわるは終わりやっただろう。。。 よかった。

貴重な新品種の黄桜の苗も水切れで半分枯れていたがなんとか命を取り留めたものもあった。



 いい機会なので、なぜこういうことになったのか検証してみましょう。

 実は、植物を扱う作業のなかで一番 難しいのが水遣り。 特にこの時期に気をつけなければならないのが、  水をやって表面がいい感じで潤ったらOK、というようなやり方やねん。
 みなさん大丈夫ですか?

あまり植物の育て方や園芸教室的なことをブログで書きたくないんやけど今日はついでにちょっと書いちゃいます。

  たいてい、フォースや如雨露で土に水をやるわけやけど、  ここで大切なのは水をやる植物の大きさをみてまず根をイメージして、それが土のなか何センチくらまでいってるかを感覚で察しなければならないということ。
  プランターなら逆にそれがわかりやすいけど、もし 例えば、この暑い日に1mの植木や花のために、地植えされたものに水をやるとなると、まずその植物が水をさかんに吸う細かい根っこというのは下手すれば何十センチも土のなかにもぐっていることをイメージしてください。これに水を染み込ませようとおもうと、水遣りの仕方が変わってくると思います。
  地植えの一年草などは、もともと雨水だけで暮らしていけるくらいなんやけど、成長過程で水遣りの手助けをしてあげるとそれが植物にとっても癖になるねん。
 
  ついつい、表面をチラチラ濡らしてやった気分になって満足してしまいがちやけど、これはこの季節の日本では一瞬のうちに乾いてしまいます。こういう遣り方ではいくらいまの季節毎日やっても意味がない。 植物というのは一回の水遣りはめちゃめちゃあげて、そのあと乾いて、またしっかり水を遣る、これが一番いいねん。 


  よく聞かれるのが   最近買った観葉植物の育て方をインターネットで調べて”週に何回あげてください”とそのとおりにしていたのに枯れた。ということ。 
 
 これもあたりまえで、同じ観葉植物の種類でも、その植物と植えられたプランターとの比率で変わってくるし、置く場所の日当たり具合や空調によってもぜんぜん変わる。もちろん季節よってもね。もっというと、鉢のなかでどれくらい根が回っているかでも違う。 だから水遣りはむずかしい。。。


さんざん言うといて、なんやけど、でも植物との暮らしはかけがえのないものなので、みなさんぜひ植物をこれからも買ってくださいね。笑 さんざんいうといてなんやけどね。


とにかく言えるのは


 
 ”観葉植物の水の遣り方に週に何回”という言い方はありえない。


めっちゃ大まかにいうと 

 一般観葉は 土が乾いてからたっぷりやる。

 多肉サボテンは 常に乾燥させといてめちゃめちゃ乾いたらやる。冬はほとんどやらない。

  このほか水が常にたっぷりいるのもあるからそういうのは気をつけよう。
 



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復活したひまわるの蕾。 もうすぐです。

posted by seijun at 23:22| diary

2011年08月13日

数年間思い続けて



数年間思い続けて、ようやく会えたと思ったら想像以上に大きくなっていて、まったくおれのことを気にしていないみたいやった。







日本から飛行機を2回乗り継ぎ、入国するとまずは今回一緒に旅をする案内人の方と会う約束した場所へ車を2時間ほど走らした。 


過去に200回以上、海外渡航をして植物を輸出入してきたトディーはこの道51年の大ベテラン。 植物輸送に対する知識も相当やし、ジョークもなかなか切れ味がよく、すぐに打ち解けた。
  
早速一つ目の農場を見学しにいき、 その日は一泊したあと次の日、

今回の最大の目的の木を見に、”寒い、寒い”と言いながら朝早くにモーテルを出た。 



おれの目的の木は片田舎のちいさな町はずれにあって、その町の名前は”チンチラ”という。

 チンチラまでの道のりは、途中 ヤボ用で立ち寄ったりしなければならない農場があるし、車で片道8時間かかる。

  トディーが チンチラの町の話、例えば最近天然ガスがみつかったことなどをいろいろ説明してくれるんやけど、やたら”チンチラ、チンチラ” と連発するので、そのサウンドが無性におもしろくて、道中一人でニヤニヤしていた。 



長時間の車内でさすがに疲れたけど、 町に近づき、ついにチンチラ町の看板が見えて、  ようやく出発してから8時間後、チンチラ町に入ると、いきなりトディーがその日一番の声で

”ウィー ガット チンチ〜ラ!”

 と言ったので、おもしろすぎて誰かに聞いてほしいくらいだった 。








ちなみにどうでもいい話かもしれないが、おれとトディーが待ち合わせた町の名前は ”チンダラ” だった。









まあとにかく、
チンチラでもチンダラでもチンダレでもチンカスでもなんでもいいけど、 往復16時間かけて無事、 会いたかった木に会えてよかった。 

日本から考えると何十時間もかかってようやく会えたわけやけど、その木をみたら”これを一目みるだけでここまで来た甲斐があったくらいやな”と思えた。

 
  とにかく最高やった。

さすがに感動してばかりではいれないので、すかさず木の健康状態の確認、必要な重機の確認、コンテナーへの積み込み方、どこでバン詰めするかとか、枝をどこで切るかなどを確認した。 
 


ずっと前から狙っていて、長い時間かけてようやく会えたと思ったら想像以上に大きくなっていて、まったくおれのことを気にしていないようだった。 まあそれだけに余計に腕がなるけど

posted by seijun at 19:39| diary

2011年08月10日

現実です。


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ファンタジーです。   






  これをやるときは、きっとまた孤独になるやろなぁ。  

でも、ちょっとだけ慣れてきた。  
posted by seijun at 20:12| for dreamer , 男の夢とロマン

2011年08月06日

旅の忘れ物


 スーツケースに 革ジャンとウインドブレーカーと刃物などを詰めた。



伊丹空港へ、新大阪へ、川西池田へ、 毎週1、2回はタクシーのおっちゃんに家まで迎えにきてもらう。
 最近は顔見知りの運転手さんにもあたる機会が増えた



 ”おにいちゃん、ひさしぶりやなぁ。 今日はどこ行くの?”

 ”南半球”

 ”へーえ、なにしに行くの?また 植木関係の仕事?”

 ”そうなんすよ。 今回は クジラみたいな でっかい木を探しに行くんです。”

”ほんでどうすんの?”

 ”日本に持ってくるんすよ。”
 
 ”どうやって持ってくんの?やっぱり船?”

 ”そうそう船で。笑  めちゃめちゃでかいから”
 
 ”でかいってどれくらい? 東京タワーくらい?”

 ”そらでかすぎるやろ 笑   いつかそれくらいのことやってみたいですけどね。”




 タクシーのおっちゃんと気楽に話しながら 伊丹空港に到着し、羽田行きの飛行機を待っているとふとあることに気づいて愕然とした。

 

 ”パスポート 忘れた!” 

 なんとか出発5分まえにチャックインしたスーツケースは返してもらい、出直してパスポートをとって、いま夜の新幹線で東京へ向かってる。 

  

  明日は東京で朝から工事があって、 そのあとその足で成田からひとまずシドニーへ飛ぶ

 もうすぐ国際免許も更新しにいかないと。
posted by seijun at 22:17| diary

マトリックス

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先日、

”緊急でどうしても白い蓮の花、しかも咲きかけている状態のものがほしい”と注文を受けて

 ”そりゃそんな急には手に入らないだろう”とスタッフが話ているのを聞いた






 そのとき思い出したのが、2,3年前に、野山でトラックを走らせていた時、外の風景を何気にみていたら、ほんの一瞬、目に入ってきた数輪の白い蓮の花。 

この一瞬のビジョンがおれの頭のなかに蓄積されていたようで、 その話を聞いたとき、おれの頭が一瞬であの時見た小さな蓮池の白い花にマトリックスした。 
 
”あの どこどこの道を走って、一つ目の民家を越えてすこし走ったら右側に小さな池があって、そこに白い蓮の花があったような気がする。 見てきてみて。” 



的中だった。 


ぴたりとタイミングも場所も的中し、スタッフが持ち主さんからわけてもらって来てくれ、注文に間に合わすことができた。


 
 いかに数年前の一瞬の記憶でもどこにどんな花があったかを鮮明に記憶しておくのがこの仕事の重要な要素になる。 




今日の夕刻は、仕事の合間に京都へ行った。 非常に貴重な会で蓮の掛け軸をお目にかかる機会があった。 


 やはりこの時期の蓮ほど、目にいれてうれしいものはないなぁと思う。 毎年ながら初物の蓮の花を見ると美しさに声をあげたくなる。






ましてや白い蓮の花は、まさに不思議の極み。

お客さんはこれを見て、

 ”鳥肌が立ちました。 はやくヤリたい”と言った



白い蓮の花は、あまりエロティックさを感じさせないのに、なぜここまで美しくて魅力的なのか、訳がわからない。

  透き通った感じとか、触りたくなるというかチューしたくなるようなその花びらのラインが、男を狂わすのかな。


 
posted by seijun at 01:35| for ikebana , いけばな花材

2011年08月05日

きみはポラリス




いつもこのブログを読んでくれてありがとうございます。


たまに読んでくれてるひとも、毎日読んでくれても読んでない振りをしてくれる人も、感想を聞かせてくれるひとも、何度かみたことあるというくらいのひとも、とにかくありがとうございます。


で、少しでもこのブログをおもろいと思ってくれてるなら、

三浦しをんさんの ”きみはポラリス”という恋愛短編集の”森の中を歩く”というのを読んでみて。
これ、マジでおもろいで。 そしてびっくりすると思います。 

 徳間書店さんから本を作りましょうとオファーをいただいたときも、まずおススメしてもらったのも、三浦しをんさんの”神去りなあなあ日常”という本だった。 

   今回の紀伊国屋ホールでの話が浮上したときに、対談相手の候補として三浦しをんさんの名前が出たときに即答し、おれはすなおに喜んだ。 

友達も、

”なんだか異種格闘技みたいでおもしろいね”

 
紀伊国屋での講演もめちゃめちゃたのしんでできたし、打ち上げでは、飲んだくれて、腹がよじれるほど笑いまくって、いい日でした。 



posted by seijun at 00:17| diary

2011年08月03日

2011年08月01日

真夏の植木の植え替えのアレコレ



今日はおれの持っていた日本一かっこいい10mのシマトネリコを掘り起こすのに、枝を剪定した。
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真夏は植物にとっても辛い時期。 この時期に地面に植えてある植木を掘り起こすとなると、その木にとって大手術。根っこはいろんな意味で植物を支えているから、根っこをこの暑い時期に急に切ると、あっという間に葉っぱが萎んでしまう。真夏の植え替えは一番おススメしない時期です。

  しかしどうしてもこの時期に植木を掘り起こさないといけない場合は、とにかく”運動量”を減らしてあげることが一番。つまり、木は主に葉っぱの部分で光合成や蒸散、呼吸など”運動”しているわけやから、それを減らさないといけない。 
 
 先日、高知県の ”お庭のおうち”http://momongataigon.jugem.jp/
こと タケさんちに行ったときも
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泰吾がが生まれたときに送った、泰山木の記念樹。 

これもとうとう引越しで、掘り起こさなければならないので、

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慎重に掘り起こしました。

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そして新しいおうちへ。

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真夏は掘り起こして植えたらすぐに水をあげる。水決めは足でしっかり踏む。

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夏場は乾いている植木を見つけたらすぐやることが大切。”後でいっか”と思うとすでに遅いから。 
泰吾えらい。 ついでにドイツトウヒ ニディフォルミスにも水をあげてます。
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でも自分にも水かかってる

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わりとかかってる。   


おれこういうの好きやねん

posted by seijun at 23:46| for landscape , 庭木