2008年06月30日

月末、おにごっこ

CA341142.jpg野生のタヌキがおれのお化け鶏頭の畑に出現。腹が減って芽をかじりにきたんか!


目があったあと、10秒くらいお互い静止してライバル心をむき出しにしてにらみあい。

そしてヨーイドン!

ってな感じで、タヌキとおれが猛ダッシュでおにごっこ状態。 
  死ぬ気の形相で追いかけたんやけど、今日はおれの負けや。
生け捕りにしたかったんやけど、捕まえれんかった。息がきれてハーハー言うくらい走ってもうた
 
っていうかあのタヌキうちのモコにめちゃ似てんなぁ。

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っていうかモコがタヌキに似てるんか。 笑



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今日も畑仕事。みんなはひたすら草刈やけど、おれと正二さんはとにかく瑞光松の”松止め”をやる。 毎年この季節になるとおれと正二さんはずっと松の剪定に入るねん。この”松止め”はちょいといろいろあるので、この仕事は他のだれにも教えようと思わないので毎年正二さんと二人でやっている。
 いま”止めた”松がそこから芽が吹いて年末に見違えるような立派な松になるねん。
 これらは植木としてではなく主に大枝の切り枝として卸している

 いい松を生けこみなどに使えるプロが減っている不景気のなかでも、こうやっていい品物は伝統なのでずっと絶やさずに作っていこうと思ってる







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例のバナナの花が一皮むけてきたぜ




posted by seijun at 22:54| for ikebana , いけばな花材

2008年06月29日

和風庭園の材料あつめ

今日はいまうけている数箇所の造園現場のために庭用の木をあつめている


普段はそんなに緑化樹などはあつかわへんねんけど、
 1本1本の樹形にこだわる庭師さんや普通の木でもちょっとシャレたやつを提案したいときとかに、おれがこうやってプロのために植木を段取りするねん。 



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よくおれがお勧めするのがこういうそよごの木の株立ち。樹形がきれい。常緑で病害虫につよいし、シンプルなのがいいやん
 今回も使わない手はないやろう
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そよごの葉っぱのディテール。

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これは日本のトネリコの木。クロトネリコ。みんながよく使うトネリコはシマトネリコというやつで、これは違う。落葉樹やねん。この木も非常に樹形がきれいで気にいった。

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トネリコの葉っぱのディテール


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これがシマトネリコ。まぁ なんというか、普通なんやけど、常緑で観葉植物っぽい感じのためか人気がある。とにかくつかいやすい。 こんな木やったら何百本探してといわれても楽勝。
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シマトネリコの葉っぱのディテール



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このサイズのこういう樹形の青枝垂れもみじは使いやすくて、造園やディスプレーに重宝する 


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これはひょうきんな樹形のユズリハの斑入り。常緑なので観葉っぽい植木をさがしている人におすすめ
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葉っぱのディテール


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これは金明孟宗竹。黄金の幹肌に青のラインがきれい。昔、初めてみたときは染めたものかと思うくらいやった。鉢植えでこの仕立て方は値打ちあり
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幹のディテール



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これは木性羊歯 つまり木になるシダの仲間で、ディクソニア アンタルクティカという。 和風庭園の仕事でも、逆にこういう木がうまく和風に入るとちょいと変わったおもろい庭になる。オーストラリアとニュージーランドに生えてるやつ
なんしか手入れが不要でラクなのが一番


posted by seijun at 19:16| for landscape , 庭木

2008年06月28日

懸垂

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建築家の島崎さんは川西でなづな工房を主宰している 

設計士として忙しくしながら、NPOを立ち上げたり地域社会の活動を応援している
 花宇も協賛させてもらった、3、4年前の川西の文化会館に村上龍さんを呼んで”13歳のハローワーク”のイベントをやったのもこの人やねん なかなか静かに熱いおっちゃんやねん。

今日は大阪スカイビルの近く島崎さんが設計した物件を下見。
この物件は施主さんに引渡しの前に見学会が7/5,6におこなわれるよ。興味のあるひとは聞いてみよう おれは植物を納める係。


今週後半はアポや打ち合わせがひっきりなしに20件ちかくあったので 
うーん 体がなまる



ということでなんとなく大阪での打ち合わせの合間に公園で懸垂してみた
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学生のころは体育測定で満点やったおれも15回しかできなかった... 泣
おれが10回できなくなったら花屋引退やな






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おっと、花のカタチが見えてきたわ

posted by seijun at 20:13| diary

2008年06月26日

一休寺ニテ

CA341132.jpg今日は仕事を抜け出して一休寺へひとっとび。


いいお寺でびっくりした。
茶室、建具、庭木、庭、襖絵、一休さんゆかりの品物、全部ぜんぶよかった。感動するよ。 

こおりが入ったお茶と、納豆がよこに一粒添えてある、小豆のおやつまでだしてもらったよ。ここのお寺はどこからともなく納豆のにおいがしてくるねん。それがすごいいいにおいやねん。納豆といっても普通のじゃなくて、塩っ辛いやつ。
一休寺に行けばわかるよ。名物やね。
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一休寺に行ったのは他でもなく、気になる佐野玉緒さんの生け込みのため。 普段はあんまり末端の現場に行くことがないおれやけど、 今日は特別。




今日の”たてはな”は家庭画報の9月号?に特集される。ここでおれがあーだこーだ言ってる場合じゃあなく、とにかく見てみよう。これはオバサマたちだけじゃなく、例えば世間の20代男性たちにもみてもらいたいもんだ。 (本当は生の空気のなかでみる花が一番やけれども)


 
 6月の終わりのこの季節と、この温度と、一休寺の空気と、秋の花材の”たてはな”。
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ドキッとしたなぁ。


posted by seijun at 21:02| for ikebana , いけばな花材

2008年06月25日

念ずれば花開く

? 3866.jpgこれは記憶に残してほしい。


いままでのおれのプラントハンティングの中でも、この植物を見つけたときに感じたパッションは、5本の指に入る。



種から育ててこの大きさになって、
そしてついにつぼみをあげた!
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本当に植物の造形美には驚かされてばかりやけど、このバナナの実を見たら、まじびびるで。 これから毎日のように、このつぼみが膨らんで、花になり、やがて実がなっていく様を写真に撮ってのせていこうと思う。 まぁーみていておくれ。

おもろいでー






  
posted by seijun at 21:41| unusual plants , キワモノ 

2008年06月24日

秋風

CA341124.jpg今日は 秋用の花材を切りにまわる


6月の今の時期に紅葉のモミジは、秋用の撮影などでは貴重な花材。うちはあるテクニックで、この時期からモミジの植木を紅葉させるねん。 珊瑚閣モミジ(サンゴカク)は、おれの好きな花材のひとつ。
 
水が上がらないのを承知で、ダメもとで萩も切ってみた。
季節をおちょくるように、開発で道路際にうちつけられたコンクリートの上で狂い咲きしているのを見つけた
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posted by seijun at 20:05| for ikebana , いけばな花材

2008年06月21日

フィカスのあたらしいやつ

CA341118.jpg”めがねイチジク” と名づけよう。
まだ種名も特定できてないこのフィカスは、ある東南アジアの国のジャングルへいった時、発見したもの。そのとき案内してくれたプラントハンターにはお礼にめがね柳の苗をプレゼントしてん。大喜びやった。


フィカス(日本のイチジクの仲間)属は世界中のいろんな国にいろんな種類が分布してて、日本でもフィカスは観葉植物として結構な種類数が出回っている。

おれもいままでいろんなフィッカスと出会ってきたけど、この葉っぱがクリッとめがね柳みたいに回るフィカスはかなりのお気に入り。しかも葉っぱはすこし毛羽立っていて日本のイチジクの質感にそっくりやねん。一人前にイチジクにそっくりな小さい実もなるよ。 全体的にはキテレツ大百科のベンゾーさんにすこし似ている


こういう植物は苗をつくると、観葉生産者が食いついてきたり、おれのオヤジがヤフオクで安く出品したりするので、いままで、秘密の温室の親木畑に植えて大事にしたためてきたけど、今回はいけばなの撮影用に始めて使ってもらう。 造形作品にはおもしろそうやん。

日本のイチジクの学名はたしか、 Ficus carica 。
眺めていると葉っぱの感じからcaricaの変種に思えてくる。 
もしcaricaの変種なら正しい表記のしかたは Ficas carica var.Megane 。
 
 どうかな?


 
posted by seijun at 14:32| excursive plants やんちゃな木

2008年06月19日

今日は勉強の日

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だいぶ前に奄美で撮った写真





今日はオークビレッジの稲本 正さんの話を聞きにいってきた。

 相当エキサイティングで、いままで行った講演で一番聞き応えがあったかも。こらぁすごい会社やで 笑

 世の中にはゴマンと頭のいい人がいるけれど、それを凌駕する行動力を持ち合わせている人ってあんまりいないやん。

本ばっかり読んで頭でっかちになったり、情報ばかり追いかけて情報通になったりして、仲間うちの飲み会では立派なコメントを言える人はそこらへんにたくさんいる。
でも自分の”声”を世の中の人に発信して行動する力が重要なんやろう。

 稲本さんはそういう意味で自分の思想を最大限にパフォーマンスできる行動力がある、と思う。
いまのビジネスの最低条件である、”エコ”というキーワード。
これを最大限に具体化して、カタチにし、ビジネスとしても大成功をおさめている稲本さんがすごいと思った。

おれは植物そのものは死ぬほど愛しているけれど、(まわりからは本当に未来があってすばらしい仕事やねといわれるけど)たとえば花宇の11つに分かれている温室で重油を炊いて植物を育てていることはどういうことか、とか、山からの恵みをわけてもらって用意しているいけばな花材の仕事は、本当はどういうことなのか、最近よく考える。 

それにおれは本当はいけばなをやっている人やいけばなに携わった仕事をしている業者さんたちにもうちょいでいいから一輪の花の出生とか、そこに花がある軌跡について理解を深めてほしいとも思う。
100円のバラの何割が輸送コストなんだということとかね。
そういうのを感じれるだけで、ただなにもわからずに花を売り買いして儲かった儲かってないと言っている業者より、しらみつぶしに美しい木を切り倒して商品として売っている業者よりはマシかもしれないけど、 おれはもっと勉強して、花宇の仕事を(世間のエコブームにつじつまをあわすためじゃあなく)本当の意味でおもしろくて気持ちのいい会社にしないと! 
 
 農協に行けばわかるねんけど、今年から肥料の値段があがるねん。だから農協はいま百姓さんや農家に肥料のまとめ買いを呼びかけているよ。これってもちろん原油高が関係してるわけやけど、汗をかいて植木に肥料をやっている一見さわやかに見えるおれたちは、石油によって作られて石油によって流通している肥料をやって植木を育てて、軽油車で植木を配達しているワケなんやけど、なにがほんとうに環境にいいんかなんて考え出すと大変やわ。

会社として、見せ掛けだけのイメージ先行のうすくてかるいエコはしたくないんやけど...

最終的に本当はエコって金儲けと反対のベクトルか?  やっぱり本当にエコを極めるつもりならホームレスになるしかないんかぁ。いや、 そんなことはない。
 恥ずかしがらずに言うと、おれは金持ちにもなりたいし環境にいい仕事もしたい。


 とにかく、考えすぎると動けなくなって、いまの勢いも落ちるし、かと言って考えないで花を売り買いしていると未来がしょうむなくなる。この二つの相反する欲と現実とむきあっていかなあかんぁ 
 
 人に感動を与えれる植物をさがしだすのが花宇の仕事でおれの理念。今日びそれをうまくエコさせなね

posted by seijun at 23:50| diary

2008年06月18日

手紙

トライやるウィークの中学生から手紙がきた


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中学生のほんまに率直な意見がかわいくてしかたない。

おれもこの仕事をやりはじめたときも ”こんなにしんどい仕事を一生やらなあかんのか” と思ったから。 


 中学生たちに
 ”でも、ラクな仕事って世の中にはないねんでぇ〜” 
って言おうかと思ったけど、やめた。笑 

posted by seijun at 19:24| diary

2008年06月14日

pu-ri

プーリさんのカレー屋が二日かぎりで復活! 
プーリさんのファンが集まった
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 おれは何度も友達に言うてるがプーリさんのカレーほどうまいインドカレーはない。
今日も最高にうまかった
うまかった
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posted by seijun at 22:35| diary

おお 川西市

CA340990.jpg毎年この季節になるとうちの地域の生産組合みんなで溝掃除がある
地域で百姓農業をやっている50代、60代、70代の人と27歳のおれで構成された組合。専業農家もいるが、地元の米屋さんやサラリーマン、事業家、公務員のひとなどみんな人それぞれやねん。これがなかなかたのしいメンツで毎回の溝掃がたのしみやねん。
 今年は例年に比べて藻とフナが少なく異常にタニシがおおかった。二年前までみかけたドジョウも見なくなったのが気になった。


今日は
おれの大好きな地元のまち、川西ついて話たい。
この、大阪と神戸のちょうど真ん中にいちする川西は、中心部は結構最近栄えてきて充実しているのですごく便利。だって紀伊国屋書店やHMVも川西店があるねんで。ツタヤもでかいよ。

 なのにすごく田舎にも近くて、街の中心部から車をすこし走らせば、山や畑がでてくる。うちの畑がるあたりでは、かなり古い家もけっこうあるねん。

川西にはかくれたおもしろい人たちがじつわ結構いてて、みなそれぞれボチボチ?がんばっている。川西市民はみんな川西が大好きや。

川西の中心街からあるいていける距離に花宇がある。絹延町という地名やねん。 

花宇のあるところは便もよくてJRも阪急も阪神高速もバリちかい。ローカルの能勢電車はかわいい。
 花屋をやるための土地だったのか、運よく花宇の地下には井戸水が流れていて、それでこれだけの水にめぐまれて商売ができている。うちはここで明治の元年から花材屋をやってきた。
 しかも絹延町は本当に静かで目の前には猪名川と五月山があって、老人と子供にもやさしい町や。最高やで。
夏になるとイチジク畑からいいにおいがしてくる。

おれはいままで17カ国、何十回と海外へ行く機会があったけど、特にシドニーや伊豆に住んでいたこともあったけどやっぱり総合的に考えると川西ほど住みやすい町はない。 人里はなれた最高に空気のきれいなワサビがつくれるくらいの水が流れる場所に住みたい気もするが、やはり田舎すぎると若いおれには多少不便な感はあるしね。
 
 いま川西市民が気になっているのが、うちと、カフェhanareの間にひろがるでかい空き地、”中央北地区”のことやろう。おれが高校生くらいまでのときはここは世界で二位のクオリティーの皮を生産する皮工場があった。環境改善のために市が乗り出して、いまはサラ地になっているねん。 聞いた話によるとこれだけのでかい土地が都市部に残されてなにをするか決まっていないところは 日本でもここしかないらしい。 地権者が300人くらいいるらしく、保障なども大変やろーなぁと思う。 
 おれと同じ生産組合でみぞ掃除をやっているひとで、ひとりおれと心安いおっちゃんがいる。実はそのおっちゃんこそ中央北地区の街づくりプロジェクトの部長さんだ。役所に勤めて30年、まちづくりをずっとやってきたがこんなにスケールのでかい街づくりに携われて本望だと言っていた。

 市民やすぐとなりで商売をやっているいち市民のおれなどは、やはり公園など、気持ちいい空間がほしい。けど、地権者側としては収入などもふくめて納得のいく土地活用をしてもらわないと納得するはずがないねん。
 おれはただスーパーやもしくわ公園を作ったところで不平がおこるので、ここに山みたいなのを作ってそのなかにスーパーなどをつくったらおもしろいですね、と言っている。屋上緑化を膨らましたイメージ。公園の下に町があるイメージ。それでもってフンデルトヴァッサーみたいなのが理想かな。おもしろいイベントなどもやりたい。
どうせ人がつくる町なら、機能的に、おもしろく、ある意味いま風に環境に配慮したイメージの町を作ってほしいなぁと思う。

おれは小さいころは遊び場にたくさんの公園をチョイスできたし、のぼる木にも、蝉取りも、水遊びにも花火をする場所も不自由したことがない。 大都市に住んでいる子供たちがいかにも区画整備のなかでなんとか作られたビルとビルの間のいつもおなじ公園で遊んでいるのはどうもかわいそうだ。


川西は人と町と自然が調度バランスがとれた本当に理想の場所やとおもう。


こないだMIHOミュージアムの庭師さんが、世界でも完璧に自然と街が融合できている街は日本の京都と南アフリカのケープタウンしかないと言われている、とおっしゃていた。おれはぜひそこに川西市を付け加えたい



posted by seijun at 14:23| diary

2008年06月12日

ビジョヤナギ

CA341074.jpg今日は 未央柳を1000本切りに行った。
未央柳と書いてビジョヤナギと呼んでいる。



毎年こいつを切るころになると、梅雨やなぁ と感じる

今日の現場はマムシが多いので未央柳の株に手を突っ込んで切るんやけど、そのまえに足でガザガザしてマムシがいないか確認してからやるねん。
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気をつけてみてみるとけっこう白い粉みたいなのが葉っぱについていることがよくある。うどんこ病にかかりやすい


やっぱり山の仕事が一番きもちいい
posted by seijun at 19:15| for ikebana , いけばな花材

2008年06月11日

羽ばたく

 

バルボフィラム ギガンテウムはまだいけばなに使ってもらったことのない全く新しい花材。いろんなランがいけばな、アレンジメントで使われてきたが花を見るためのそれらと、葉と植物体そのものでみせるこの花材はそれらと一線を隔てるような気がする。
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数年前にボルネオに食虫植物をさがしに行ったときこれの花をみたことがあるねん。 まじで感動した。じつわ花宇でも何度か咲いたことがある。




”これが終わったら死んでもいい”と、今回個展をする80歳のトップアーティストが言っている。そんな先生やからこれまでの自分の世界観を花に託すために選ぶ花材はハンパじゃないものばかりやった。 しかも使用する器も世界最高峰のモノばかり。興奮するぜ。



じつはこの先生、10年前に心筋梗塞で危篤になり死にかけたことがあるらしい。

 そのときはすごいたくさんのひとと医者のおかげで一命をとりとめたらしいがそのあとも二度あぶなくなったらしい。けど、やっぱこのひとを支えているのも、とにかく花に対する情熱やとおもう。 やはり植物をみているときの目が違う

 


いけばな全盛時代(あえてそう呼ばせてもらう)の80年代終わりまで、日本には800万人のいけばな人口がいた。これはいうたら10人に一人いけばなを習ってたってことやん。いまは 1
億2000万の人口のうち300万人。300万人という数字は正直”半分以下に減ったのか。”というよりかは”まだ300万人いてよかった”って思うくらい。
 でも、よく考えたら、その過半数はお年寄りかもしれない。なら、20年後30年後はどうなる?
 女性なら嫁に行く前にお茶と着物とお花は習っておくっていうすばらしい文化はどこへいった? 
 ここが変だよ日本人じゃないけど、もっと日本のすばらしい文化を若者が支えていかなあかんのちゃうのー。!
(まあ お茶と花を習うっていう習慣はバブルの時代にできたものだが)


おれんちはいつも花を生けていたいと思ってるよ。
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 こういう先生などがいけばな子供教室に尽力されているのもさすがやと思うねん。文部科学省もそれに相当の力を注いでいるという事実もうれしい。
 植物も人もそだてるなら種を撒くところから始めるのが大事やとおもう。そして種で撒いた植物の根は、成長したあとから挿し木や接木で育てた植物の根よりずっと踏ん張りが強い これは人も同じと、思う。 







メディアは確実に大衆を操っているが、そのメディアを操っているのは小数の頭のいいひとたちで、頭のいいひとたちは利益を生むことを優先し、たとえば視聴率を稼げる素材にしか目をむけない。 

 
日本がせっかく育んできた貴重な文化を伝えたり残そうとしているリアルな人たちがいる。

いけばな界においても、そういうひとたちがはばたいていくのをおれはまち望んでる

 
 
 

posted by seijun at 22:18| for ikebana , いけばな花材

2008年06月10日

スモークツリー スモークツリー

CA341062.jpg今日は太い藤づるを田中に切らせてみる








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今日はいけばな冊子の撮影用に花材を集めている。 スモークツリーが調子に乗っているCA341069.jpg



スモークツリーは花が花先まで十分に煙状になってから切り花につかう。 花が若いと水が下がるから。
若くて元気のいい木は花がでかいので大枝の生け込みや装飾にむいている。こういう風に古木になるとひとつひとつの花穂が小さくなるのでいけばな用にむいている。


posted by seijun at 19:46| for ikebana , いけばな花材

2008年06月08日

京都とパリのこと。

今日の銀閣寺は、 なれない電車で行ってきた。 
 たまに電車に乗るようになったとはいえ、苦手意識のせいか、電車にのると緊張してしまう。 




今日の花材は、笹百合、縞葦、夏はぜ、姫百合。
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今日はここで大注目のニュースがあって、



 今年はパリと京都の50周年記念、ということで今年の10月に相国寺、金閣寺、銀閣寺の協力のもと、京都の名宝展がパリのプチパレ美術館でおこなわれるねん。 これはパリ市長と京都市長が企画しているらしい。




このとんでもなくスケールがでかくて、意義深くて、おもしろそうな展示会に、



 銀閣寺花道場花方の佐野玉緒さんがプチパレ美術館メインゲートにて、いけばなデモンストレーションをする




さいこうです。
鼻血がでるくらいかっこええ話やろ。 


おれはこの話をきいてから半年、ずっとこの展示会のことが頭から離れないでいた。 




 しかも佐野先生は、1ヶ月半という超ながい期間のあいだプチパレ美術館にて花を3箇所にライブで毎日毎日生け続けることになる。本当にたくさんの人の前でそれほどの期間、花を生け続けるなんて聞いたことがない。しかも世界レベルの舞台やで。空前絶後やで。
 






花はみずもの。

どんなに用意や準備していても自然のものを扱う以上トラブルはさけれないしリスクは大きい。 ましてや日の丸を背負って世界中が注目するなかで花をいける先生の両肩にはとんでもない重圧があるかもしれない。 




突然、花宇に銀閣寺からふっと佐野さんがきてからまだ一年もたっていない。


けど、おれは佐野玉緒という花に生きる人を見ていて、思うねん。
音楽のバンドでいうと、佐野先生はライブバンドの域にあると思う。どんなバンドもリハーサルは必要やけど、フィーリングによってそのステージをアドリブで作っていくライブバンドのように、その場その場の雰囲気やその地方の花材を生かして、花を生けあげていく。肝が据わっている、というのもあるけれど、とてつもない数の花を生けてきた日々からの自信なのか、生まれ持った才能なのか、とにかく佐野さんはこの舞台にはさいこうのキャスティングやと思う。

また、有名になるためや、自分を誇示するために花をいけてきたのではなく、文化のために、花道を受け継いでやっているというまっすぐな信念が尊敬できるねん。あの若さですごい女性やと、思う。
 今回のパリ展に関して、おれにできることといえば、日本からもちのいい花材やいい枝ぶりの松を用意したり、現地で花材を集めたりするための情報など、花屋としてできることくらいしかサポートするくらいしか能がないけれど、世界にいけばなが発信し広まっていくことをおれは誰よりも強く願っているので、協力の手は惜しまないつもりだ。






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 ”本当にすげえことっすね!”

と話すと

 ”本当にねぇ、どうしましょうね” 
と笑ってみせる佐野さん。

 一昨日、ドイツでのいけばなデモンストレーションを成功させて帰国したところやのに、疲れもみせない。 
やっぱりこういう人がいてると、日本の誇れる日本の文化芸術いけばな、これからもおおいなる可能性があるね!(あたりまえか 笑) いけばな万歳。



posted by seijun at 22:21| for ikebana , いけばな花材

2008年06月06日

春の花材と熱帯植物と茶花

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2月くらいからこの花展のために季節をコントロールしてきた桜や梅、桃など、がいい感じでつぼみが膨らんできた。



季節の旬の花材はもちろん、いまはうちの温室でもたくさんの熱帯植物が花を上げてきているので花展でも活躍。
 ホヘンベルギア ステラータがいい色になってきた。
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ポルティア ペトロポタナみたいな花を切り花用に生産してる生産者なんかいるわけないよなぁ。こんなに時間のかかるやつ。こういうのが咲いたとき、市場に流通させるために花を生産してないこの仕事のおもしろさを感じる
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花宇の場合、旬の花材から季節を先取る花材、過ぎ去った季節の花材、熱帯植物、山野草などの茶花風の花材まで規格外の大きさでもなんでも揃えれるのが特徴。 



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これはアメリカシャガの花。 花自体は一日でおわるので普通は使わないけど、こいつのおもしろいところは普通のシャガとちがって、葉と葉の隙間から1mくらいの長い茎をだしてその先に花をポツンとつける。やがてそれが子供になり、地面に付くとそれが親株となって増えていくねん。
 花材としては、その長い茎の先に子供を生んだ状態を線で使う

  
そういえば
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毎週かかさずうちに茶花をとりに来続けて20年の橋本さん。 残念ながら船場吉兆さんがああいうカタチで幕を下ろしたのは、20年もうちの茶花セットを吉兆に生け続けた橋本さんにとってはショックも大きいやろう。 
茶花が得意な花宇としてもちょいとさみしいなぁ。 

橋本さんに”今日はすこし元気がないっすね!”と声をかけると”しばいたろか!”   といわれた 笑
 







posted by seijun at 20:09| for ikebana , いけばな花材

2008年06月05日

大阪の武部さん

草月流 家元の勅使河原茜さんが大阪に来る。
勅使河原茜さんといえば、一昨年の東京で行われた個展が凄まじくて、相当印象に残っている。(本当に感動した)
また、その個展のためにスケールのでかい花材をたくさん苦労して用意したのもいまだにおれの中での思い出にのこる仕事のひとつ。 
 決して表に出ることのないこの仕事をやりながらも、勅使河原茜さんがおれの切った花材を使っている作品をみるたびに、一度会ってみたいと思ってしまう。
すきなアーティストの一人やねん。

今日は朝から土砂降りのなか、今回茜さんのデモンストレーションの花材を切りにまわった。


正二さん VS 野村もみじ3m
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冷蔵室からはまだ芽をだしていない4mのしだれ柳を呼びおこす
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もう70歳になる武部さんは、花宇とはおれのおじいちゃんの代からの付き合いだ。いけばな黄金時代の象徴 勅使河原蒼風氏などと仕事をしてきた人やねん。 かっこええわ。 こういういけばなひとすじの昔堅気の花屋のオヤジさんがおれは大好きだ。
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posted by seijun at 23:04| for ikebana , いけばな花材

あたらしいアガベ デビュー

今日は名古屋へ。

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”趣味の園芸”でサンスベリア特集がされたらしい。 
そうなると、うちへの問い合わせも多くなる。今日はそのために名古屋の市場へ問い合わせがあったサンスベリアの品種いろいろや、谷津倉さんが東京のニュースキャスターのお庭に植えるアガベやブドウの木など市場へ届ける。




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谷津倉さんに使ってもらうこの青いアガベはまだ日本でうちしか取り扱っていないモノで、先にしか棘がなく耐寒性がある。一度Grafさんに撮影で貸し出した以外いままで一度も売ったことのない品種。うちには常にいろんな植物の生産者さんが新しいネタ探しに来ているけど、いままでどんな多肉生産者もこのアガベは初めてみたといっていた。 
 3年まえにオーストラリアのある植物園からほんの小さな苗を譲りうけて、手塩にかけて育てて、いまでは20,30株くらいに増えて、造園に使えるくらいかなりずいぶんでかくなって、おれの温室でブイブイ言わしてるわ。
このアガベの何がいいって、シンプルで青いところ。まちがいなくハイブリッドやと思う。品種的には”月夜烏”と”アテナータ”と”テキーラ”の中間くらいで、葉が青い。

 和名は自分の名前をつけたいくらい。 なんという名前にしよう?



今日もってきたブドウのこんな鉢上げされたやつがあるなんてプロなら逆に信じないやろう。  市場の台車の上にほんの少し置いてあっただけで、仕入れにきていたたくさんの人から注目されていた
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 ブドウも気分がよかったやろ。ブドウ冥利につきるってもんだ。




 基本的な植物の流れは、消費者が小売店に問い合わせた植物は、その小売店が仕入れている卸屋に問い合わせ、卸屋は市場へ問い合わせ、市場は生産者に問い合わせる。 

おれたちの場合は、卸屋や市場で手に入らない植物や切り枝などの問いあわせがあったときに相談を受けることが多いのでつねにホットな植物を在庫としてもっていることと、どれだけ山を知っているか(どこにどういう植物があるか知っていること)が重要になってくる。 切り枝、植木はともかく、観葉植物はまだまだ勉強して強化していかないとあかんねんけど、信頼してくれているプロは、ややこしい問い合わせがあると真っ先にうちに電話してくれる。


名古屋なので、花年さんの社長さんに挨拶をしにいったあと、
帰りに各地方から名古屋に集めてもらっていたネペンセスやアロカシア、シュスランなど、いけばな用花材に仕立てなおす素材をバンに死ぬほど満積に積んでかえった。

posted by seijun at 00:05| ornamental plants , 観葉

2008年06月03日

香る

だんだん家ができてきた。

日本人なので和室に季節の一輪挿しがしたいので、さっそくうちの山から切りたての大山蓮華。
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おれの大好きな大山蓮華。


たった一輪で、部屋全体がほどよく香る。



もう野生では、ほとんど見られなくなったこの花は、毎年みてもいつも神秘的で、季節感があって、だれもが酔いしれるくらいのその芳香は、ひとりでも多くの人にこの花のことを知ってほしいと思わせるねん。
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二年前にnamaikiマイケルがUAさんのステージの植物デザインを手がけたとき、ひそかにおれはステージに添えたこの花の芳香が、ライブステージでどこまで香るか、ひとりどっきり実験プロジェクトをしていた。 
 五感を刺激する舞台では、花を見せるだけでなく香わせる仕事もおもろいかもと思っている。


いまの季節やと、ササユリか大山蓮華が抜群やね。

とにかく旬の花を一輪部屋で味わうだけで、最高にぜいたくな気分やわ。家ができていくいのがたのしい。

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”できるだけ自然のものをつかってシンプルに”とやっているリフォーム。西良さんのおかげで、おれたちはとても満足している。久住さんの土壁もかなりかっこいいし、評判のTTNコーポレーションの辻野さんにやってもらった全面和紙張りの縦に長い襖や真四角じゃない琉球畳などすごく気にいってる。 オーブンレンジはHEALSIOにしてよかった(笑)
posted by seijun at 21:41| for ikebana , いけばな花材

2008年06月02日

竹の水揚げ

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今日も観葉の畑の手入れ。 おれのお気に入りのアルカンタレア インペリアリスも植え替え。 インドネシアから取り寄せたこいつらは、3年がかりでようやく大きくなってきた。 いままでい百貨店などで使ってもらってきた。日陰でも形がくずれないので大型のディスプレーにはもってこいの素材。この品種は、さらに葉のうしろが赤くなるタイプ。



うちには、いろんな撮影のための花材や植物を調達しに来る人がおおい。 

 モデルハウスなどの撮影はもちろん、たとえば冬の時期に春用のCMのために桜を咲かせてほしいとか、春に紅葉の紅葉を撮影したいとか、春に、苗に実るトマトが撮影したいとか、冬にさわやかなグリーンの芝生のうえでロケがしたいとか、モデルのバックに植物で異空間をつくりたいとか。いろんなことに対応してきた。


今日は住宅メーカーの撮影で使う、竹を切ってきた。切ると、ものの数十分で乾燥して水が下がってしまう、竹の葉。これを水々しくもたすには少し工夫がいる。

  。

今回の撮影では、住宅の横でさりげなく生えている竹林をつくりたいらしい。一般の人のイメージする青竹は、孟宗竹という竹で、ふつう竹といえば葉が生えているのはすごい高いところやん。

これのスタジオに入るくらいの高さで太くて葉っぱがちょうどいいとこから生えている植木を用意するなんてまずできない。 

 しかも制約の多いスタジオでは、土と根の付いた竹を実際に植え込み場所を作って植え込むなんて大仕事になってしまうので、そのイメージをつくるのにどういうカタチでその植物を用意したらいいか工夫するひつようがあるねん。
 
今回みたいな場合、”竹の水揚げ”のことを知っているうちのお客さんはうちへ電話一本でかたづくので仕事が速い。夏が近づくと竹の水揚げを注文してきて、ホテルや大型パーティ、百貨店、撮影などに使う


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植物のプロが受けた仕事を相談にのりカタチにするのが花宇の仕事。 




posted by seijun at 22:17| for display , 装飾用