2009年06月08日

one planet

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LADUREの何気ない壁の絵が気になった。
まずその絵をよく見てほしい。

 その風景は風の抜ける草原に松らしき針葉樹、その下にアガベ、左端には桃の木が花と葉を出し、左奥にはヤシらしきものがあり、おおきな羽を広げた孔雀のしたには野草もみえる。なんとも一見まとまりのない国境を越えた感じがいかにも花宇のテイストにもマッチしていておれは好きだった。

ひとはまとまりのあるものを好むのでいろんな国の植物がひとつの空間に混ざって生きているというような雰囲気は普通好まれない。

 例えば庭つくりにおいても和風、洋風、いろんなテイストにくくられるワケだけれども、考え方のひとつとして大きな目でみると地球は一個しかなく、場合によっては国境でボーダーラインを無理して引く必要もない。世界中の植木が生えている庭や絵画があってもよいはずだ。  おれはすべての国の植物を公平に見ているし、地球は一つだという考えも常にもっているから どの国の植物にも興味があるし愛情がある。だから混ざっていてもなにも違和感もない。

いけばなにおいても、一つの器に様々な国の木や花が出会い、活けられてひとつの新しい世界を創る、これは非常に平和で御洒落なことだと思う。
 小原流3世家元の小原豊雲氏が戦後に積極的に日本の枝に洋花、熱帯の花を取り合わせてすばらしい作品を数おおく残した。これはいまでは普通なことであるけれども当時世界でも日本の枝物といろんな国の花を取り合わせて活けるなんて初めてのことだろうと予測する。世界的に見てもそれをいち早く行ったパイオニアとして、この業績はおおいに称えるべきだと思う。 
 
もちろんその土地その土地に根付いた文化を尊重することは大切だ。だが文化というのは時代とともに変化成長していくものだと思う。
 おれの解釈では文化というのは人間が自分たちが行ってきたことを記録として残している部分を指すから、いつの時代になにをやっていたかは記録として残っている以上その文化を壊す心配がない。

だから例えば何百年も前に生まれた日本のたてはなが、現代において松を真にしてバラを添えて活けてあってもそういう考えをするとなんら違和感がない。 別に古人が使った花材に固執する必要がないときもあるはず。

 立花においても、ひとつの器にあれだけの種類の花材をいれて美しく見せることが醍醐味のひとつであり、昔はたまたまその当時に手に入った花材が多く用いられたワケで、もしその当時に洋花が日本にあったならいまの立花の歴史は変わっていたとおもう。古人が日本古来の花材を用いて花をたて、記録として残してきた偉大な仕事は消えることはない。だからそれが文化とともに立花が進化して、現代いろんな花材が国境を越えて立花の素材をとしてひとつの器に入っている、これは至極自然なことだ 
 

文化を花や庭つくりに活かすことは重要だけれどもおれたちはどの国の人間であっても同じ星に住んでいることと、どの国の植物も同じ星に生えていることを忘れずにいれば、他人の活けた花や作った庭に対しても偏見がなくなるはず。狭いこの花の世界はいまは安全な場所で人の陰口をたたいたり足の引っ張り合いをしているひとが多い。おれはそれはほんまにつまらないアホなことやと思うしみんなでひとつの場所にいてるわけやからこれからは認め合って協力していく時代だと思う

 花宇に来たひとも何故うちの会社は桜の花や山野草やサボテン、熱帯植物、山のもの里のもの、ワケのわからない世界中の植物たちがごちゃごちゃ混在してるかすこしは理解してもらえるはず。

 花宇という会社はいつか これからの時代を背負ってたつ花人が世界の平和をねがって花を活けるような舞台が来る日を夢みて、(john とyokoのimagine じゃないけど)そのためにこの星のいろんな国の素材に精通していきたいと思ってる。



ただのカフェの絵をみて暑苦しく語りすぎた感はあるけど、もう一回絵をみていると”きっと天国の植生もああいう絵みたいにいろんな国の植物が生えてるんじゃないかなぁ”と思ってしまった。
一年中花や植物を通して生きていると考えすぎてたまに1人でワケのわからんところへ行ってしまう。笑

今日のおれの書いた記事は、30年後に自分の息子と飲みながらこの記事に書いてることをあーだこーだと意見交換をするのもたのしみやなぁと思う。 
posted by seijun at 08:31| unforgettable flower,  いつまでも

そだてる

パリでLADUREというお店でうまいもん食った
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パリで活動するプロカメラマンの宮本さんに連れてってもらった店のケーキが超うまかった! 
っていうかパリでのんきにこんなうまいもんばかり食ってるワケではありません。笑

パリに来た理由は大きくわけるとふたつ、ひとつは、今年も行われる銀閣寺の花のワークショップとこれからの銀閣寺の花の活動がちょっとでもスムーズに進むようにネットワークづくり。たとえばこの縁がいいカタチで末永く続くためにもパリ市の何処かでいけばな花材を育てることは重要なキーワードになる。 
 もうひとつの理由はおれ自身がパリでの花植木事情を勉強するため。 

今回協力を仰いだparc de villeteというパリ市の庭園(http://www.villette.com/fr/)の部長さんはとても協力的で今年の秋のいけばなワークショップには花材を切らせてもらったりできそうだ うっっし。

パリの日本大使館でいそがしくはたらく佐野陽子さんにもたくさんの助力とアドバイスをいただいた。スペインはともかくパリでは今のところおれはなにもできなくて、人人人の協力がありがたい。

去年にお世話になったアルベールカーン庭園
http://www.museesdefrance.org/museum/serialize/mont-back/0708/montalembert.html)のかたとは明日の午前中に合流する。 午後はさっそくparc de villeteに行き、桜の苗をプレゼントしたあと下見させてもらい、夜の飛行機で帰路につく予定。
posted by seijun at 07:31| for ikebana , いけばな花材