2009年06月08日

one planet

IMGP3164.JPG
LADUREの何気ない壁の絵が気になった。
まずその絵をよく見てほしい。

 その風景は風の抜ける草原に松らしき針葉樹、その下にアガベ、左端には桃の木が花と葉を出し、左奥にはヤシらしきものがあり、おおきな羽を広げた孔雀のしたには野草もみえる。なんとも一見まとまりのない国境を越えた感じがいかにも花宇のテイストにもマッチしていておれは好きだった。

ひとはまとまりのあるものを好むのでいろんな国の植物がひとつの空間に混ざって生きているというような雰囲気は普通好まれない。

 例えば庭つくりにおいても和風、洋風、いろんなテイストにくくられるワケだけれども、考え方のひとつとして大きな目でみると地球は一個しかなく、場合によっては国境でボーダーラインを無理して引く必要もない。世界中の植木が生えている庭や絵画があってもよいはずだ。  おれはすべての国の植物を公平に見ているし、地球は一つだという考えも常にもっているから どの国の植物にも興味があるし愛情がある。だから混ざっていてもなにも違和感もない。

いけばなにおいても、一つの器に様々な国の木や花が出会い、活けられてひとつの新しい世界を創る、これは非常に平和で御洒落なことだと思う。
 小原流3世家元の小原豊雲氏が戦後に積極的に日本の枝に洋花、熱帯の花を取り合わせてすばらしい作品を数おおく残した。これはいまでは普通なことであるけれども当時世界でも日本の枝物といろんな国の花を取り合わせて活けるなんて初めてのことだろうと予測する。世界的に見てもそれをいち早く行ったパイオニアとして、この業績はおおいに称えるべきだと思う。 
 
もちろんその土地その土地に根付いた文化を尊重することは大切だ。だが文化というのは時代とともに変化成長していくものだと思う。
 おれの解釈では文化というのは人間が自分たちが行ってきたことを記録として残している部分を指すから、いつの時代になにをやっていたかは記録として残っている以上その文化を壊す心配がない。

だから例えば何百年も前に生まれた日本のたてはなが、現代において松を真にしてバラを添えて活けてあってもそういう考えをするとなんら違和感がない。 別に古人が使った花材に固執する必要がないときもあるはず。

 立花においても、ひとつの器にあれだけの種類の花材をいれて美しく見せることが醍醐味のひとつであり、昔はたまたまその当時に手に入った花材が多く用いられたワケで、もしその当時に洋花が日本にあったならいまの立花の歴史は変わっていたとおもう。古人が日本古来の花材を用いて花をたて、記録として残してきた偉大な仕事は消えることはない。だからそれが文化とともに立花が進化して、現代いろんな花材が国境を越えて立花の素材をとしてひとつの器に入っている、これは至極自然なことだ 
 

文化を花や庭つくりに活かすことは重要だけれどもおれたちはどの国の人間であっても同じ星に住んでいることと、どの国の植物も同じ星に生えていることを忘れずにいれば、他人の活けた花や作った庭に対しても偏見がなくなるはず。狭いこの花の世界はいまは安全な場所で人の陰口をたたいたり足の引っ張り合いをしているひとが多い。おれはそれはほんまにつまらないアホなことやと思うしみんなでひとつの場所にいてるわけやからこれからは認め合って協力していく時代だと思う

 花宇に来たひとも何故うちの会社は桜の花や山野草やサボテン、熱帯植物、山のもの里のもの、ワケのわからない世界中の植物たちがごちゃごちゃ混在してるかすこしは理解してもらえるはず。

 花宇という会社はいつか これからの時代を背負ってたつ花人が世界の平和をねがって花を活けるような舞台が来る日を夢みて、(john とyokoのimagine じゃないけど)そのためにこの星のいろんな国の素材に精通していきたいと思ってる。



ただのカフェの絵をみて暑苦しく語りすぎた感はあるけど、もう一回絵をみていると”きっと天国の植生もああいう絵みたいにいろんな国の植物が生えてるんじゃないかなぁ”と思ってしまった。
一年中花や植物を通して生きていると考えすぎてたまに1人でワケのわからんところへ行ってしまう。笑

今日のおれの書いた記事は、30年後に自分の息子と飲みながらこの記事に書いてることをあーだこーだと意見交換をするのもたのしみやなぁと思う。 
posted by seijun at 08:31| unforgettable flower,  いつまでも

そだてる

パリでLADUREというお店でうまいもん食った
IMGP3165.JPG
パリで活動するプロカメラマンの宮本さんに連れてってもらった店のケーキが超うまかった! 
っていうかパリでのんきにこんなうまいもんばかり食ってるワケではありません。笑

パリに来た理由は大きくわけるとふたつ、ひとつは、今年も行われる銀閣寺の花のワークショップとこれからの銀閣寺の花の活動がちょっとでもスムーズに進むようにネットワークづくり。たとえばこの縁がいいカタチで末永く続くためにもパリ市の何処かでいけばな花材を育てることは重要なキーワードになる。 
 もうひとつの理由はおれ自身がパリでの花植木事情を勉強するため。 

今回協力を仰いだparc de villeteというパリ市の庭園(http://www.villette.com/fr/)の部長さんはとても協力的で今年の秋のいけばなワークショップには花材を切らせてもらったりできそうだ うっっし。

パリの日本大使館でいそがしくはたらく佐野陽子さんにもたくさんの助力とアドバイスをいただいた。スペインはともかくパリでは今のところおれはなにもできなくて、人人人の協力がありがたい。

去年にお世話になったアルベールカーン庭園
http://www.museesdefrance.org/museum/serialize/mont-back/0708/montalembert.html)のかたとは明日の午前中に合流する。 午後はさっそくparc de villeteに行き、桜の苗をプレゼントしたあと下見させてもらい、夜の飛行機で帰路につく予定。
posted by seijun at 07:31| for ikebana , いけばな花材

2009年06月07日

パリのフローリスト

 去年秋のパリでの京都名宝展(ZEN展)で活躍したコーディネーターの宮本さんhttp://blog.hanau.jp/article/21161322.htmlと合流、今日はまずパリの評判のフラワーショップ、VARDAへ案内してもらった。
IMGP3155.JPG


そして斉藤由美さんと再会。
明日7日はフランスの母の日で忙しいのにも関わらず斉藤さんは歓迎してくれた。”いつもブログをみてる”と、あっさり言う斉藤さん。いろんな話で超もりあがる。


 話をしながらも慣れた手つきで花を捌いてどんどんブーケを作り上げる姿や、次々に入ってくるお客さんをフランス語で対応しながらお客さんを満足させていくのをみて”さすがやなぁ”と思った。
IMGP3149.JPGIMGP3152.JPG
パリのホテルリッツなどの花の装飾を手がけたり売れっ子の斉藤さん。ちなみに斉藤さんもまた、いけばなからこの道に入ったらしい。

 斉藤さんが”こうやって好きなことをやれているから”と言っていたのと、”私はスポ根世代”と言っていたのがとても印象的やった。 ”気合い”という言葉を発する女性もめずらしいと思う。

今日またひとり、本物のフローリストを間のあたりにした気分です。

 
おれはたまたま生まれたときから生涯の生業を授かったわけで、そういう意味ではただラッキーやったと言えるのだけれど、斉藤さんの場合、自分で自分の道を切り開いてきて、やりたいことをやっている。
(世襲制は世襲制でいろいろ辛さもあるのだけれども、)ハビエルも然り、そういうふうに自分の人生を切り開いて歩くひとを見ているといつでも自分自身に不思議な劣等感を感じるのだけれども素直に応援したい気持ちになります。

posted by seijun at 06:46| diary

2009年06月06日

これらの写真のおかしい?ところを見つけてください


SN3J0038.jpg
通りすがりに見たフェニックス ダクテリフェラ。 通常ヤシは成長点が一個しかないから普通の木のように枝が分かれたり分岐しない。ほら、枝別れしているヤシなんてみたことないでしょう。しかしこれは突然変異でみごとに分かれています。


IMGP3142.JPG
これはスペインの国内線の飛行機のなかで撮った写真。


IMGP3094.JPG
別にこの写真をみる限りおかしいところはない。が、とにかくこのおっちゃんの耳毛が凄い。、たくさんの毛がなんと重力に逆らって斜め上に向かってまっすぐ豪快に生えていた。写真に写ってないのがおかしい。ちなみにこれまた写真ではわかりずらいが鼻毛もすごかった。鼻毛といっても鼻の穴から出てる通常の毛ではなく鼻のてっぺんに100本くらい細かい髭みたいなんが生えてるの!スペイン人に男性ホルモンの格の違いを見せつけられた感じだ
posted by seijun at 06:49| unusual plants , キワモノ 

2009年06月05日

こんなにたのしくていいのかなぁ仕事。

今日は朝4時に起きて日本の仕事もやってます。ちょっとした原稿をチェックしたり、お客さんのためにササユリを段取りしたり植木を用意したり。見積もりを送ったり。


昨日はビッグデーでした。夢中で農場をまわって、お気に入りの買ったばかりのコーデュロイの短パンが破けて泥だらけ。

IMGP3099.JPG
これはAlyogyne hakeifolia "Melissa Anne"

when you meet a plant which you don`t know, and you feel something, it is a time to pick it up and just try it.

IMGP3110.JPG
これは自然に盆栽風になる特別なヤシ。たまらないです
posted by seijun at 14:30| rare plants 希少植物

ついに

来週積み込みされる樹齢700年のオリーブの巨木の一部。
IMGP3126.JPG
完璧に荷造り養生されて、芽も吹いてきていた。 興奮。


失敗の乗り越えて、


ようやくここまできたね。




posted by seijun at 14:19| unusual plants , キワモノ 

2009年06月04日

かびんに

IMGP3076.JPG今日は朝4時に起床してバルセロナ→マドリードと飛行機を乗り継いでさらに車を3時間飛ばしてスペイン南部へ。スペインは田舎へ行くのがめっちゃ不便で困る。

 今日は取引先の農場へ行き植木をちょろっとチェック、そのあとはアンティークの土器を仕入れにいった。
IMGP3086.JPG

IMGP3081.JPG
これは200年以上も前にヨーロッパ人がオイルを貯蔵するのに使っていた土器。これ買った。 ヤバいです。

これのでかいやつ(2m、1トン以上)のやつも2個仕入れた。それそーとーヤバいです いい花瓶になるわ

どうせ今回は総重量12〜15トン分の植物仕入れをする。のでどさくさにまぎれてこの際花瓶も詰め込んでしまおうという作戦。

今日はなんとも美しい花瓶に過敏に反応してまうなぁ〜
posted by seijun at 03:26| diary

2009年06月03日

park guell

SN3J0027.jpg
世界いち有名なトカゲの前ニテ

SN3J0011.jpg

SN3J0032.jpg

28になって初めてみたガウディの建築&庭はとても刺激的で、見ているだけで想像力が引き勃つような魅力があった。
もちろん遊んでいたわけじゃないよ。パートナーのハビエルと、再会を喜んだあとは室内でテーブルを挟んで積もる話をしてももったいない、ということで天気をいいし、息子のレオを連れて散歩がてらにpark guellを歩きながら思う存分植木の話をした。 
 
植木や仕事の話は、天気のいい日にお陽さんの下でするのにかぎる

戦友ハビエルは以前におれたちがスペインのガーデンショーで樹齢150年の蘇鉄を持ってったときに(http://blog.hanau.jp/article/14516924.html)(http://blog.hanau.jp/article/21402674.html
出資してくれたスペインの合資会社のジェネラルマネージャーになっていて中近東を中心に世界中飛び回って仕事をし、バリバリやっている。ちなみにその合資会社はこの一年で中近東諸国に5百万ユーロ以上を売り上げた(一本くらいうちの植木を売ってくれてもいいのにね。笑)ヨーロッパは空前の不景気で大きな植木がぜんぜん売れないらしいけど、中近東はドバイはぜんぜんあかんらしいが、アブダビの人工島、カタールの人工島、サウジアラビアの空港などおおきなプロジェクトが着実にすすんでるらしい。夢のようなスケールだ。

恋愛も仕事も自分からアプローチできないタイプのちっちゃなおれ様は、ハビエルからその業界のおもしろいひとたちを紹介してもらうだけで勝手にハイな気分になっていた。
 ハビエルはもうすでに植木のブローカーではなくなっていた。盟友が出世してるのを間のあたりにしてうれしい反面ちょっと嫉妬もした。

ガウディに感動もせなあかんし、ハビエルの近況に嫉妬せなあかんしいそがしかった。
SN3J0019.jpg

この季節はスペインは夜八時になってもぜんぜん明るい。そのあとはバルセロナの街を歩いて大好きなカンペールで買い物をしたり、jaime hayon(ハイメ アジョン)の店に行ったりして楽しんだ。
 
posted by seijun at 05:18| diary