2010年07月29日

恵みの雨

今日は一日中 和歌山でこの秋に必要な植物を中心に探しまくった。毎日あっという間に過ぎていく。



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これはたまたま途中で出会ったモチの木のなかなかすごいやつ。 裾枝を全部払ったら幹の味が出ていいのに、と思った。 いや、失礼か。

明日から東京だー。この雨のおかげで明日の仕事が減る。本当に助かった。明日から晴れやし、一日しっかり雨が降ってしばらく晴れ、これの繰り返しが地植えの植物にとっては一番。  
 ちょっと 安心して出張にいける。
posted by seijun at 22:53| for landscape , 庭木

2010年07月28日

日本いけばな芸術展x金沢21世紀美術館ニテ



 今日、 正式に講演の依頼書が届きました。



これはそのイベントのポスター。
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財団法人 日本いけばな芸術協会について。 

 日本が誇る代表的ないけばなの流派が一同に集まり、力を合わせて展覧会を毎年行っている。 

 いけばな展にも、流展、個展、そして諸流派が集まってやる花展があるが、この日本いけばな芸術展は、その諸流展のなかでも一番重要な展覧会やと思う。
 言うたら 各流派の家元先生方や大先生たちが一同に作品展示をするのでめちゃめちゃレベルが高く、かっこいい展覧会やで。 

もっとわかりやすく言うとこの にちいけで花を活ける人たちは、”いけばなをたしなんでいる人”たちではなく、もっと人生レベルで花を向き合っているひと、つまり”いけばなに命をかけている人”たちばかりの作品展。

おれの目から見ると、やっぱ趣味で花をやっているひとと、花に人生をかけてやってる人の花ははっきり言ってぜんぜん違う。覚悟が花にでてくるからね。 (もちろん趣味で花をやっているひとも大好きだけど。)特にこれからのいけばなの未来を背負っていく若い世代の方たちは、びっくりするほど名手が多い。


そういえば前回の京都で行われた展覧会では、仲のよい先生に連れてってもらって作品制作を見させてもらった。
http://blog.hanau.jp/article/32979179.html

あの時も、たくさんの人が京都高島屋に詰め掛けていけばな作品を夢中をみるひとの行列にびっくりしたんやけど、これが金沢21世紀美術館という舞台で行われると思うと一体どれだけの人が集まるのか、いまからたのしみやわ。


 いけばなに興味があるけど誰に習ったらいいかわからなかった人や、いけばなそのものに興味があるという人は、絶対この展覧会に来てみたらいいと思う。
 
そういえばおれの周りのクリエイターやおもしろい人たちもこの機会にぜひ見に来たいって言ってるよ。 


ポスターを見ると、日本いけばな芸術協会の会長さんの講演と、3大流派といわれる流派の家元、池坊由紀さん、勅使河原茜さん、小原宏貴さんのパネルディスカッション と、 日本のトップを走るアートディレクターの 佐藤可士和さん の講演もあるよ。 

 死ぬほどたのしみだー



おれも講演を依頼いただいたので一生懸命、やりたいと思います。
本当はおれはただの花の素材屋なのでこういう場所には呼ばれたらあかん立場だと思うのだけど、会議で話し合ってくれた実行委員の若家元様たちには感謝の言葉が見つからないし、光栄なことだし、真摯に取り組みたいと思います。絶対恩返しせなあかんなぁと思います。いまの花宇があるのはいけばなのおかげなので。




ちなみにおれの講演は9月25日(土) 午前11時〜12時半です。 

金沢21世紀美術館はすごく自然で不思議な場所やし、金沢は、兼六園もすごいし生牡蠣も死ぬほどうまいよ。

 前回のgrafのトークショーでは、キャンセル待ちしても来れなかった人たちも、来てもらえたらうれしいです。 
   
 
posted by seijun at 19:06| diary

2010年07月27日

お昼

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最近 畑近くのローソンの裏の影がとても涼しくて、おれたちの最高の昼休み場所を見つけた

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そして暑い季節は牛肉弁当がうまい


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これは先週、 渡部の買ったコンビニ弁当が目を離した間にカラスに食い散らかされた様子。  カラスを見くびったらあかん。 カラスはコンビニの袋に反応して食い物を探すからね。コレ基本

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今日は 銀閣寺 珠寶さんといつもの山へ、松を切りに。日曜日に金剛能楽堂で献花するための花材を調達。 

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お昼は 珠寶さんが朝お寺のちかくで買ってきてくれたおにぎりをいただいたが、このかっこうで竹の皮に包まれたおにぎりを出されると、超おもろくて、なんだかタイムスリップした気分になります。 笑 
  ローソンのからあげクンとおにぎりを食いながら 今日も話が尽きなかった 
posted by seijun at 22:33| diary

プラントハンターという仕事について。





最近 日本でショクダイオオコンニャクが咲いたということで世間が盛り上がっています。 http://www.asahi.com/national/update/0723/TKY201007230396.html

コレ スマトラオオコンニャクと言って、アモフォファラスという属の植物やねん。ホンマに蒟蒻の仲間やで。



21,2歳のおれはすでに単身スマトラやボルネオの希少植物に目を付けてそれらを探しに行っていて、もちろんスマトラオオコンニャクもその標的のひとつやった。
 言うたら その巨大さと、奇妙な形をしているこのコンニャクは、 植物に目覚め始めたまだ素人の自分にとっては格好の獲物に見えた。ある意味キャッチーな植物なわけ。 
 でも1ヶ月の滞在のなかでおれは結局この植物を輸入しなかった。



  スマトラ滞在中に、これを花を咲かせるのに10年ちかくかかる ということと、咲いたら2日で終わるということを聞いた。
  そうそう、つまりアモフォファラス系は開花してから売るのは難しく、つまり商品価値としては低い。プロのプラントハンターを目指す少年にとっては、プロとして採算がとれない植物にそこまでお金をと労力を費やすのはだめだ、なんて一丁前に思ったわけです。 笑 


 でもやっぱ今回のニュースを見ていて、みんなその植物をみて感心したり、驚いたりしているわけよ。アレをみた子供たちなんか、みんなこぞって夏休みの自由研究の一面はでかいちんちんみたいなコンニャクの絵を書いてるだろう。
 あーおれもあのとき輸入しておけばよかったかなって、ちょっと思うかな。笑   


やっぱ植物のたのしさを覚え始めたあのころに ”すげえ!”と思った植物はやっぱり一般のひとが見ても”すげえ!”ってなるってことを忘れたらあかん。
 あのころの気持ちを忘れたらあかんなぁ。 完全にプロの目になってしまうと、もう素人目に戻るのが難しくなってしまって 自分の目の前の植物が一般のひとにどう映ってるかわからなくなるときがあるねん。  これは時に非常に危険。
たぶんミュージシャンなんかもそうじゃないかな? 奥に行き過ぎると、自分の演奏や音楽がひとにどう聞こえてるかわからなくなるときがあると思うよ。 たしかレッチリのフリーがそんなことを言ってた気がする。そんな感じかな。

あ 8,9年前の、スマトラやボルネオ滞在時代の写真がでてきたのでいちおう貼り付けときます
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 これも奇妙なアモフォファラスの一種。

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これは奇妙はヘアースタイルと、洗浄中の花キリンやシュリンプパーム。









 この9年間、プロのプラントハンターとしてそれなりにやってきて、全国海外いちおういろんなひとに頼りにされて、おれ個人としても年間にプラントハンティングしてる植物の売り上げ額はそろそろ1億円近くなってきた。近い将来それも自然に超えると思う。 
(まーまだ会社の30年ローンはあと10年残ってるけどね♪)


 でも今は金額よりも、もっとみんなが夢を見れるような植物を探したいと思っている。 

 エエかっこして”子供に夢を与えるような植物を探したい”と言うつもりはないけど、
  オトナがびっくりするようなスケールの植物や美しい植物や卑猥な植物を集めて ”やっぱ植物っておもしろい”と知ってもらえるようにがんばろうと思ってるわけです。 



植物学者とよばれるひとたちや大学の教授先生たちと話す機会が多いんやけど、本当に 植物の世界のなかで一流の話ができるひとたちは、みんな会話のなかで日常的にプラントハンター という言葉が出てくる。 
 いまは、”何やソレ!”って突っ込みたくなるような横文字の肩書きがたくさんあるけど プラントハンターってのは、その時代とともに流行って出てきたような人たちの仕事と一緒にしないでほしい。

  一流のプラントハンターっていうのは学者並みの知識とか、アスリートのような体力とか、探検家のような勇気とか、全部必要やねん。 
 本気で仕事のできる業者という誇りがあって初めてプラントハンターと言えると思うし、おれはそれを目指してるよ。


 たくさんの友達に”清順の仕事のブログを書いたら?”と勧められて、このブログを立ち上げてくれたデザイナーの友達が たまたまこのブログのタイトルを Plant hunter と した。 
最初は おれもちょっとやりすぎかなー?って思ったけど、
少なくとも先祖代々140年、こんな仕事を続けてきたんやから、
  いまは胸を張ってプラントハンターっていう言葉をちゃんとこの国に復活させたいと思ってやっている。 

そんでいつか復活させれたら、プラントハンターっていう肩書きは偽者たちに任せて、おれはいままでどおり 花宇 の職人としてやっていきたいと思ってます










 


posted by seijun at 00:48| rare plants 希少植物

2010年07月25日

あのオヤジさんに贈る花






 ”父親が亡くなった” と、福岡へ向かう途中、大事な親友からの電話。

 
 葬式があるから、どうしてもおれに花を送ってほしい、という頼みやった。 



福岡に向かうなかで、夢中で頭をフル回転させて、時間がない中でどうやって彼と彼のオヤジさんの為に自分の”コレだ”と思う花を贈ることができるやろう?と考えた

”こんなときおれが彼の望む花を届けれないと男じゃない!”なんて思って夢中で頭をフル回転させた。 彼はオーストラリアで出会って以来ずっと心を通わせている友達。

 花宇から植物を飛行機で飛ばして高知空港で受けとってそのまま持っていくことにした


とりあえず福岡で無事荷物を下ろし、打ち合わせを終えたあと、
迷うことなく九州で予定していたプラントハンティングやアポを急遽キャンセルして、レッカー車を飛ばしてそのまま高知へむかった。


下関を渡り瀬戸大橋を超えて四国へ。 途中睡魔に襲われたりして、9時間かかったけど深夜に高知へ入り、仮眠をとって、朝5時50分に高知空港が営業を始めると同時に花宇から飛ばした植物たちを引き取り、お葬式会場へ急いだ。
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翌日のお葬式に飾ったあとはそのまま庭に植えれるような木がほしいということやった


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助手席には 福岡から高知へむかう途中で手に入れた、 芙蓉、桃色花のリョウブ、合歓の木、姫リンゴの木。



 間に合った。 
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たくさんのひとが集まっていた。みんな花を喜んでくれた。すごくあたたかいひとたちがオヤジさんの周りを囲んでいた。 あそこでのことはいま思い出しても うるってくるよ。  




 花宇からは白花の百日紅、槿、そしてユッカ ロストラータを用意した。 実はこのロストラータはでかすぎて高知行きの飛行機のコンテナーには積めない、と断られたんやけど、航空会社と粘り強く交渉して直接飛行機に積んでもらう、という裏技でなんとかできた。 ロストラータのでかいのにこだわったのは、一本気な高知のいごっそうというイメージのオヤジさんと、太くまっすぐ天に伸びているロストラータの風貌が重なったから。もの言わずまっすぐなところが似ている。またオヤジさんの年齢と同じくらいの木を用意したかったという思いもある。

 オヤジさんの冥福を心から祈る    





posted by seijun at 21:16| unforgettable flower,  いつまでも

2010年07月21日

今日は屋根の上から

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ここは陽をさえぎるものもなく 暑い!


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へっぴり腰の見習い渡部


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普段の業務をこなしながら、ここ2日間は、友達のやっている古民家を改造した喫茶店の、庭の剪定作業をしていた。  


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今年は思い切って、中庭の大きな樫の木を倒した。 外観からは一見わからないが、おれはこの木に登るとすぐ異変に気づいたから。

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ほらほら思ったとおり。 これだけ大きな木になると自分の体重も重いから中が朽ちてくると台風などが着たら危ない。 おれはこの木に登ってるアリたちの動きと、幹を触った音でなんとなくこうなってるような気がした。 植木屋さんに庭の管理をたのむならちゃんと親身になってやってくれるとこにお願いしましょう




ところでこの喫茶店、

 hanareという。川西のカクレスポットであり、トマトパスタが死ぬほどうまい。 花宇のすぐ近くやから、遠方から来たお客さんとよくランチに行くよ
  http://www.hanare.info/
 
ここのオーナーの西良さんといえば、家具職人であり、以前に彼に依頼して作ってもらった落羽松(ラクウショウ)のテーブルを覚えているひとも多いんじゃないかなと思う。

あのテーブルはいまは2Fの社員の休憩室に置いてある。あれから少なくとも20人くらいの花関係やいろんなジャンルの人に売ってほしいと言われていたのだけれど、あまりにも評判がいいから逆に売るのをやめた 笑

http://blog.hanau.jp/article/28774869.html


それにしても今日も暑かった! 
さぁーいまから変態な植物を満積にしたクレーン車で福岡へ走ります。
posted by seijun at 17:33| excursive plants やんちゃな木

今朝 毎日新聞

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posted by seijun at 17:13| diary

2010年07月19日

本を出版することになりました。

徳間書店さんからオファーをいただき、この仕事を書籍化しましょうということで、本を出版することになりました。
 
 昨日は徳間書店の大久保さんと野間さん、このご縁をきっかけになったフェリシモの今西さんが花宇に来てくれてた。
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いまごろ花が咲き始めた梅の花を見てテンションがあがる。


実は、おれ最近ある本を読んでいて、それは以前、嫁ちゃんが友人からもらった本やねん。しかも違う友人3人から同じタイミングで同じ本を三冊ももらった。さすがに縁があるのだろうか、と思って読んでいた。

 その本は アルケミスト (夢を旅した少年) という本だった。 




そーいえば、この仕事をいつか書籍化したい、とブログに書いていたのも思い出すなぁ。アルケミストによると、なにかをしたい、と強く願えば全世界が協力してくれるらしいよ。

そう思うとタイミングって不思議。


 将来的にはいろんなニュアンスの本を出して生きたいと思っているし、最近実は他の会社からも 本を出版しないかとオファーをいただいていることもあり、タイミングっておもしろいと思う。

それか今西さんや大久保さんと出会うのがもう少し遅ければ、自分から自費出版してたかもね。なんてね 笑 


 とりあえず取材慣れしていないおれにとっては、ゆっくりじっくりライターさんに話を聞いてもらってそれが文章になるから、ちゃんと伝えれると思う。


 不思議と、花宇は100年後も、200年後も きっといまの仕事も受け継いでやってるんやろなぁというイメージだけはいつでも鮮明にあるねん。もちろん時代の変化に対応しながらやけど。 
 そう思うとここで一発目の書籍化はいいタイミングかもしれない。


 
実は、花宇の本の出版の話、2回の企画会議で、満場一致で決定しましたよ!と聞いて、すげーモチベーションがあがってる

 


 当初の話では来年3月に出版するというふうに聞いていたんやけど、 花宇の必殺技の、桜の開花調整をぜひ取り入れたいということから出版は来年夏に決定した。 

 また、出版当日には、全国の主な書店に本が並ぶと同時に、真夏にもかかわらず満開の生の桜を、本と一緒に飾ります。
 


この企画にも乾杯です。
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 気のあう人たちと一緒におもしろいとこをやって、人々を驚かすのは、一番たのしいです。

 

posted by seijun at 14:53| for dreamer , 男の夢とロマン

2010年07月17日

いちおう波にのってます

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ちょうど、おれたちが波待ちしているところからは崖に懸崖の松が見えた



今日は市吉さんと、四国へ。
波も天気もご機嫌だった


実は今週は夏風邪を引いていてずっと咽の痛みと鼻水と咳が止まらず、昨夜まで微熱もあったんやけど、”四国のあそこでサーフィンしたら治るかな?”と思って、午前2時から市吉さんと合流し、 四国へ爆走。






久しぶりの波乗りは子供みたいな気分になり、すげーたのしかった


そういえば、ちょっと前から四国には伝説のサーファーがいてると周りから聞いていた。

 海から上がり、今日はその人を紹介してもらうことになっていたので、その人の家にむかう

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櫛本さん。 

男前だった。 ごっつあんです。

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櫛本さんちの和室。”気”サーフボードと、窓の向こうには裏白


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串本さんの削るボードは、磨きぬかれた日本刀のようだった




おれ18〜20歳までオーストラリア人の最強格闘家のリック ディディオというひとに弟子入りしていたのだけれど、櫛本さんはリックに似ていた。 一つのことを極めているところとか、カリスマ的なところとか、老若男女とわずたくさんのひとに慕われているところとか。  いやー 男前に会うとホンマ気合入ります。

とりあえず、なぜか同じ年じゃなくてよかったと思います。

海に入ったり、人に出会ったり、おれすっかり元気になり、風邪がぶっとんだ。 

そういえば、昼休みに市吉さんが”サーフィンしたら風邪治るで”と言った
posted by seijun at 23:31| for ikebana , いけばな花材

2010年07月16日

動物みたいにみえる

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沖縄にぶっといのをブチ込むことになり、朝は阪神高速で


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posted by seijun at 18:59| excursive plants やんちゃな木

2010年07月15日

草刈草刈草刈

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6年くらい前から、趣味で桜の公園を作っている。 これはその公園に上がる道。

 
なかなかおもしろい地形で、見晴らしのよい高台にあり、山田錦の田んぼを縫うように桜の木を植えて、てっぺんから見下ろせる。
 

こんな1500uもある土地を無料で貸してくれている藤田さんに感謝の念が尽きないのだけれど、そのおかげですごくたのしくこの公園の成長を見守っている。



場所は兵庫県吉川町。

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てっぺんは小屋と野菜畑と駐車場。 

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裏斜面には”本桜”と業界で呼ばれている、日本で激減している桜を植えている。 
 

 正式名称は 御車返し という桜。 

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これはマムシ


 
posted by seijun at 20:23| for ikebana , いけばな花材

酔ったぜよ!

いま、飲み会から帰ってきました。

 

今日はずっと花宇と付き合ってくれている人から、 ”紹介したいひとがいるからぜひ会ってみて”と言われ、畑から帰ると猛ダッシュで体に付いた泥を落とし、梅田まで行ってん。 

 おれみたいな有名人でもない、田舎のたかが植物のいち卸屋の若造なんて、普通だったら相手にもしてもらえないような人たちと、最近出会える機会をたのしんでいる。 今日もまさにそうやった!
 やはりお世話してくれる人や、チャンスを与えてくれる人や、花宇の看板を守ってきてくれた先祖に改めて感謝の意を感じるわ。 
 今日の飲み会でなんとなくわかったのは、”こういうひとたちが日本を作ってきたんやなぁ〜”ってこと。
 
 
 ”頭がハゲるがな!”と思うくらい大変やった今年の春の上海万博への巨大な植木の供給プロジェクトが無事ずべて終わった日に、ひとりで飲んだ酒(缶ビール一杯やけど)は本当にうまかったんやけど、今日の酒はそれよりうまかった

おれあまり酒は強くないし、普段はほとんど飲みに出ないんやけど、酒の場もエエもんやな、と今日気がついたぜよ。



 よくよく考えたら、おれは自分の人生のなかでいつも植物の力にモノを言わせているずっこい面もあるね。笑  おれ自身が大したもんでなくても、たまたま日本中のだれとも違う植物を扱っている卸屋、というだけで会いたいひとに会える人生。うーん 悪くないな。笑 
  
でも、4年前に奇跡を体験してから、このジャンルを開拓しつづけて、ひたすら前に進めば、おのずと出会うべき一流のひととふさわしいタイミングと場所で出会えると、信じてやってきたことはまちがってないかも。 

posted by seijun at 01:14| diary

2010年07月13日

期待のヒマワリ

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今日は雨のなか 草モノの畑の杭打ちをやった。 

ひとりでずっと杭を打ち続けていると 腕が痙攣してきて木槌がめちゃくちゃ重く感じるねん。 
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心が乱れたり、 少し気を抜くと杭の芯を捕らえることができず、ドカッと鈍い音がしてこんなふうに杭がつぶれてしまうねん。 
 逆に心を込めて芯を打ち抜くと、カーン と高い音が鳴る



今年は世界でも花宇にしか持ってないヒマワリを植えている。

去年 正二さんが偶然発見した、石化ヒマワリです。
 突然変異で、成長点が帯状になり、ヒマワリの頭の部分がぐちゃぐちゃに曲がって立体的になってたよ。
 初めて見たときはドキっとした。

 今年はその種を仕込んでいるのだけれど、必ずしも親の特徴が種に受け継がれるかはわからない。 けど、もし石化する遺伝子が受け継がれていたら、と思うと、興奮してしまう

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杭打ちで疲れた両腕を癒しながらさらに石化ひまわりの苗を植え足した。 

 近年はトライやるウィークの中学生や杉の子学園の知的障がい者の方たちにあえて草モノの苗を植えてもらったりして取り組んでいる。 正直枯れる苗やうまく発芽しないものが多くて、効率で考えると、自分たちで植えるほうが正直効率がよい(笑) でも絶対そういう取り組みはよいことだと思ってるから懲りずに毎年続けようと思う。 逆に、 彼らの植え足しをする作業がおれたちの恒例になってきてそれもまた、いいかんじ。

 もちろん、 うちのスタッフや職人が効率悪い仕事をやっていると、 おれはマジでこの世の終わりだと思うくらい残念な気分になるのだけれど

posted by seijun at 22:48| rare plants 希少植物

2010年07月12日

水の季節

関東からは早速昨日今日と野山を走り回ってます。
今日は少量の雨と大量のイラガのなか、 柘榴の枝を切りまくっていた。IMGP6087.JPG

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そういえば友達の 菊池君が自分の結婚パーティーで、花嫁がもつブーケに食虫植物を入れたいと探しにきた。 

”ホンマにええの?”

と聞いたら、

”嫁も食虫植物を希望しているので”

とうれしそうに 花宇の2Fの水の温室の部屋でネペンセス ダエリアナを選んでいたが、

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たまたま撮ったこの写真は、 ネペンセスのポジションが原住民みたいにちょっと気まずい感じになった


posted by seijun at 23:01| for ikebana , いけばな花材

2010年07月11日

オサメユキ

数ヶ月前、FAJ(フラワーオークションジャパン)という、東京にある市場の島崎さんからの突然の電話

”おい アンタ、 フィロデンドロンの葉っぱが真っ白になる新種を発見したんだって? パテント(その植物の権利)も持ってるって@@@さんから聞いたよ。本当かい?  ウチのオリジナル商品として売らせてくれよ”

というワケで、詳しい話をするために5月に東京に行ったときから、http://blog.hanau.jp/article/38481344.html

進め始めたプロジェクトが進展。






今回FAJを訪れて、条件などもざっと聞いたので、安心もしたし、ずっと大事にしていた新種の観葉植物、オサメユキ(納雪)の親木を、今日すべて紹介された生産委託農家へ持って行った。
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パートナーになる片岡さん。坂東栄治と鳩山首相を足して2で割ったような男前の農家さんや。 このひとがすっごく気持ちいいひとで、一緒に仕事していくと思うとうれしくなった。おれ、最近巡りあるひとには相当ついている。 


これからオサメユキはおれの知らない間に、片岡さんによって増殖され、しらない間にFAJに出荷されていきます。初競りは来春になるのだそう。 



 ここで、このオサメユキが出荷されるごとに一鉢一鉢ロイヤリティーが発生し、これがうちの売り上げになるのだけれど、それだけじゃおもしろくないので、うちのパテント品種の植物に関しては、そのロイヤリティーの一部をおれが世話になっている東京農大付属の進化研究部がやっているサザンクロスジャパンというボランティア団体に寄付することに決めている。
 →http://homepage2.nifty.com/vsja/
 マダガスカルのバオバブや、世界的に貴重な”棘の森”を守る為に活動しているすばらしい団体やねん。 おれも25歳のときにマダガスカルへ行き、サザンクロスジャパンの基地を訪れているが、なんにしろ本物のバオバブをみて大泣きした思い出があり、ぜひ応援したい団体だ。

もうひとつ、おれがパテント持っている品種があるんやけどそれは定番の観葉植物、ドラセナ ”ソング オブ インディア” のニューバージョンで”ソング オブ サイアム” というやつで、これはすでに生産者さんのとこで増殖されているんやけどこれも同じようにロイヤリティーの一部が還元されます。
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 従来の観葉植物の園芸ラベルというのは、表にその植物の写真があり裏の育て方が書いてあるのが基本なんやけど、おれはあまりそういうのは好きじゃないのでうちのパテント品種に付ける園芸ラベルは、有名なデザイナーさんとコラボして、いままでにないようなラベルにしたいと思ってる。 基本的に植物のラベルにその植物の写真がなくてもいいと思っているからグラフィックとかにしてもいいと思っているし、植物のそのもの情報よりもラベルにおもしろい情報やURLなどを載せたりして、その植物を買うひとにいろんなメッセージを伝えれたらと思ってるねん。 
 従来の生産者さんとは全く違う切り口で自社の観葉植物を広めていきたいと思ってます


(日陰にも寒さにも強くて姿が乱れにくい品種なので育てるのが簡単やしインドアにぴったりやねん。もちろんいけばな花材などにもいけるやんと思ってる)




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 おれの嫁ちゃんの旧姓は、納本(オサメモト) という珍しい名前だった。 通称オサメちゃんと呼ばれていた。 
 一人娘なのでおれと結婚するとその珍しい名前が無くなるのは相手家族にとってもさみしいだろうし、植物の学名として付ければずっと残ると思い、オサメという響きと、真っ白につもった雪がだんだん緑に納まっていくようなイメージとかけてオサメユキ(納雪)という名前にした。

そして結婚式を迎える前に種苗登録し、結婚式の余興で発表してん。 http://blog.hanau.jp/article/14170738.html


ロマンチック系男子として考えに考えた作戦であり、結婚を控えて相手家族ともちゃんと仲良く付き合っていかなあかんと自分なりに自覚していた20代男子が必死で考えた作戦でもあったと思う。


ちなみにいままで植物に自分の名前や嫁の名前を植物に付けている例は他にもあるけど、苗字を取り込んだというのは珍しいと思う。(で、そこがお洒落やと思ってんねんけどね)










posted by seijun at 04:58| for dreamer , 男の夢とロマン

2010年07月10日

びびってます

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どうしたんやろおれの爪!?


出張から帰ってさらに黒い部分が大きくなってる気がする


医者に言われて爪水虫やと思ってたら、大きくなっていくし、なんだか違う気がしてきて、実は出張に行く前、ビビッて5回も 病院に行った。 どの皮膚科のおっちゃんに診てもらっても、結局”わからない”というので、最後は無理やり大阪大学病院に紹介状を書いてもらって行った。


うーん いま検査中なんやけど 不安だ。 


    メラノーマ(悪性黒色腫)じゃなければいいけど

爪の癌って、かなり早いらしいねん 


posted by seijun at 21:02| diary

2010年07月08日

爆走

キャラバンを爆走させていま東京へ到着しました。
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 今日は途中で市場の人と合流して、愛知県の観葉植物を生産委託を頼んでいる農家さんのとこにに寄ってきた。 
 休みの土曜日に備えてサーフボードもいちおう突っ込んどいた。


さーいまから飲みにいくぞ〜

posted by seijun at 22:22| ornamental plants , 観葉

2010年07月07日

最近 出会った ハンサムさん

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彼 、将来有望なボタニカルボーイです。




先日取材に来られた 毎日新聞の記者さんの息子さんで夕昇くんといいます。

 植物大好きなママが取材に来られたときに撮った写真の写っていたマダガスカルの銀色のヤシと、バオバブの木に会いたい!ということで、今度は親子で遊びにきてくれた。 

  夕昇くんは挿し木が趣味らしい。


しかも非常に植物にくわしくて ちょっとびびった。 21歳のときのおれよりぜんぜんくわしい。笑
 
 おれも負けないようにがんばるぞー 


どうやってそんなに植物の名前を覚えたの? 本かな?と 聞かれたのだけれど、おれの知識は実際に植物を触って覚えたものばかりやで〜  でも、ひとつアドバイスがあるとしたら、これからはインターネットで調べる世代だから、本をめくって覚える子が勝つよ!絶対。 植物は文献で覚えるのがいいよ。  
(おれも本当はもっと植物の知識に詳しくなろうと思えばなれるんやけど、いまは忙し過ぎて、新しい名前を覚えることに比重をかけれてないねんけど。)



トラック1台分くらいの量の、夕昇くんが選んだ植物たち。
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これらをおうちに持って帰って、ジャングルにすると言っていた。 

ちなみに、世界中の植物が集まっている数ある花宇の植物のなかで”コレがほしい!”と一番お気に入りやったやつが最初の写真で写っているやつ。ナミビア砂漠で発見された、まだ名前のない新種のパキポジウム。おれがアフリカから持ち帰ったもの。それに目が留まったってことは、たいしたもんやなぁ。


 みたこともない植物に目を輝かせている子供の目って最高やなぁ

 おれうれしいわー




それにしても。
 

たしかに。 

生の植物やったら、どんな絵本や図鑑より、最高にたのしいよな。

posted by seijun at 23:39| rare plants 希少植物

ご縁





銀閣寺の裏の 研修道場、 ついに足場がとれてその姿がお目見え。
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興奮した

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今年は冷夏?のせいか蓮の花が遅く、代わりに今回用意した花材は 段竹、沙羅双樹(夏椿)、黄金板屋楓 、そして自然風の紫陽花。

毎月一週目の日曜日はおれにとって大事な時間。忙々こまごま仕事をしているおれにとってちゃんと花に向き合えているか息を整えてすごす時間。 黄金板屋楓を活けたのは初めてでなんだか好きになった。 
 みんなも蓮がない分この季節の初めて出会う花材に右往左往しながらまっすぐ花に向き合った。みんなが段竹を活けるのをみて、なかなかいいもんやなとふと思った。あれだけ段竹を細く作るのは暑い時期に地味な作業が必要で、一工夫必要だがこれからもがんばろう思った

そういえばある月夜の晩に自分の山で、今回のお稽古に使う紫陽花の枝を選んでいるときにふと思い出してひとり幸福感に包まれていた。

 パリでのことを思い出したから。


あの強烈な日々から少し経ち、ちょっとづつ伝えたいことがまとまったので話したいと思う。
でもその前に実は

   パリから帰国した武者小路千家 若宗匠 千宗屋 さん が銀閣寺 花務花方 佐野珠寶さんに 送られた メールがおれの手元にもあるので 抜粋して ここで紹介させていただきたい。 


佐野 珠寶さま



この度は慈照寺国際交流プログラム

「茶花香」においては数々お引き回し

いただき、また細かいサポートを頂き

ましたこと心より厚くお礼申しあげます。




特に最初のブルカンブレスが僧院での茶の湯で、

献茶式という「仏祖に供える」という原点に

立ち返るものであり、しかも献花とともにある

ということがまさしく現代に蘇った

室町書院の荘厳のようでありました。

或いは13世紀の中国から禅が伝わった

当時の僧院での茶・花のありようを偲ばせてくれました。



続くギメ美術館ので小間の茶の湯は、次の時代桃山の

侘び茶の象徴であり、市中の山居での心の平安を

得るものでした。



そして最後のアルベールカーンは郊外の離宮での

遊興としての茶。貴族的趣味の中茶屋で茶の湯、

庭を楽しみ移動して管弦に立て花。

まさしく後水尾院や八条院宮が

桂や御所、或いは鳳林承章が金閣の池

で行った17世紀京都の堂上公家の室町リバイバル

としての遊興の再現のようでした。



(ということは、想像する東山山荘での

茶花香の遊びもああいう雰囲気だったでしょうか。

ただあの解放感は室町というよりやはり17世紀

的であったように思います。)



というわけで、今回の1週間は、ブルー→ギメ→カーン

で 室町(鎌倉)→桃山→江戸 と茶花の歴史を振り返る

ような時間だったと言えるのです。

しかも、最初の献茶献花が神仏のためになされたもので

あったのに対し、最後のカーンが人のために行われた

こともその流れに見事に重なります。



誰がこの流れを作ったかわかりませんが、

そのことをカーンの温室での立て花を見ながら

気がついた僕は、ひとり身ぶるいしていたのです。



これをわれわれになしたのはやはり義政公でしょうか?

どう考えてもあらかじめプログラムされたとしか思えない

必然的な流れだったと思います。

図らずもフランスで初心の方々に教えながら、

実は自分たちがその歴史的な流れを体感する機会を

与えられた学ばされた事実に本当に驚愕しました。




今回珠さんの奮闘ぶりを間近に

拝見し改めてその熱意と、弛まない努力と、

何より花事への愛情に本当に心打たれました。

僕も改めて純粋な気持ちでお茶に向き合い、

楽しみ、精進していかなくてはいけないなと

感じました。





来年もまたご一緒できますこと今から心より楽しみに

しております。(来年のこと既に腹案あります。)



では、御身体だけはくれぐれおいといください。



                隨縁斎 宗屋 九拝




今回 三回目の慈照寺国際交流プログラムにおいてもたくさんのことを学ばせてもらったのだけれど、やはり初年度から参加していても己の知識や器量があがらないと、本当の意味で身にならないことを感じている。 千さんのひとつのメールで、 ”ああ なるほど そうやったんや” といまさらながらに気づくことが多く、 恥ずかしながらあくまで大前提として知っておかなければないない部分をあるということを痛感した。
 
 おれ自身はいままでは単に、この二人が世界的な現場で花を立てるとか、お茶を点てることに興奮しがちだったが 、(それはそれで純粋やったんやけど) 3年目にしてこの慈照寺国際交流プログラムの本当に意義や重みなどを感じるようになった。 
 
 このプログラムのコンセプトというか目的は、この数年でじっくり考えられたわけでもないと今回わかった。 前兆は、2008年の”京都 相国寺・金閣寺・銀閣寺 名宝展in paris ”や 、その年にパリ市と京都市が姉妹都市50周年を迎えたことなどすでに目の当たりしていたがおれ自身も興奮しすぎていて最近まで気が付かなかってん。、 このプログラムはたぶん500年前から仕組まれていたものにまちがいない
 

それに気が付いたのがブルー美術館でのお献花・お献花だった。

  千さんが珠寶さんにあてたメッセージのなかにも ”我々にこれを成し得たのはやはり義政公でしょうか”というくだりがあったが、鳥肌がたった。 おれもまたブルー美術館にて、二人が逸脱した世界で無になって仕事をなしえている姿をみて、おれも うまく言えないけど、 なにか大きなものが二人のためにたくさんの舞台を整えているな、という気がしていた。 

  珠寶先生は花を活ける前には、決して多くは語らず でもちゃんと大事なことをふともらすときがあるねん。 そして最近 花をたてた後に”だれかに手を動かされているような感じやった” と言う。  そんときにいつも ああこの人の花は、 なにか大きなものが彼女の手を借りて動かしているのだなぁと毎度思う。 もちろん横で見ていてそういうときと、そうでないときとあるみたい。今日は人らしい花やな、とか思うときもある。  でも 今日は何か降りてきてるなって思うときもわかる。 何が降りてきてるのかは知らないけど。 あるいは義政公なのかな。

ブルーでのたてはなは、とくにマーガレット夫人が眠るまえで立てた花は、いままで見たたてはなで最も美しいものだった。 


 千さんのメッセージにも見られるようにこのプログラムには偶然があまりにもたくさん偶然が潜んでいて驚いている。 妙音弁天堂にいるシャーマンに おれには義政公の血が流れているといわれたあの日を思い出すがが、このプログラムを近くで見れる機会を天から与えてもらえているのもまた偶然か必然か。  おもしろいなぁ。 でもいちおう、 ”清順できること一生懸命手伝えよ!” ってだれかに言われてる気がする 笑 

時間をやりくりして会期中1週間づつ2度パリへ飛んだが 強烈な日々だった


 
 ところでいち職人として花宇のおれが海外へご一緒させていただいている理由はだたひとつ、花材の心配りなのだけれど、一度目に合流したときにプチパレ美術館の中庭での撮影があった。
現地での時間をやりくりしながら縁のあって手元に入る花材を使っていくのだけれど、そのときは、珠寶さんが花市場で仕入れたアレカヤシの葉を真に使うと言うので、”それはちょっと..と正直思っていた。 別にアレカを軽視しているつもりはないのだけれど、さすがにもう少し格ある花を真にしたほうがいいのではと心配してたら、 珠寶さんが”うん これでいいよ”ってあまりにも迷いなくいうからあっけにとられて”でもね”と言わなかった 
  もしおれがベテランの口うるさい花材屋なら、もしくはもっと自分に自信があったら、あるいは本当に役立つブレーン的な存在だったら”アレカはやめときましょう”と言ってたかもしれない。けど、撮影に入るとそんなおれのひとり心配事をよそに、珠寶さんはひらりと飛び越えて見事な花を立てた。 アレカヤシの葉はおれには羽に見えた  
 いけばなには、その花ができるまでたくさんのバックストーリーがあって、できあがる。 だからおれにとって、アレカの作品はそのときの旅情を思い出すのにちょうどよいです。

結局 いけばなの花材というは、 なんでもいいようでなんでもあかん。 なんでもあかんようでなんでもいい。  やな。  だからおもしろい。


とにかく、これらの花は、12月発売の新春号の婦人画報で18ページに渡ってこのプログラムの特集が組まれているその中で登場するから、ちゃんと見てみてほしい。

 いけばなを見て、”この花、わかるか?”という類の話は、おれ自身すべきかそうでないか、微妙だ。その花をみてなにかが伝われば、その心がわかれば十分だ、と思うときもあれば、それ花をわかるためにはある程度のアレも必要だとも正直思うし。 
 少なくとも珠寶さんの花を見てるひとが一体どれだけの気持ちで見ているのか、何を思っているのかは知らないけど、もっといろんなひとにみてもらいたい、という気持ちもある。
 
 現地のひとに体験してもらう、いけばなワークショップも回を増すごとにすばらしいものになっているのだけれど あるときは、来てくれたひとたちが目を輝かせて珠寶さんに教えてもらっているのに制限時間が来て終了になったときなどは、それを見ていたおれ自身が、自分の至福の時間が邪魔されたぐらいの気分になるありさまだった。どうして美術館のひとに時間もうちょっといいですか?と聞けなかったんだろうと後悔している。

このプログラムに興味をもって見に来たり体験しにくる現地の方をみたら、すぐスイッチが入ってしまうねん。 

 ”すごく気持ちいい世界だから存分にたのしんでいってね”


とにかく、日本のみなさまも、ちょっと考え方を変えてみて、 まずこの活動や二人のことをすごいなー と思ったら、その次に、日本人が大切に守ってきた文化や大事な部分をこの二人が代表して将来へ繋いでくれていると思うと、今度はすごく愛情が沸いてきませんか。おれはひとにはそれぞれ役割があって生まれてきていると信じているねん。 


珠寶先生は、あれだけのパリでのハードスケジュールをこなしたあと、帰国したが時差ぼけどころか、逆にめちゃめちゃ元気になってツルツルで帰ってきた。 きっといろんなエキスを吸収してきたのだろう。おそるべし。 千さんも話すたびにつくづく貴重な男だ、と感じる。 ああこのふたりはどこまでいくのやら。
 

日曜日、大書院なでお稽古したあと、珠寶先生を囲んで、お寺の若いスタッフと打ち上げ&誕生日パーティをしました。最後は一本締めと植松君の怪しい一発芸による全員の失笑で幕を閉じました。
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そうそう最後に、もうひとくだり、千さんのメッセージの一部分を。



こういう機会をもたらされたことは、やはり佐野さんの

絶え間ない努力のおかげであり、そのためにわれわれに

誰かが今一度原点に返るために経験させてくれたのだと

思います。その意味で佐野さんの活動に対して改めて

心から感謝と敬意を捧げたいと思います。


未来は明るいっすね ☆
posted by seijun at 01:25| unforgettable flower,  いつまでも

2010年07月03日