2009年12月31日

開花調整

今年もぶじ仕事納めがおわりました。(最近ちょっといそがしかった)



今日から休み、アウトレットに行ったり、居酒屋に行ったり、セールに行ったり、鍋の材料を買いに行ったりします。


今年はずいぶんたのしい一年やったなぁ。

いやあ 今年も、か。



今年はなんといってもひさびさにサーフィンをやり始めてよかった。 サーフィンに一緒にいける友達ができたことが今年の収穫やった気がします。おれをしつこく?誘ってくれた荒西さんには感謝してる。サーフィンをやるきっかけを作ってくれた。



うちのスタッフも今年もみんながんばってくれたし、来年もいままでどおり、週休だいたい二日制で、毎日6時半以降は仕事しない、連休はしっかりとる、仕事中は一生懸命やる、という体制は維持しつつ、順調にいけたらそれで十分かなと思ってる。


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来年は年明けから桜の枝の問い合わせが例年に比べて多い気がする。 すでに注文を受けた分の桜がうちの1号室でいちはやく春を待っています。



posted by seijun at 02:09| for display , 装飾用

2009年12月28日

小宇宙

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現在、植物のパテント(特許)をふたつ持っています。

これは、まだパテントを申請してないけど、とある国の実験室でひそかに培養液で育っているのはおれが最も期待する品種、トックリラン(つまりポニーテール)のトリカラー。トリカラーとは葉が3色になる品種のこと。この葉がストライプになるトックリランはずっとしたためてきた品種で、いま信頼のおけるバイオ技術者に委託して海外でメリクローンをかけている。  この葉が3色になるトックリランやけど、どういう植物かというと、おれがちょうど2年前のいまごろ南米のお客さんに販売権の話をしに行ったときに、
 ”販売権いくらだ?” と聞かれて、

”100000ドル”。

と平然と言ってお客さんにドン引きされた品種だ。http://blog.hanau.jp/article/8736179.html

とはいえ、地球上で最も珍しくて市場価値のある植物のひとつにはかわりない品種にはまちがいない。(と思う)


これ親木。
BEAUCARNEA  GATEMARENSIS VARIEGATA_^1.jpg


いままで植物に関していろんな仕事をやってきたけど、いつもいつもおれが10年、30年先のことを考えて仕事をやっているわけだけど、いままでおれが思いついた新しい発想をすぐ真似されたり、出し抜かれたり、利用されたり散々ヤラれてきた。笑

 特にこの業界についてだけど、死ぬ気で働いてないような気楽にやってるひとはいつも大抵一ヶ月先のことまでしか考えてない。で、そういうひとたちは本当に目先のことしか考えられないねんな。だから短いスパンの仕事には理解ができるけど、10年、30年スパンでかんがえなくちゃならない仕事っていう発想自体ができないわけやねん。
 
でも、最初はおれの考えが先を行き過ぎていて理解ができなくて"無理やろ”と笑っていたひとたちがやがて時間が経っておれの言ってることを理解しはじめると今度は資金を用いて真似をし始めたりする。

 おれの掛け声で始まった仕事やプロジェクトもそれが”儲かる”とわかればおれを出し抜いてすぐに自分だけで商売に走るひともいた。世の中の大半はカネがすべてなのね。

悲しいかな園芸植木業界にはケツの軽いおっさんが多い。


おれはいい情報はみんなで分け合いたい性格だからそれでいいし、それでまねされても、新しくていいことだったらどんどんみんながやればいいと思うけど、自分だけ儲ければいいと思ってるひとはやっぱり最終的にはハラがたつやん。

でもこの品種登録の仕事に関しては、法が自分の品種を守ってくれるので安心している。
(あとはおれの知らない間にヤフオクでこのトックリランのトリカラーを内緒で出品されないことを祈る。笑)


ちなみに、いままで、こんなに若いおれに、どれだけのベテランの業者さんたちが”これからの時代どんな品種を育てたらいいか?”と聞いてきたと思う?植木屋、サボテン屋、観葉屋。。。
本当にたくさんの人の相談を受けたよ。 こんなただのちっちゃい自営業の若造に。笑 みんな相当アイデアを失ってるんやね。



 植物に関して、パテントを申請しようと思うとまずその固体を20株以上持っていることが条件になる。のでまずこの固体を20株以上にしようと思っている。 先月ドバイへ技術指導に行っていた東南アジア在住のバイオ技術の先生が今日はうちを訪ねて着てくれて、現在の状況を教えてくれた。カネもそうだけどやっぱ信頼関係で仕事ができるひとがこれからは需要だと思う


 

posted by seijun at 22:36| rare plants 希少植物

2009年12月27日

ひと

今日は銀閣寺花道場にて立花風たてはなの研究会に参加させてもらった。


これは月一回、慈照寺の花の活動をサポートする仲間たちが10人ほど集まり、一日かけて本格的に学ぶ場だ。


今朝家を出る前にふと、 ”今日って、作務衣持っていったほうがいいのかなぁ? 、いちよう持っていこうかな” って思ってかばんに作務衣に入れた。


 大書院に着くと、やっぱりみんな花道場の作務衣を着て本格的に準備をしていた。

 ”よかったなぁ 作務衣を持ってきて。” と思って早速着替えて大書院へ。

そしたら福田さんが ”あ、清順さん作務衣持ってたんや” と何気に言った。
 福田さんは、京都の老舗の植木屋、樋口造園で働く植木職人でありあがら、自身の修行のために花の活動を手伝っているひとだ。



 あれ?よく見たらみんな 銀閣寺のグレーの作務衣に統一してるのに福田さんだけ青の作務衣やねん。なんでやろ、って思ったら、





あとから知ったんやけど、福田さんはおれがきっといつものように私服で来るだろうと思い、おれに気遣ってわざと福田さんも違う色の作務衣を着てくれたらしい。



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このひとすごいって思ったよ。



何気にそんなことできることがすごい。



    もう一回言うけど、 福田さんすごいなぁ





 
posted by seijun at 22:38| unforgettable flower,  いつまでも

2009年12月26日

中国との縁

金閣寺や銀閣寺も属する臨済宗相国寺派の本山ってなんていうお寺か知っていますか?




そう相国寺。 

今回は相国寺のなかにある、大光明寺をたずねた。


きっかけは、大光明寺の矢野謙堂住職が茶花にも使える老爺柿を庭に植えたいと探しているということで、うちで作っている老爺柿を持っていくことになったから。

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お寺を訪ねると、一般にも公開されている枯山水のお庭はもちろん、一般公開されてない裏庭も案内していただき、いろんなことを教えてもらったよ。 
  住職さんは 細かいことを気にしないひとだったのだけど、裏庭の景色はあえて内緒にしとこうか。みたこともないパワーを持ったようなモッコクの大木、すごい幹と枝ぶりの霧島躑躅、変わり葉のもみじそして庭のデザインそのもの。いやぁ目の保養になったんやけど。 まぁー載せんとこか。 


住職さんはとても花が好きなひとらしく、牡丹を買いにわざわざ大根島に行ったり、北海道から一位の苗を大量に仕入れたり、自分で庭の赤松の皮を剥いだりした話を聞くとおもしろかった。


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一般公開されているこの庭は石と苔だけで、よく見ると ”心”という字になっていた。
  そしてこの枯山水の庭のポイントにちょっとだけ牡丹が植えられていてこれも現住職が植えた黄花の洋種の牡丹らしく、それがおれにとっては茶目っ気たっぷりな風情があってよかった。

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老爺柿はいけばなや茶花や盆栽にむく中国の小型の柿。 
これも実が赤くなる品種、実が丸い品種や尖った品種、常緑の品種までいろいろある。今回は一番主な品種と、都紅という実が赤くなるやつを持ってった。

 遠い昔に中国から、遣唐使たちが持ち帰った沈丁花などが大ブームになった時代から、日本人は中国の多種多様な花や木に夢中になってきた。 おれも遣唐使に負けないような大ブームを巻き起こすような花をいつかは発見し日本にもたらしたいものです。


posted by seijun at 15:34| for ikebana , いけばな花材

2009年12月25日

おれのクリスマスと クリスマス イブ

は夜中じゅうトラックを走らせた。途中高速のパーキングで買ったさば寿司。それにいちおうクリスマス気分を味わうためにフライドチキンも。 なぜかちょっと独身時代を思い出した。
むこうに見えるのは、葉の裏がシブいゴールドになる泰山木の仲間の枝
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 途中でどうしようもなく眠くなると車を止めてパーキングエリアで飲み物を買うねん。疲れと運転でクラクラしていたので、リポビタンDを買おうと思った。 そしてレジに行くとレジ係りのおっちゃんが、

”このままでよろしかったでしょうか?”

って高い声で、女のショップ定員みたいな口調で言うからなぜかムショウにイラついた。笑 

 おれはおっさんが使う過去形敬語が許せないくらい疲れていたのかもしれない。 


無事関西に帰ってきて、まもなくの睡眠をとり、何とか今日の朝には無事会社に帰り、荷物をおろすと車を乗り換えて今度は西へ中国道をとばす。


これまた眠くなったので、パーキングエリアでコーヒーを買おうと止まったら、いきなり知らないカップルがおれに走り寄ってきた。


ヒッチハイクやったんやけど。

”山口県方面にいきたいんですけど、どっちへ行くんですか?”

”あ〜そっち方面ですけど..."

(汚いかっこうにゴム足袋姿のおれをみて)

"古着系のお仕事されてるんですか?”

”いやー なんというか、依頼された植物をさがすような仕事をやってるんですけど”

”あ〜 それ知ってますよ! なんだったかなぁ、そうだ、プラントハンター!” 

”え〜 その言葉がでてくるんや”

びっくり。


ということで気が付くと、
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こんな感じ。 松を切りにいく途中でヒッチハイカーをのせるのは初めて。でもおれも昔はヒッチハイカーだったから、ついつい
話にのっちゃったわけ。

 若いヒッチハイカーをみるとついつい独身時代を思い出した

 
 









posted by seijun at 22:41| rare plants 希少植物

2009年12月23日

親しい仲にも仁義あり



今日は埼玉へ北上した。

そして、目的の場所につくと、
まず訪ねていった人の、脱走した飼い犬を捕まえるところから始まった。笑



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無事発見し、かえってきた花ちゃんとチャッピー。




実は今回の旅の目的は単純で、納品や枝の切り出しは実は二の次で、

 とりあえず世話になったひとにお礼を言いに会いにいくことやった。
 


世話になった、と思ったら近所でも何百キロ離れててもどうにかしてお礼を言いにいくもんなんやね。
こう見えてもおれわりと忙しいのだけど、お礼を言いにいくのは、どうやら時間や距離は問題ではないらしい。 
 

 自分が慕っているひととの時間はいくらあっても足りないもんやね
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毎日は旅みたいなもんで、その場その場のシーンがいつでも印象に残ります。


 旅の途中で、お土産や、シクラメンの花鉢や、苗木、サンプル、肉まん、そして、今回頂戴しにあがったお酒 など、いろんなものをいただいてなんだかちょっとあったかい気分になりました

 
 おれが心に決めているのは、 世話になっているひとには絶対仁義を尽くしてお付き合いするということ。それを行動と言葉で表現すること。表現するのがちょっと照れくさい相手には陰ながら仁義を尽くすこと。また、回りまわって世話になっていたんだな、って後から気づいたひとにはいまからでも一生懸命挽回するように仁義をつくすこと。   これらは一生続けていきたいと思ってるねん。  




明日は帰り荷を作るために、関東地方を抜けて、春に使ういけばな用の枝を切り出しながら、夜には滋賀に入る予定です。




 





posted by seijun at 23:59| diary

2009年12月22日

ただいまとうちゃく〜

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新宿のホテルの立体駐車場にトラックが入らず、しかたなくホテルの目の前に停めることになったの図


昨夜はたのしい忘年会やったんやけど、みなさんお疲れのなか一緒の鍋をつついて仲良く風邪っぴき菌を分け合ったような気がします。笑 
 今朝は朝から勢いよくがっつり仕事して、荷物を積み込み東京へヨイショ!とばかりにトラックを走らせた。 道中は陽も暮れていて富士も見えずさみしくてそしてやっぱりねむかった
posted by seijun at 23:23| diary

花のエロス

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以前ひょんなことでお知り合いになった東京のタカ・イシイギャラリーの方から思いがけぬ贈り物が届きました。

 タカ・イシイギャラリーに所属する世界的写真家の、アラーキーとこ 荒木経惟氏の「花緊縛」写真集だった。
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 ありがたい本だった。


 そう、いまのタイミングにはありがたい本だった。


 毎日花に携わって人生を歩んでいると、もうどうしてもフラットな状態で花を見れなくなります。 つまりこの世界に入るまえに自分が花に対していだいていたあたりまえの自然の感覚に戻れなくなる。 

 でも自分と全く違う観点から花を見つめてその先に広がっている世界を見せつけられるとすごい新鮮な気分になって、”ああ、これでメシを食ってるプロだからこそ、この感覚をわすれたらあかん。”という気持ちになるねん。 



 アラーキーの「花緊縛」は思わず目のやりばを困るような、思わず二度見してしまうようなそんな力強い写真で溢れている。ひとたび本を開ければ一瞬にしてアラーキーワールドに連れてってくれるような、生々しくて刺激的な写真集だ。

 でもおれはそういうふうに忘れかけそうだった新鮮な感覚を呼び起こしてもらったおかげでこの写真集をみたあと、むしろ春の風に吹かれて深呼吸をしたようなすがすがしい気分になれた。



 人は、生まれて成長をし、いつか 花 を ”きれい” だと気づく時期があり、

 そのあと、生きていくうえでいろんなことを知り、いつか 花を ”すごい” ものと気づく時期があって、

 そして、人はいつかオトナになり、なにかの拍子で 花を ”艶かしい”と 気づくときがある。


花のもっているエロスを知ったときにすんごいその先におもしろい世界が広がっている(んだと思う)、それはすごくオトナな世界で、すごくおしゃれなところだ(と思う)

花の持っている姿、香り、生理的現象、存在理由、役割など知れば知るほど合理的でエロスを感じ、リスペクトできるとおもうよ

 いけばなでもいい花を活ける花人とは、そういった感覚と知識をあたりまえに持ち合わせているからこそ美しい花が活けれるのだとおもう。例えば勅使河原蒼風氏だったり、中川幸夫氏だったり、小原夏樹氏だったり。いけばなと出会ったころは男の手で活けられた極上で色気のある花にかつておれは夢中になった。(ホモちゃうけどな)

  おれもそうやって花のいろんな魅力に惹かれてこの世界でがんばってきたはずなのに、困ったのは、花の材料屋として仕事にしているとそういう気持ちを忘れてしまうことやねんな。
 だからアラーキーの写真集はこういう仕事をしているおれにとっては、かつては大事にしていた、最近忘れがちな感覚を思い出させてくれるありがたい本やった、というわけです。




 ああ とにかく春の風に吹かれて深呼吸したような気分やわ

 



posted by seijun at 01:14| diary

2009年12月20日

なぜ

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桜が咲いてるのだろう。



ふと街角で見かけた。
桜の狂い咲きは珍しくないんやけど、たいがい狂い咲きするときっていうのは木の一部だけ咲いたりすることが多いねん。 でもこんなに満開なのはちょっとおかしい。

そして街行くひとがこの木の前で立ち止まらないと、おかしい。
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なくなりかけた歯磨き粉の飛んだ位置もおかしい。



posted by seijun at 21:06| for landscape , 庭木

バオバブの記憶

舞台は西アフリカ・セネガル。

雄大な大地に生きるバオバブたちと、それらと共に生きる人たちの暮らしを映し出したとても美しい作品でした。

 ”おおお”

と声を上げたくなるような、そんなシーンが多かった


また、この美しい映画を創るために費やした時間や労力などの裏方のことを思うと、 本橋成一監督のとてつもない情熱とバオバブに対する大きな愛情があふれるほど感じるねん。

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 この映画はバオバブという木と人との暮らしを照らし合わせて、おれたち人間の生き方をやわらかく問う作品でもあると思う。

 単にバオバブという植物を追ったドキュメンタリー映画でもなく、最近流行りの環境問題連想系の説教じみた映画でもない。

バオバブという、非常にメッセージ性の強い木を通して、ダイレクトにハートにくるような、たくさんのことを感じさせてくれるような映画やったと思う。

映画には主人公の裸足で走り回るアフリカ人の男の子を中心に、ちいさなコミュニティーで自給自足で、寄り添うように暮らす姿がでてくるが、”なんて豊かな人たちだろう”って思った。
 文明が発達してなにもかも便利になったからといって、それは"豊か”とは決して言えないな、と思った。 夢中でバオバブの木に登って実を取ろうとする子供をたちの映像を見てうらやましいと思った。


シャーマンと呼ばれるひとがいる。
日本語で言うと祈祷師とでも言うのかな。ご神木とされたバオバブの木の下でその霊力を用いてたくさんの人を救い続けているひとだ。

この映画にもシャーマンらしき盲目の老人がでてくる。不妊症に悩む女性が救いを求めてやってくるねん。そして盲目のシャーマンはその人の手のひらからすべてを読み取り解き放っていく...

これは本橋監督から聞いた話やけど、この映画の女性プロデューサー(当時39歳?)も実は不妊症だったらしい。 ということでそのシャーマンにお近づきになるためにも、映画スタッフみんなで会いに行き、ついでにそのプロデューサーも治療してもらったんやて。 

そしたらデキたってさ。


この地球上でもバオバブは最もスピリチュアルな木のひとつかもしれないね。




何千年もの時間、その地域の人間と共存し支えあって暮らしてきた木というのは本当にその歴史と文化を反映していると思う。例えばヨーロッパで言えば、オリーブの木であったり、熱帯諸国であればヤシの木だったり、日本で言えば桜や松だったり。どれも人と密接に生きた結果その歴史や文化を反映している木になったんやと思う。




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本橋成一監督は、すごく熱いひとだった。 同じ価値観を持つというのはこんなにも人の距離を無にしてしまうんやなぁと思う。おれみたいな若造にも監督は熱い想いを語ってくれた。 

 もともと地球上にあった、ゴンドワナ大陸に生息していたバオバブの木。
でもこんな古くからあった木がいまも地球上のアフリカ大陸、マダガスカル、オーストラリアの3つの大陸に生息していて、こうやって今を生きる遠い国の日本人同士の縁までつくってくれる。その不思議な力に感服するわ。 
 

 
 


posted by seijun at 01:48| for dreamer , 男の夢とロマン

2009年12月19日

号外!



ごめん言うの忘れてた

絶対ブログで言おうと思ってたんやけど、明日 大阪の松原青少年会館で、

”バオバブの記憶”という映画が上映されるねん。

おれもずっとたのしみにしてたやつ。

http://baobab.polepoletimes.jp/#/

しもたなぁ  一人でも多くのひとに見てもらいたいと思って宣伝しようと思ってたんやけど。 

posted by seijun at 00:00| diary

2009年12月18日

神戸ニテ

今日は六甲アイランドにいた。
 現場の下見だったんやけど、海風が寒くて寒くて。

いやぁ 冬です。

 寒くなってきてちょっとホッとするけどね。やっぱ冬は寒くないとなぁ


神戸に行くまえに、友達が三宮近くに店をオープンしたのでちょっと遊びにいってきた。
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グリーンゲリラという店やねん。

ここをオープンさせたフジタくんは、かつて彼がうちと取引のある大手園芸会社に勤めていたときによく仕入れに来てくれてたときからの仲だ。最近気づいたけど彼はどうやら作業着にKAPITALを上下で着ている。なんとも粋なこっちゃ。うらやましいで。おれもそろそろジャスコの服くらいは卒業せななぁと思う今日このごろ。笑



  その後はまた港に車を走らせた。

海沿いに詰まれた巨大な40ftコンテナーをずっと眺めながら考え事していた。

”さぁーこのコンテナーにあの木は積めるかなぁ”って。


いまはちょっとまた無茶なことに挑戦しようと考えていて、道路交通法が気になっている今日このごろ。 




posted by seijun at 23:47| diary

2009年12月17日

見極め

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こないだ九州滞在中に出会った超ベテラン植木屋のおっちゃんと意気投合し、気が付くとそのおっちゃんと静岡空港で待ち合わせることになった。


 70歳くらいのひとやけど、そのパワフルなしゃべりと、ノリのよさ、知識の広さに、行動力の速さどれも全部気持ちよくって、一緒にいたらおもろいし勉強になる、と思ってさ、そしたら”一緒に静岡行こう”って誘ってもらって。

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静岡から関東東海地方をおれのトラックでいろんなところを回った。 すばらしい素材にも出会えた。

帰りには辛夷や年明けの咲かす予定の早咲の桜の大枝や唐桃なども切った。

 こんな時期に春の花木を切ってもうまく咲くの?と聞かれるけどそれは、それはもちろん目利きがモノをいうわけで、どの木のどの種類をいつ切れば早くうまく咲かせれるかというのは、見極めが非常に難しい。

この木はこうだから、こうしてこうすればこの時期に咲かせれる、といった感覚や技術は 毎年、何千何万という枝や植木を毎年開花調整してきた おれのオヤジや先祖から受け継いでだものであり、

まぁ企業秘密というわけです。(まだ勉強中やけど)


今回の旅で、枝を刻むおれの横で植木屋のおっちゃんも興味深そうに見ていた。花宇という仕事は植物に関するいろんな仕事をやってきた会社やけど、おれの仕事も将来どれだけ幅が広がったとしても、この開花調整と枝の見極めと切り出しだけは一番重きを置いて、おれ自身が常に第一線で一生やっていかないとだめな仕事やねん。ほかの職人に任せすぎたり、頼りすぎたら終わりだと思ってる。

来年も年明けからいろいろといけばな展のためや結婚式のためにいろんな大枝を咲かせるように奔走準備していきます。毎年のことだけど、1月から4月っていうのは、他のシーズンとがらりと変わっていちばん花宇らしい景色が見れると思います

posted by seijun at 22:27| for ikebana , いけばな花材

2009年12月15日

松風

今日は夕方までフル回転してそのあと地下足袋からスーツへ着替えて京都ブライトンホテルへひとっとび。


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いろんなジャンルの日本文化をいまに伝える人たちや、著名な美術家芸術家などが、自分と違うジャンルで活躍するひとと文化交流するための架け橋になる文字通り"虹をかける会”。
  
今日は銀閣寺花方 佐野珠寶さんの”たてはな”と、シテ方金春流の金春康之(コンパル ヤスユキ)さんの”謡”のコラボがメインやった。

 先週金曜日、雨のなか珠寶さんが自ら切り出した自然の女松が真の花と、それにあわせて金春さんが歌われた"松風”。 

 会場にいたひともみな息を呑んで見守った。

”金屏風に松”、というのはおれは普遍のジャパニズムを感じるし王道で最高にかっこいい。  周りに座っておられたひとたちが、

”長谷川等伯の松みたい。すばらしい"

と言っていたのが耳に入ってちょっとウレシイ気分やった。


長谷川等伯の絵に出てくる松ってのは、もちろん不老不死の象徴としての力強い松から文人調の風情ある華奢な松まであるもんね。


相国寺の有馬頼底館長の話もいつもにも増しておもろかった。
また、京都国立博物館の館長さんのコメントのなかで、
”われわれは事業仕分けにもひっかかることなく無事活動をさせてもらってます”  という時事的なジョークに笑わせてもらった。
 ここんとこ毎朝毎朝ニュースでレンポウ議員などのギラギラした目を見さされて、うんざりしてたからね。芸術文化も対象になってるらしいけど、この国の本当に大事にものを残すことも大切ってことを民主党が気づくのを気長に待つしかないね。
確かにもぐりやニセモノも多いかも知れんけど、日本の芸術文化に人生をかけてるひとの気持ちもわからないとあかんと思う。事業仕分けはタイムリミットが少なかったのが最大の過ちやったかもね。 


 今日もまた、慈照寺の花がたくさんの人を魅了したのを後ろで見ていて宴も終わり、その足で気分よくトラックを走らせた。いま三重県のいつものビジネスホテルに着いてこれから寝る。明日は静岡へ。

posted by seijun at 01:02| for ikebana , いけばな花材

2009年12月13日

ウニだのみ

今日は一日 金沢で仕事していて、やっといまかえってきてやっぱり金沢日帰りはけっこう遠いなぁと思った。
 仕事はたのしかったけど、帰りの運転がクソだるかったので腹いせに途中でウニ丼を2杯食ってテンションをあげた。

今日もいい出会いに恵まれた
posted by seijun at 22:28| diary

2009年12月12日

ワンダーランド

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2週間ぶりに休みがとれたので、ミホミュージアムへ。

 ずっといきたかった若冲展を見にいってきた。


初めて訪れた前回は、(http://blog.hanau.jp/article/30130044.html) だれもいない美術館だっただけに、美術館そのものや展示されているものに恐れをなすくらいすごいチカラを感じたけれども、今日は若冲展だけに絞って行ったのでじっくり堪能できた。

おれが感動しいやというのはたしかに認めるけど
今日もとことん美しいものを見て感動したのさ。


とにかく言いたいのは
今回のミホミュージアムの若冲展は初めて公開された、

”象と鯨の図屏風” は 最高だということ。

一生に一回は見ておいたほうがエエで。


見にいけなかったひとは安心して後悔してください マジで。

雨の夕方に行ったのにすげえ人だった


posted by seijun at 23:59| diary

さっき、深夜11時ごろに銀閣寺へ,
今日切り出した花材の配達を終えていま帰路についた
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今日の山は、雨も割りと強く霧が濃かった

明後日、京都での”虹をかける会”で使うデモの花材の切り出し。
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いつも銀閣寺の行くと建設中の研修道場を見上げて感慨深くなってしまう。

 
 現在銀閣寺の大書院の裏手で大規模な研修道場が建設されている。 歴史にはくわしくないおれだけど、これだけの大掛かりな工事が銀閣寺内で行われるのは歴史上初めてじゃないだろうか。

 来年完成するこの研修道場は、茶、花、香を中心に古きよき日本の日が東山文化を学び伝承していくための場所としてつくられている。 個人的にも完成が待ち遠しい。


これは本当すごいことだ。


今日も工事中の深夜の研修道場を見上げてしみじみと思った。
 

 夕方前、山を降りたあと佐野玉緒さんと研修道場の正式な名称はどうなるのかなー、なんて話しながら、

  かつて室町時代に足利義政公がプロデュースしたようなことを、いままさに、もう一度復活させる時代にいるわけで、

おれはこの研修道場の話を聞いたときから
100年後、200年後の歴史の教科書に、ここでの活動が載ることになるんやなぁと気づいたから、 そんなことを考えるといつもすごい不思議な気分になるねん。 立阿弥さんもいまの慈照寺での花の活動がこうやって広がりをみせていることに天国でよろこんでいると思う。



平成のこの時代での東山文化の復活劇が、将来 ”第二次東山文化”とか、"新東山文化”とか、そんな単語で呼ばれたりするのかなとか、考えるだけでタノシイ。 





とにかく

 そんな瞬間を目の当たりにできる時代に生まれることができて、 それだけでもおれは運がよいと思う


 

  

 
posted by seijun at 01:00| for ikebana , いけばな花材

2009年12月11日

すなおに。

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今日は仕事が終わったあと、 Truck Furniture のキセ夫妻の新しい店に行ってきた。
 
 オープンを控えた新しい店の横にはbird coffeeっていうカフェも同時にオープンするので、そこで出す料理やお茶の試食会やってん。
 このカフェにもキセ夫妻のこだわりが隅々まであって超かっこよかった。メインは全部食ったけど、そやなぁ、おれは豚バラが一番うまかったかなぁ。 マーク2っていう機械がつくるドーナツもバリうまかった・

ちょっと前にきたときはまだショールームができあがったとこやったのに、今日はすでに家具が並んでいて、すげえ洒落た空間でさ、なんともまぁあっけにとられてしまった。

本当にいい店だ


でもさー

やっぱさー、一生懸命がんばってるひとを見て”すげえな〜”と素直に思えるまえに どうしても自然に嫉妬してしまうやん、正直。でも嫉妬してしまうってのは、同時にその人を最大限に認めてるってことだからすごく重要な感覚やと思うねんな。

 その嫉妬をいい刺激にして自分の力にするか あとでブツブツ言うかは自分次第やと思うねん。人の活躍を妬んでブツブツ言うてたらそこでそいつは終わりやと思うねん。
 
だから嫉妬させてくれる存在ってのはすごく貴重だと思う。今日はtruck に行けてよかった。


 でもそれと同時におれがつくづくラッキーやなぁと思うことは同じ業界に嫉妬する人が一人もいないということ。


だっておれが ”この人はすげえ!”と思ってるいけばな作家や花材屋や、庭師は、おれにとって常に応援したい立場の人たちでありときにはお客さんでもあったりする。だからいつでもそういう人たちの成功を素直に喜べるし嫉妬はしないで済むねん。
 花の生産者や卸屋さんでも尊敬できるひとはいるけど、全く同じ仕事をやってるひとがいないから嫉妬はしたことないよ。


 でも違う業種で活躍する人には常に刺激を与えてもらってるような気がする。 とくにここ2年くらい。

 だから今はおれは人に刺激を与えられたときに
  ”あ、おれ今嫉妬してる? あかん、よっしゃおれもがんばろう!”的な発想をトレーニングすべきやと思ってんねん。 
 





そういえば一時おれが嫉妬した同じ業界の人がいたわ〜 いま、思い出した!

 そのひとはおれが一方的に知ってるだけだけど、風花という店をやってる石原和幸っていう人。 長崎県の庭師さん。”世界一の庭師の仕事術”という本を読み終えたときはマジでビビりすぎてさ、かっこよすぎるから正直”この人死んでほしい”と思ったよ。 こんな人が日本にいるなら、もうおれなんか用はないよな、って一時的に思ったん。 ハハハ!

石原さんがイギリスのガーデンショーでメダルと採ったとかそういう分かりやすいとこに世間は目が行きがちだけどそんなことは重要ではない。(実際、おれの周りにいる超一流のひとたちはみなチェルシーフラワーショーのメダルの意義についてはたしかに酷評する声も多い)  おれはむしろそんな肩書きや栄誉よりも、石原さんの発想のでかさと行動力に圧倒されたわけ。すごいいい刺激になったよ。だからおれの”死んでほしい”というのは最大級の敬意を払っているということ。

自分がだれかに嫉妬したら、まずその人を讃えて、そのあと、そのひとと共存するか追い抜くかを選択する。結局それの繰り返しなんやろな〜



posted by seijun at 01:07| diary

2009年12月09日

季節はずれ


今回最後の寄った椿の生産者のところにあった椿と目があった。実はおれは椿のなかでも”玉の浦”系統の花には目がないねん。だって最高だから。

”玉の浦”は藪椿からでた突然変異を増殖したもので、その”玉の浦”から品種改良された 玉の浦・アメリカーナとや、タマビューティーなどの八重の品種もエレガントで最高。まだまだアメリカで改良された品種があるらしい。

 でも”玉の浦”は遅咲きでいけばなにはなかなか使いにくい時期に咲くのが玉に傷なんやけど、今日発見した"住之江”はもともとは"玉の浦”の子孫ではないのだけれど、同じ雰囲気をもっている。 こんなのと目が合うと照れてします。

そして飛行機の中。
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飛行機内に手荷物でつばきを持ち込むとスチュワーデスさんが慌てます。

この椿屋さんが言ってたけど、ここ数年は温暖化で影響か、いろんなつばきの花が咲く時期がどんどんはやくなっているらしい。 季節がちょっとずれてきてるんやな。

季節がずれているといえばおれの水虫。

今回コンバースのワンスターのスニーカーを何日間もはいているとあれって通気性が悪いから水虫がいまごろぶり返した。せっかく夏がすぎたと思ったのに。もうワンスターはやめよう。

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でもおれには最近お気に入りの靴があります。超お気に入り。これでおしゃれもばっちり、スリッポンなので水虫も怖くないで

KAPITAL(キャピタル)というブランドを知ってますか?

最高やであの服やさん。さっきホームページみてたんやけどヤバいよ。http://kapital.jp/

最近京都で見つけてん。 ここのズボンをはいてると”どこで買ったん?”って友達に言ってもらえてちょっとウレシイ。

 
posted by seijun at 00:24| for ikebana , いけばな花材

2009年12月07日

九州縦断のたび

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いろんな場所で、それぞれの地元の業者さんたちに世話になりながらおれたちの求める素材をさがす旅です。

この旅では連れてるラエラの感嘆詩をよく聞いた。すごい植木、すごい植物を見ると全身を使って声を上げてリアクションする。もしかしてイタリア系?と思ったらやはりそうだった。写真のはラエラがすげえ!と声をあげた寒椿。

植物だけでなく、日本のうまいもんとか、日本の田舎の風景とか、無理やり連れてった温泉にもいちいち感動していてそれがとてもかわいかった

 おれが言うのもなんだけど数日間ラエラと過ごしていて思ったのは、彼は小学4年生がそのまんまオトナになったような人だ。わかりやすくておもしろかった。おれが言うのもなんだけど。


 いままでヨーロッパのバイヤーとやりとりをしてきて彼らが植木を買うときにとる行動にある一定のパターンがあることに最近気づいた。いろんなバイヤーがいるが平均的に大手以外の個人規模の業者は買い付け時にこんな行動をつることがおおい。


1、 自分が気に入った植木を見たときは、超興奮して値段交渉をする

2、 自分がマジで買いたい植木を見たときは急に静かになって”興味があんまりないよ”というふりをしてなんとなく値段を聞く。

3、 植木の値段を聞いたとき"高い”と感じたら、声を出して文句を言う。 "かなり安い!”と感じたら急に静かになって悩むふりをする。

4、 植木の値段を聞いて”かなり安い”と感じて買おうと思ったら、とりあえず”安くはならないですよね?”と聞く。

5、 とりあえず気に入った植木すべてにマークをつけて他の業者に取られないように予約をしそれからなんだかんだなかなか買わない

6、 値段を安くしてもらうために自分が本当に買いたい分量の3〜8倍くらいの注文をして単価を交渉し、最終的に注文量を減らす

7、自分の農場の写真を見せて大きさをアピールし、売り手に期待感を持たせようとする(ヨーロッパの田舎は土地が安い)

8、 輸出前に取引全額の半分、輸出後にのこりの半分払うと言って植木が目的国に着いたらなにかとクレームをつけてなかなか金を払わない



ラエラは1〜4番までバッチリ当てはまった。笑。 でも5〜7のような行動は取らないので安心してる。 ラエラはなぜか親近感がわく。


 おれもかつてインド人に騙されたことがあってそれから気心知れない海外の業者との取引は気をつけるようにしてる。


 こういう仕事をしていると日本の花や植木の老舗同士の取引がどれだけ安心を持ってできているか再認識できるしありがたみがわかる。 最近は取引先は増えたけど支払いが滞る業者さんもでたりしてうちも頭を悩ませることがあったが、どこかで"日本人ならまだ信用できる”みたいな気持ちも正直あるやんね。

とはいえもう一日残ってるけど今回の旅もまたおもしろかった。おれが海外取引を始めて間もないころ、足長蜂の大群に襲われて7箇所刺されたときに運ばれた病院をレンタカーで通り過ぎてなつかしい気分になった。
 
 







posted by seijun at 21:07| for landscape , 庭木